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ケムリ研究室の第3弾「眠くなっちゃった」。期待が大きすぎたかも......

ケムリ研究室「眠くなっちゃった」
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:緒川たまき、北村有起哉、野間口徹、篠井英介、音尾琢真、奈緒、水野美紀 ほか
観劇日:2023年10月15日(日曜)13:00~
劇場:世田谷パブリックシアター

ケムリ研究室は、ケラさんと緒川たまきさんによるユニットで、今回が3回目の公演。第1弾の「ベイジルタウンの女神」がものすごく面白くて(僕がこれまでに観た芝居の中でトップかも)、第2弾の「砂の女」(原作は安部公房)も、「ベイジルタウンの女神」とは全く異なる趣向なんですが、ぐわぁ~と引き込まれる世界観に驚かされました。ということもあり、今回もものすご~く楽しみにしていました。

開幕の数日前に、劇場の設備故障があり、その影響で1週間ほど遅れて初日を迎えました。僕がチケットを取っていた日も休演になってしまったのですが、なんとか当日引換券で観られました。

物語は、近未来のディストピアでのロマンスというか、やるせなく悲しいお話。ですが、そんなにサイバー感はなく、むしろフィジカルな生活感が濃く、笑える場面も結構ありました。主演の緒川たまきさんが演じるノーラという女性がね、いろいろなことを背負っていて、眠れないんですよ。それが、最後には眠くなっちゃうんですね。でも、観ている客が眠くなることはなく、3時間25分(休憩を含む)飽きることなく楽しめました。

でも、僕が期待しすぎたのかな。盛りだくさんで、消化しきれませんでした。笑いたいけど、笑えないというか、前のめりに観るのではなく、一歩引いて観てしまった感じ。できれば、もう一回観たいなぁと思いましたが、観た日が東京千秋楽。それから、かなり日が経ちましたが、今はすでに、もう一回観たいとは思っていません。そんなに後を引かない作品、とも感じています。

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