小児放射線治療に関して

放射線科専門医試験の対策のために書いていますので、患者さんの情報提供などで決してないので注意してください。

まず研修施設で小児の放射線治療はしていませんでした。かなり専門病院でやっていることと思います。実は小児の画像診断を学びたいなあとは思っていはいるのですが、その分じゃあ給料は無料ですと言われると。。。もちろん1ヶ月くらいの短期留学であればありだと思います。そういう中で探していきたいと思っています。

白血病、腎芽腫、神経芽腫、横紋筋肉腫、Ewing肉腫に対する治療を各論的に覚えていく必要がありそうです。

腎芽腫

は20Gyで、適応は3期以上で、術後9日以内。

治療できる腫瘍になってきているようでした。

神経芽腫

30Gyで術後照射。

高リスク群に対して治療。そもそも高リスク群ってなんですかって話だようね。

大学の授業でかろうじてきたことあるかないかのレベル。

MYCN遺伝子は聞いたことがあります。おそらく小児外科の卒業試験かなんかで1日だけ覚えたのでしょう。今日から長期記憶にします。

102I25

神経芽腫について誤っているのはどれか。
a 交感神経節に発生する。
b カテコラミンを産生する。
c 尿検査が診断に有用である。
d 石灰化はまれである。
e 1歳未満で発見されたものは予後が良い。

このeの選択肢が予後に関係するんですが、18ヶ月(すなわち1歳半で区切っています)。なんでまあ1歳は中途半端な数字。


112D16

2歳の女児。4日前から続く微熱のため母親に連れられて来院した。既往歴に特記すべきことはない。在胎39週、出生体重2,602gで出生した。身長82cm、体重9.3 kg。体温37.8℃。脈拍112/分、整。血圧88/48mmHg。呼吸数24/分。SpO2 98%(roomair)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頸部リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。左上腹部に表面平滑で境界明瞭、可動性のない径8cmの腫瘤を触知するが圧痛はない。尿所見:蛋白(―)、糖(―)、潜血(―)、沈渣に白血球を認めない。血液所見:赤血球428万、Hb 11.1g/dL、Ht 34%、白血球12,600、血小板58万。血液生化学所見:総蛋白7.6g/dL、総ビリルビン0.2mg/dL、AST 35U/L、ALT 9U/L、LD 589U/L(基準334〜742)、尿素窒素7mg/dL、クレアチニン0.2mg/dL、尿酸2.7mg/dL、Na141mEq/L、K 3.9mEq/L、Cl 104mEq/L。免疫血清学所見:CRP 3.4mg/dL、NSE 169ng/mL(基準10以下)、α-フェトプロテイン〈AFP〉2.5ng/mL(基準10以下)、尿中バニリルマンデル酸〈VMA〉96μg/mgCr(基準6〜11)。腹部単純CT(A)と胸腹部造影CT (B)とを別に示す。

最も考えられるのはどれか。
a 神経芽腫
b 褐色細胞腫
c 成熟奇形腫
d Wilms腫瘍
e 悪性リンパ腫

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石灰化していますね。年齢と腫瘍マーカーで切っていくところ大事です。

横紋筋肉腫

予後悪そうです。胎児型以外の根治切除例以外は全例適応。40Gy照射

横紋筋肉腫のアイドルがかつていたそうです。5歳と15歳前後に多いらしいです。著名人が病気になると一気にその病気の知名度が上がりますよね。

あと緊急照射の適応もあるそうです。

Ewing肉腫

肉腫が続きます。50Gyです。

他の腫瘍に比較してコモンな感じがします。

治療切除例以外全例。この疾患は疾患で別にまとめるつもりです。

次に障害です。

成長障害は12.6Gy以上で高率

腎障害23.4Gy以上で片方は守る。

心障害、不妊、脳障害、二次性悪性腫瘍。なかなか辛いですね。

以上にしときます。

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