村元正剛

いつでもライター、ときどき編集者。そして、演劇ファンです。

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  • 村元正剛の観劇ノート

    あくまで個人の感想です。

  • 韓国ドラマを勝手に採点

    僕の韓国ドラマBEST3は、  1. 二十五、二十一  2. 愛の不時着  3. ヴィンチェンツォ です(2023年6月15日現在)

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「Someone Who’ll Watch Over Me 〜私を見守ってくれる人〜」

作:フランク・マクギネス 翻訳:常田景子 演出:松本祐子 出演:木津誠之、川辺邦弘、成田裕生 劇場:文学座アトリエ 観劇日:2024年9月28日(土曜)13:00〜 文学座有志による自主企画公演。 アイルランドの劇作家の実体験をもとに書いた作品だそう。 1990年代の初頭、レバノンで監禁された3人の男の、閉塞された空間の中でのやり取りを描いた作品。アメリカ人の医師アダムと、アイルランド人ジャーナリスト、そしてイギリス人の教師。窓がなく、時間の経過もわからず、いつ解放されるか

    • 月刊「根本宗子」第19号「共闘者」

      脚本:根本宗子、加納愛子(Aマッソ) 演出:根本宗子 出演:前田敦子、Aマッソ(加納、むらきゃみ)、長井短、根本宗子 劇場:TOKYO FMホール 観劇日:2024年9月6日(金曜)18:30〜 15周年ということで気合が入っていたようだし、 キャストも個性派揃いだし……というわけで、期待していたのですが。 あれれ? どうしちゃったの? と、客席で戸惑ってしまいました。 脚本も演技も、このレベルで舞台に上げて公開したらいかんだろうと。 以下、あくまでも個人的な感想です。

      • ナイロン100℃「江戸時代の思い出」

        作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 出演:三宅弘城、みのすけ、犬山イヌコ、峯村リエ、大倉孝二 ほか 劇場:本多劇場 観劇日:2023年7月7日(日曜)13:00〜 いや〜、楽しかったなぁ。 ものすごく楽しかった。 だけど、それだけ。 でも、それでいい。それで十分と思いました(笑) でも、次回作には、 いつものような感動と興奮を期待していいっすよね?

        • モダンスイマーズ「雨とベンツと国道と私」

          作・演出:蓬莱竜太 出演:山中志歩、名村辰、古山憲太郎、津村知与支、小林さやか ほか 劇場:東京芸術劇場シアターイースト 観劇日:2024年6月22日(土曜)15:00〜 映画の制作現場でのパワハラが主題。 監督がアシスタントに怒鳴るのは当たり前だった時代は過ぎ、今は感情を抑えて、周りの空気に合わせるしかなく……。そんな社会の趨勢に、コロナ前後で変わってしまったそれぞれの生活を絡めて、誰もが共感しやすい、巧みな構成。 ものすごく感情を揺さぶられる展開で、舞台転換など、空間

        「Someone Who’ll Watch Over Me 〜私を見守ってくれる人〜」

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          赤堀雅秋プロデュース「ボイラーマン」を観てきました

          赤堀雅秋プロデュース「ボイラーマン」 作・演出:赤堀雅秋 出演:田中哲司、安達祐実、でんでん、村岡希美、水澤紳吾 ほか 劇場:本多劇場 観劇日:2024年3月20日(水曜)13:00 東京のどこかの町の路地裏。駅からすぐに行けるような場所だけど、何気なく歩いていたら、その場所には戻れなくなる、そんな場所が舞台。そこを往来する人と、近所に住む人たちの、チグハグな関わり合いを描いた群像劇。 主演は田中哲司さん。田中さんの演技はいつもいいんだけど、今回はものすごくよかった。田中

          赤堀雅秋プロデュース「ボイラーマン」を観てきました

          二兎社「パートタイマー・秋子」を観てきました

          二兎社「パートタイマー・秋子」 作・演出:永井 愛 出演:沢口靖子、生瀬勝久、亀田佳明、土井ケイト、吉田ウーロン太 ほか 劇場:シアターウエスト 観劇日:2024年2月3日(土曜)18:00 高級住宅街に住む奥様が、夫が失業して、スーパーでパート・タイマーとして働く決意をする。そのスーパーは、大手の進出で、経営不振に陥っていて、あってはならないことが当たり前に行われていたり……。さて、世間知らずの奥様は、どう対処する!? といった物語。 沢口靖子さん、ハマり役でした。安心

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          城山羊の会「萎れた花の弁明」を観てきました!

          城山羊の会「萎れた花の弁明」 作・演出:山内ケンジ 出演:岩谷健司、岡部ひろき、岡部たかし、石黒麻衣、朝比奈竜生、村上穂乃佳、原田麻由、J.K.Goodman 劇場:三鷹芸術文化センター 星のホール 観劇日:2023年12月13日(水曜)19:00~ あけましておめでとうございます。 今年も、いい作品に出会いたいものです。 というわけで、年が明けてしまいましたが、 昨年最後に観た作品の感想を。 師走の城山羊の会、しかも、古巣とも言える三鷹芸術文化センター。 楽しみでしか

          城山羊の会「萎れた花の弁明」を観てきました!

          モヤっとしつつも、後味スッキリ。桑原裕子さんの新作「たわごと」を観てきました。

          穂の国とよはし芸術劇場PLAT プロデュース「たわごと」 作・演出:桑原裕子 出演:渋川清彦、渡辺いっけい、田中美里、松金よね子、谷恭輔、松岡依都美 劇場:東京芸術劇場 シアターイースト 観劇日:2023年12月10日(日曜)14:00~ 臨終を迎えた作家をめぐる物語。 ただし、その作家が舞台には登場しません。病床に臥して、話すことはできず、呼び鈴で意思を伝えることがだけができる存在として描かれています。 彼の秘書であり愛人であった女性。彼には久しく会っていなかった2人の

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          期待以上に面白かったMCR。「シド・アンドウ・ナンシー」を観てきました。

          MCR「シド・アンドウ・ナンシー」 作・演出:櫻井智也 出演:佛淵和哉、池戸夏海、堀 靖明、塩川千尋、若月海里、前田 勝 ほか 劇場:下北沢 OFF・OFF シアター 観劇日:2023年12月6日(水曜)19:00~ 友人が出演しているので初めて観た劇団。冒頭から会話のおかしさに笑いを誘われて、物語が見えてくるたびに、面白い人物が増えてきて、自然に引き込まれる展開。主人公の現在と過去が交錯する構成ですが、潔いほどにパッパッと気に変わり、間延びしなかったのは構成・演出の妙かな

          期待以上に面白かったMCR。「シド・アンドウ・ナンシー」を観てきました。

          横山拓也氏の脚本が秀逸 「モモンバのくくり罠」

          iaku「モモンバのくくり罠」 作・演出:横山拓也 出演:枝元 萌、祷キララ、緒方 晋、橋爪未萠里、八頭司悠友、永滝元太郎 劇場:シアタートラム 観劇日:2023年11月26日(日曜)13:00~ ケータイも繋がらない山奥で、ほぼ自給自足の暮らしを営んでいる家が舞台。そこには女性が一人で暮らしていて、会社勤めの夫は街に暮らしている。そして、昨年まで母と一緒に暮らしていた娘も、今は山を降りて街で父と暮らしている。そんな別居家族が、山の実家で久しぶりに会う日が描いた作品。 “

          横山拓也氏の脚本が秀逸 「モモンバのくくり罠」

          向井理が好演。「リムジン」を観てきました。

          M&O Playsプロデュース「リムジン」 作・演出:倉持 裕 出演:向井 理、水川あさみ、小松和重、青木さやか、宍戸美和公、田村健太郎、田口トモロヲ 劇場:本多劇場 観劇日:2023年9月6日(月曜)18:00~ 保身のために、咄嗟についた細やかな嘘が、長く自分を追い詰めることになる。そんな、誰にでもあるような痛さを感じた作品。嘘をついた人も、つかれた側も、ひょんなことから真実を知っていまった人も、みんなそれぞれに微妙な感情に苛まれてしまう。脚本が巧みで、テンポが良いので

          向井理が好演。「リムジン」を観てきました。

          キング・ザ・ランド

          感動する度 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ☆ ☆ ☆ 泣ける度 ★ ★ ★ ★ ★ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 笑える度 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ☆ ☆ 興奮する度 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ☆ ☆ ☆ ☆ 心が温まる度 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ☆ 考えされられる度 ★ ★ ★ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 恐ろしい度 ★ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ むかつく度 ★ ★ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 一気に観ちゃう度 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ☆

          キング・ザ・ランド

          宮部みゆきの小説を舞台化。期待していた以上に楽しめた「あかんべぇ」

          劇団前進座「あかんべぇ」 原作:宮部みゆき 脚本:佃 典彦 演出:松本祐子 出演:山本春美、渡会元之、上沢美咲、横澤寛美、柳生啓介 ほか 観劇日:2023年10月20日(金曜)18:30~ 劇場:三越劇場 劇団名は知っていたけど、一度も興味を持つことがなかった前進座。歌舞伎の劇団なのか、新劇なのか、新派(と言っても定義は知らない)なのかもわからない。なのに、なぜ観に行ったのかと言えば、演出が文学座の松本祐子さんだったから。彼女は大学時代の後輩で、彼女が演出する作品は、大学時

          宮部みゆきの小説を舞台化。期待していた以上に楽しめた「あかんべぇ」

          ジャニーズファンだけでなく、多くの人に観てもらいたい秀作「チョコレートドーナツ」

          「チョコレートドーナツ」 原作:ドラヴィス・ファイン、ジョージ・アーサー・ブルーム (ドラヴィス・ファイン監督映画「チョコレートドーナツ(原題:ANY DAY NOW」より) 翻案・脚本・演出:宮本亞門 訳詞:及川眠子 出演:東山紀之、岡本圭人、鎗田雄大、山西惇、高畑淳子 ほか 観劇日:2023年10月17日(火曜)18:00~ 劇場:PARCO劇場 同名映画の舞台化で、演出は宮本亞門さん。日本を代表する演出家のお一人ですが、僕はこれまでに観る機会がなく、本作は初めてでした

          ジャニーズファンだけでなく、多くの人に観てもらいたい秀作「チョコレートドーナツ」

          ケムリ研究室の第3弾「眠くなっちゃった」。期待が大きすぎたかも......

          ケムリ研究室「眠くなっちゃった」 作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 出演:緒川たまき、北村有起哉、野間口徹、篠井英介、音尾琢真、奈緒、水野美紀 ほか 観劇日:2023年10月15日(日曜)13:00~ 劇場:世田谷パブリックシアター ケムリ研究室は、ケラさんと緒川たまきさんによるユニットで、今回が3回目の公演。第1弾の「ベイジルタウンの女神」がものすごく面白くて(僕がこれまでに観た芝居の中でトップかも)、第2弾の「砂の女」(原作は安部公房)も、「ベイジルタウンの女神」

          ケムリ研究室の第3弾「眠くなっちゃった」。期待が大きすぎたかも......

          主演がいいね! 「ガラパコスパコス ~進化してんのかしてないのか~」

          「ガラパコスパコス ~進化してんのかしてないのか~」 作・演出・出演:ノゾエ征爾 出演:竜星涼、高橋惠子、藤井隆、青柳翔、瀬戸さおり、中井千聖 他 劇場:世田谷パブリックシアター 観劇日:2023年9月23日(土曜)18:00~ 竜星涼さんが演じるのは派遣業でピエロを演じる青年。老人ホームに慰安訪問して、パントマイムで入居者に花を渡したりすることもあるようです。そして、花を受け取った老女(高橋惠子さん)が、青年の家にまでついていき、一緒に暮らし始めることになる。そんなお話。

          主演がいいね! 「ガラパコスパコス ~進化してんのかしてないのか~」