仮面ライダーセイバー31章感想

こんにちは。mukuです。

まさかこんなに早く次の感想文を書くことになろうとは思いませんでした。何もかも、倫太郎がフィーチャーされすぎなのが悪いです。最高です。

31章の情報量を受け止めきれず、頭の中の語彙が一度全部吹っ飛んでいった気がしたのですが、木っ端微塵になった言葉をなんとかかき集めて書いていこうと思います。

さて、31章のはじまりはストリウスとマスターロゴスがつるんでいるシーン。この2人グルだったのか…。これ、オルテカと赤石の関係性とよく似てますよね(すぐリバイスと比べたがる)。初期の頃からあった味方組織と敵組織が実はグルで、真の黒幕は味方組織のトップという…。この組織に仕えることが世界のためになると信じた若者の、まっさらでまっすぐな正義感を踏みにじるのはやめてください本当に。倫太郎もそうですが、特に最近の大二は痛々しすぎて見ててつらいです…。

剣士らの動きを報告に来た神代玲花に対し、食い気味に「今は手出し無用」と制するマスロゴ。お兄様によると「お前への信頼が揺らいでいるということ」らしいですが、マスロゴ人心掌握が下手すぎない??忠実な部下はもっと褒めて労ってやらないと、ここぞというとき牙を剥いてきますよ。
しかし「次こそはお兄様のために…」とか言ってるあたり、玲花はマスロゴ本人に直接ではなく、お兄様を一回経由して忠誠を誓っていますよね。場合によっては玲花がマスロゴを裏切る展開もありそうです。

そしてそして、虚ろな瞳をした倫太郎の顔面を急に大写しにしないでください。びっくりして心臓がグイイってなった……。と思ったら今度は倫太郎(上裸のすがた)を長時間お出しされてもう私はどうすればいいのかわからなくなりました。ソードオブロゴスの隊服をきっちり着込んでいるときはあんまりわからなかったんですが、ほんとにいい身体してますね…さすが剣士と言うべきか。これは山口さんの仕上げ方が素晴らしいと言うほかありません。とにかく目のやり場に困った

「はっきり言ってください!僕が足手まといだって!」と悲痛な叫びを上げる倫太郎ですが、誰もそんなこと思ってないよ…。自分は足手まといだと倫太郎自身が思い込んでしまっているので、周りの声も届きません。誰か、早く彼の心を救ってあげて……。

ちょっと話が逸れますが、公式サイトを見ていると、山口さんはこの辺りの本編の撮影の後にてれびくんのHBDの撮影が続けてある日があったそうです。その日は気持ちをどういう風に処理していけばいいか困っていたとのこと。

……いやそりゃ困るわな!!!!!

こんな情緒ぐちゃぐちゃのシーンの後、全く別のベクトルで情緒ぐちゃぐちゃにされたら中の人のメンタルがやられるよ……。
筆者はセイバーのHBDについては予告映像しか観ていませんが、はいはいカオスカオス!!!!!という感じでした。
本当に、役者というお仕事はメンタルが強くないとできないんだなぁ…としみじみ思う今日この頃です。

話を本編の感想に戻しましょう。ネコメギドに侵食されつつある芽依を、ズオスはバク宙しながら煽ります。ちょこちょこズオスの素面アクションシーンが出てきますが、ズオス役の才川さんはパルクールができる方なんですね。一芸を持っているというのは素晴らしいことだなぁ。ハイになりがちなズオスの動きとしてよく合ってると思います。

ここまでがアバン。またアバンのカロリーが高い高い……。

親はおらず、師匠も家族だと思っていた組織も全て失い、また失うのが怖いのだと胸の内を吐露する倫太郎。寄り添おうとする飛羽真すら突き飛ばして拒絶したシーンは「うわぁ……」となりました。
どんどん強くなる飛羽真と比べ、自分は弱いままだと無力感に苛まれる倫太郎。「強い飛羽真くんには弱い僕の気持ちはわかりません」とでも言いたげです。飛羽真が優しい言葉をかければかけるほど追い詰められて卑屈になっていくなんて、なんて皮肉なんだ……。
倫太郎は飛び出して行ってしまいますが、飛羽真は「倫太郎なら大丈夫。必ず戻ってきます」とソフィアに告げます。
ここで思ったんですが、飛羽真って人を見る目がすごくありますよね。倫太郎やソードオブロゴスの仲間たちとはまだ出会って数ヶ月くらいだと思いますが、すごい信頼度と理解度です。それまで敵だった上條カリバーの、「組織に裏切り者がいる」という最期の言葉を信じることにしたのも正しい判断でした。これも、日頃よく人間観察を行っているであろう小説家ゆえの審美眼なのでしょうか。

そしてまた何人かの人間をアクセサリーに変えるネコメギド。手をかざすだけで吸収できるのか…お手軽でタチが悪い。
そこに飛羽真が駆けつけるとズオスも姿を現し、二対一の苦しい戦いを強いられます。
倫太郎が来ることを信じると言う飛羽真に、ズオスは「あいつ、お前を信じなかったらしいけど?(煽り)」と揺さぶりをかけてきます。
それに対し、「いや、信じてたからこそ苦しんでたんだ」と飛羽真。組織も飛羽真も両方信じたかったから、板挟みになって苦悩したんだよね……。
この一連の会話を、倫太郎は陰で聞いていました。
倫太郎がいない(と飛羽真は思っている)ところで倫太郎に向けて発された言葉って、絶対に本心なんですよね。だから、聞く耳を持たなくなってしまった倫太郎の心にも少し届いたのでしょうか。追い込まれた飛羽真を守るべく、変身した倫太郎が落ちていた烈火を拾い、流水との二刀流で応戦します。
ここでの倫太郎の行動、「2本の聖剣で水蒸気を巻き起こし、目くらましをして撤退する」というのが非常によかったと思います。水蒸気というのが、2人の力の象徴である炎と水の合わせ技という感じがしてとてもいいですね。

命からがら逃げ延びた先で、倫太郎は「僕と剣を交えてください」と飛羽真に頼みます。
この考えに自分で辿り着けることがもう本当に偉い。つらい状況の中で、弱い剣士である自分にできることは何か?と散々自問して出した答えだと思います。剣士なら剣で語り合わねば…と。カッコイイです。痺れます。

2人の素面での殺陣も重ね重ねかっこいいです。鬼気迫るものを感じました。

ところで、「芽依を助けたい」という想いなら倫太郎も飛羽真に負けていなかったと思うのですが、なぜ流水は光らないんだろうかとずっと疑問に思っていました。
倫太郎の剣が光ったのは、倫太郎が飛羽真の背負っているものを理解し、「その全てを絶対に諦めない」という気持ちを受け取った瞬間でした。これは筆者の推測ですが、この「全て」の部分に倫太郎自身が含まれていなかったことが問題だったのではないかと思います。自分自身への信頼を失ってから、「自分はどうなってもいい」という自己犠牲のマインドが見え隠れしていたように感じます。「(倫太郎も含め)全てを諦めない」という飛羽真の想いに触れ、「みんなを信じて、自分も信じる」ということを思い出した倫太郎に、ようやく聖剣が応えてくれたのではないでしょうか。

以前、「烈火と交わった剣もいずれ覚醒するだろう」みたいなことを誰かが言っているシーンがあった気がするのですが、こういうことだったんですね。単純に烈火とぶつかるだけではなく、飛羽真の想いが乗った一太刀を受けることで感化されるという……なんてアツい展開なんだ。最高。いや、最光。光る2本の聖剣を交えて見つめ合う2人の嬉しそうな顔よ……。

そして、2人で大の字になって寝転んでいるシーン。ここ、ずっとペンを握って生きてきた人間と、剣を振って生きてきた人間の人生の違いが示されているような気がします。
細かいことかもしれませんが、飛羽真はずっとはぁはぁ息を切らしているのに、倫太郎はケロッとしてるんですよね。普段から鍛えているからでしょうか。
撮影のアングルの問題かもしれませんが、身体の厚みもだいぶ違う感じがします。寝転がっているとよくわかりますね。アバンのところで述べたように、倫太郎は筋肉があって意外とがっちりしていますが、飛羽真はひょろっと痩せているように思います(これは飛羽真と倫太郎というより内藤さんと山口さんのお話かもしれませんが…)。剣士として過ごしてきた年数の違いがいろんなところに表れている気がします。

芽依との思い出を語り出す2人。ここで、出会ったばかりの頃の飛羽真は芽依に対してめちゃくちゃ塩対応だったという衝撃の事実が明らかになります。絵に描いたような偏屈な作家先生だ……。
そんなに交友関係が広くなさそうな飛羽真がいま快活な性格なのは、芽依が心を開かせたおかげなのかもしれませんね。

ついにネコメギド(+ズオス)との決戦。ここの戦いぶり、これまでよりも飛羽真と倫太郎の連携が格段によくなってることが感じられて素晴らしいです。スーアクさんや、アクションシーン制作に関わられている多くの方、本当にありがとうございます。良質な栄養を目から摂取している気持ちです。

そしてそして!今回の一番の見せ場!!
「飛羽真なら、できます!」「顔を上げろ、須藤芽依!」のシーンです。
2人から勇気をもらい続けた倫太郎が、最後の最後に逆に2人を勇気づける展開はヤバいやエモいなんて言葉では到底言い表せないぐらい鳥肌ものでした。
少し元気を取り戻した芽依が必死に抵抗してネコメギドの動きを止めるところは、ビルド最終回でエボルトの動きを止める万丈を彷彿とさせますね。

ついに2人の斬撃によって勢いよくメギドから分離された芽依。ソフィアから預かった大事な鍵を落としてしまいましたが、まあ今はよしとしましょう(絶対よくない)。
(あとここ、飛羽真も「物語の結末は『僕』たちが決める!」って言ってない?気のせいか?)
(それと、アクセサリーにされた人たちが復活した描写がなかったのですが、大丈夫ですよね???)

そしてここ、おわっ2人とも呼び捨てにした!?急になんで!?あのいつも丁寧な倫太郎が!!??と思ったのですが、ネコメギド撃破後にその理由が明らかになります。

ようやくメギドから解放され助かった芽依。飛羽真と倫太郎を見る目が輝いています。世界がキラキラと白んで、逆アマゾンズフィルターのようなものがかかっています。
「飛羽真く……」と「くん」付けで呼びそうになった倫太郎に対して、無言の圧で呼び捨てを要求する飛羽真がはしゃいでてとてもカワイイです。
そしてギュッと手を握り合う3人。「みなさんが僕の家族です」と倫太郎。

ああ〜〜〜〜〜〜そういうことね〜〜〜〜〜〜???家族認定したから呼び捨てにしたのね〜〜〜〜〜〜???(ニッコリ)
みんな本当によく頑張ったよ……!特に倫太郎、長い長い戦いを経て、新しい家族を、居場所を得られて本当によかった……!もう誰も君のことを裏切らないよ……!

そんな様子を遠くから眺める賢人は、「また、知らない未来が……」と言い残して去っていきます。
果たして、賢人は本当に全ての未来を見たんでしょうか?月闇が良くない未来ばっかり選んで見せていた可能性もなくはないじゃないですか。ドリカムも「10000回だめでへとへとになっても10001回目は何か変わるかもしれない〜♪」と歌っていることですし、平和な世界でみんなが幸せになれる未来がきっとどこかにあるはずです。賢人も早く仲間たちのところへ戻っておいで。一緒に戦おう。
あと単純に、筆者はエスパーダが好きなので早く帰ってきてほしいというのもあります(強欲)。

久々にノーザンベースに帰ってきた芽依。30章で作っていたのは、みんなのピンバッジだったんですね。芽依って意外と器用だったんだ(失礼)。明らかに芽依自身と飛羽真と倫太郎だけすごい美化されたイラストです。お目目のキュルンキュルン具合が、他の人たちとは一線を画しています。……絵自体はみんな似てて上手なんだけどね。

最後のマスターロゴスのシーン、申し訳ないけど笑ってしまいました。他に誰もいない部屋で急にニチャア…と口を開けたかと思うと唾液だか粘液だかの分泌量がすごいことになっています。なんだこれ。マスロゴ両生類説ある??

その後のユーリのシーンも大変申し訳ないとは思いつつ笑ってしまいました。ユーリにタッセルの現況を伝えにきた金色の鳥の声、全っ然何を言ってるか聞き取れなかった。タッセルのことをビクトールと呼んだんですね?

からのエンディング映像。
3面を本棚で囲まれた空間で踊る映像ですが、なぜ飛羽真・倫太郎・芽依の3人なのかがずっと疑問でした。芽依の立ち位置は賢人でもよかったんじゃないのか?と思っていたんです。だけどこのメンツ、ここで倫太郎の家族になるメンバーだったんですね……ちゃんと意味があった。そう思って観ると、いつもと同じ映像でもとても感慨深いです。
そして回によって変化する映像、今回は3人ともいました……(涙)
楽しそうにはしゃいでいます……(涙)
30章のエンディングではひとりぼっちだった倫太郎が自分を認め、家族を得ることができました。本当におめでとう……!!!


次回は倫太郎の強化フォームですね。でもまた一波乱も二波乱もありそうです。倫太郎の受難はまだまだ続く……!

と言いつつ、次回の32章もすでに視聴済みなので、そちらも改めて感想文を書きたいと思います。どこまでこのすごい展開が続くんだよ全く……。倫太郎推しは心臓がいくつあっても足りないゾーンに差し掛かっています。

それでは、今回もお付き合いありがとうございました!

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