セイバー29章、30章に大感動した話

こんにちは。mukuです。

遅ればせながら、現在仮面ライダーセイバーを初見視聴中です。
今回は29章、30章の感想を文にしたためました。
いつもは気が向いた章だけ感想をつぶやくという雑な活動をしているのですが、この2章についてはどうしても文章にして残しておきたいと思いました。

Twitterの方では何度かつぶやいておりますが、筆者は倫太郎推しです。29章と30章(たぶん31章も)は彼にとって大きなターニングポイントとなる回でした。
推しの人生の転換点をこんなふうにドラマチックに描かれたら、オタクは天に昇っていってしまいます。筆者も無事に天に召されました。とても140字やそこらでは感想が収まりそうにないので、こちらに上げたいと思います。

31章もここ2話と深く繋がっているっぽいので、感想をまとめるのはそこまで観てからの方がいいかなとも考えました。しかし、30章で湧き上がった気持ちを新鮮なうちに書き残しておきたい!と思った次第です。

さて、本題です。
29章は、倫太郎と芽依の対話から始まります。本の中の孤独な少年を救うなどという突飛な偉業を成し遂げてしまった飛羽真に対して、「飛羽真くんはすごい」と。妬み嫉み一切なく、他人のことをただただ心から褒めることのできる素直さは本当に貴重です。国宝級です。その真っ直ぐさが仇となり倫太郎は窮地に立たされることとなるのですが……おのれマスターロゴス
そしてついに、組織を離れて飛羽真のもとへ戻る決意を固めたと芽依に伝えます。この決断を下すのにどれだけの勇気が必要だったことか。芽依の「エクレア用意して待ってる」まで、筆者はじーんとしっぱなしです。

そしてマスターロゴスがついに本性をあらわしましたね。
まーた組織のトップが黒幕のパターンですよ……。リバイスのフェニックスは創立当時からどうしようもない真っ黒組織だったことが明らかになりましたが、ソードオブロゴスはどうなんでしょう?途中までは清廉潔白だったのにいつの間にか変わってしまったのでしょうか?
そして新キャラ、神代凌牙!お兄様ァ!(カゲロウ風)(違う)
デュランダルは空間を操れる能力が非常に厄介ですね。兄妹そろって強敵だ……。水属性×空間を操るということで、某空間を司る神を思い出しました(ポ○モンの話)。

さて、人質にされた倫太郎を取り戻すために、飛羽真は聖剣とワンダーライドブックを全て渡すのかどうか?というシーンですが、ここが29章の山場であり一番盛り上がるところだったと思います。

家族だと思っていた組織という拠り所を失い、混乱と動揺、失意で声を荒らげる倫太郎と飛羽真の対話シーンは、すごくグッとくるものがありました。
倫太郎は誰よりも誠実で、だからこそこんなに苦しむ羽目になっているんですよね。自分がずっと信じてきたものに裏切られるということは、ひいてはそれを信じてきた自分すら信じられなくなるということなのではないかなと思います。それはとても恐ろしいことで、自棄になってしまう気持ちも本当によくわかります。
自分に構わず戦ってほしいと言う倫太郎に、飛羽真は「信念と誇りをもった倫太郎が好きだから、また一緒に戦いたい」と声をかけ、剣と本を全てデュランダルに差し出します。

25章で、飛羽真と倫太郎が言い争っているうちになぜか褒め合いになるシーンがありました。あのとき倫太郎は飛羽真に「君のそういうところが好きなんですけどね!(怒)」と言っていましたが、飛羽真のほうは倫太郎に好きとは言わなかったんですよね。ですが今回、飛羽真も倫太郎のことが好きとはっきり口にしました。
「あなたのこういうところが好きです」という嘘偽りのない気持ちを言葉でもらえるというのは、今の彼にとってすごく救いになると思うんです。自分を育ててくれて、家族のように思っていた組織に裏切られて。「組織が僕のすべて」とまで言っていた倫太郎は今、自分を自分として支えていたものを全て失い、からっぽになってしまっているのだと思います。けれども、「それでも私はあなたのことが好きです」と思ってくれる人がいるのならば、それが自分の存在理由になります。こういう言葉をかけてくれる存在が、このときの倫太郎にとって絶対に必要なものでした。ありがとう、飛羽真。「ペンは剣よりも強し」という言葉がありますが、飛羽真はペン(=暴力ではなく言葉の力)も剣も強いですよね。さすが「文豪にして剣豪」です。
心が千々に乱れている倫太郎には「好き」の言葉を100%そのまま受け取る余裕がないかもしれませんが、もう少し落ち着いたときに飛羽真がくれた「好き」を思い出して心がほかほかしていればいいなと思います。

それと、倫太郎の「僕は組織を正したい」に対して、飛羽真は「違うだろ。俺たちで組織を正す、だろ」と返しています。
筆者は現行のリバイスも観ているのでどうしてもそちらと比べてしまうのですが、大二も「フェニックスを正す……!!」という正義感に燃えるあまり一人で突っ走り、ちょっと様子がおかしくなってしまっています。周りが見えなくなっており、一輝やさくらの手にも負えない感じです。
倫太郎はどうでしょうか。大二のように、勝算もないのにひとりでマスターロゴスに斬りかかっていったりしなければいいのですが……。大二も倫太郎も、頼むから周りの助言に耳を傾け、仲間の知恵や力を借りてください。一人で突っ走ると本当にろくなことがないのでどうかお願いします…。

飛羽真がエレメンタルドラゴンのワンダーライドブックを倫太郎に貸すところはとてもよかったですね。いつも肌身離さず持っていたり、大切に使っていたりするものを誰かに貸し出し、使用することを許すシーンにはとても熱い何かを感じます。信頼している相手じゃないと預けられないですからね。力の一部、ひいては魂の一部を貸し与えている、という感じでしょうか。

続く30章は、マスターロゴスが真の敵であったことを、倫太郎がノーザンベースのみんなに伝えるところから始まります。ソフィアさんも戻ってきて本当によかった。前はこんなふうにノーザンベースにみんながいるのが当たり前だったのに……この光景を見るだけでため息をつきたくなるような心持ちです(あとは蓮くんと賢人だけだぞ!! 早く戻ってこい!!)。

肩を叩こうとする飛羽真の手をかわして後ずさる倫太郎、すごく独特だけど自然な動きをしてますね。山口さんお上手だなあ……。このところ、ずっと「迫真」を求められるシーンばかりですよね。演じるということに関しては筆者はとんと経験がなく、その苦労と努力は計り知れません。

そしてみんなを信じられなかったことを謝罪し、もう一度一緒に戦わせてほしいと全員に向かって深々と頭を下げる倫太郎。もう本っ当にいい子です。謝罪、お願い、感謝なんかの気持ちをきちんと誠意を伴って言葉にできる人は本当に立派だと思います。当たり前のようで、意外と難しいんですよねこれが……。

そして!!みんなに寄ってたかってエクレアをあーんされるシーンですよ!!!(興奮)
もう本当に心が震えました。
物語の序盤から倫太郎は、本でしか読んだことがないスイーツに興味を持っている様子でした。初もぐもぐシーン、どこで来るのかなぁとずっと待っていたのですが、ここだったとは!!演出がニクすぎるぜ……!
初めてのエクレアはしょっぱいか…そうかそうか…ここまで本当に長かったね、倫太郎…(涙)
これからはあまーいスイーツをいっぱい食べておくれ……!

あと本当にどうでもいいことなんですけど、芽依が買ってきたエクレアは確か4つでしたよね。どういう計算だったんだろう…あれは巷で大人気の「伝説のエクレア」で、寝る間も惜しんで並んだけれど4つしか買えなかったんでしょうか(何の話?)。

一方、ズオスとストリウスにも不穏な動きが。次の標的は芽依なのか…
何かの作業をルンルンで進める芽依の視界には、ワンダーワールドが広がります。
これまでも芽依がワンダーワールドと繋がってしまっている描写は何度かありましたが、こんなにはっきり見えてましたっけ!?もういよいよヤバそう……。
ちょっとアバンの内容が濃すぎるよ…!?濃すぎて胸焼け起こしそう!!!(褒めてる)と思いながらここまでを観ておりました。

ところで、筆者がセイバーを視聴していると、横で筆者の母も時々つまみ食いのようにちょこちょこ見ていることがあります。つまりちゃんと見ているわけではないので、すごく展開が盛り上がっていることを知りません。倫太郎がエクレアを一口食べて感想を言うまでの間に、ふざけて「まずいです」とか勝手にアテレコしてきたのを絶対に許さない。めちゃめちゃいいシーンだったんだぞ。
……絶対に許さないは冗談です。

閑話休題。
29章のラストシーンで背中を袈裟斬りされた飛羽真でしたが、ユーリのおかげでほとんど治ってピンピンしています。最光、便利すぎない?
背中の傷は剣士の恥だという有名なセリフがありますが、これに関しては名誉の負傷で間違いありません。

「時の剣」と聞くと、マスターソードを思い出しますね(ゼルダの伝説の話)。
というかデュランダルの瞬間移動、空間じゃなくて時を操っているのか…?だとしたら、パルキアではなくディアルガの可能性が出てきましたね(?)

飛羽真が烈火で人とメギドを分離しかけたと言う話がここで出てきますが、これほんとアツいですよね。人(有機物)の強い思いに剣(無機物)が応えて進化する、みたいな展開がすごく好きです。ボロボロの飛羽真が素面で烈火を振るうシーン、かっこよかったなあ…。

ここでネコメギドの登場です。初っ端からバク転に両足キックとアクションが絶好調ですね!動きがめちゃめちゃアクロバティックだったのでスーツアクターは藤田さんかな?と予想しています(まだまだスーアクさんに詳しくないのでうっすい根拠で申し訳ないです)。剣斬が登場しないのにクレジットされていましたし。しなやかな動きが妖艶なメス猫っぽくてお見事でした。ノリノリで手招きしてるのも可愛いです。余裕ぶっこいてたら飛羽真のカウンターを食らいましたが…。

ここでまた倫太郎の「飛羽真くん、すごい!」が出ます。倫太郎の純度100%の賛辞を受けられる飛羽真がとてもうらやましいです。
さて、再び輝く烈火でメギドを分離しようとする飛羽真ですが、……ちょっと待て、ネコメギドいったい何人の人間がくっついてるんだ…???
しかも最悪なことに、芽依もネコメギドに取り込まれているうちの一人であることが発覚します。すでにメンタルがボロボロなんだから、精神攻撃はやめたげてよお!
あーあ、やっぱり突っ走ってしまっていますね…。最初は一番落ち着きのあるキャラだった倫太郎ですが、今は一番冷静さを欠いたキャラになってしまっています。焦るのもすごくわかりますが、悪い事は言わない。一度立ち止まって深呼吸してみよう?ね?

そして、海辺を歩く蓮くんに猫背のデザストがつきまとうシーン。ここ、ちょっとおもしろかったです。場所が場所なので、「しつこいナンパ男から逃げてる人」みたいな様相を呈しています。
賢人が死んだと思ったら生きてたり、翠風を封印されてしまったりと、このところ蓮くんの身にもいろんな事件が起きています。
どうしていいかわからなくなっているところにデザストの悪魔の囁きがCalling…
以前この二人が戦ったシーンで、筆者は「二人とも楽しそう」という印象を持ちました。強い相手との戦いを純粋に楽しんでいる感じです。剣を失った蓮を騙し討ちしたりせずに「俺んとこ来ないか?(氣志團風)」と勧誘しているところをみると、デザストは蓮くんのことをかなり気に入ってますよね。こいつとはお互い全力でぶつかりたい、ということなのでしょうか。それとも結託してなにかでかいことをやろうとしているとか……?
この二人の今後の動向も気になるところです。
そのあと説得に来た尾上さんの話には全然耳を貸しませんでしたね。デザストのほうがまだ交渉成功の可能性が高そうです。

ラストのズオス・ネコメギドと飛羽真・倫太郎の戦闘シーン、やっぱり精神攻撃が鬱陶しいですね。ネコメギドは事あるごとに芽依の名前を出して「この女もこう言ってる」などと言って倫太郎を揺さぶってきますが、そのときに倫太郎から出てきた言葉が「芽依さんはそんなこと言わない!!」じゃなくて「ごめんなさい芽依さん…僕は弱い…」なのが本当につらい。
もうちょっとでメギドを分離できるかもというところで倫太郎のピンチに気づき、そちらを優先して守る飛羽真。あくまでもすべてを救おうとする姿勢がステキです。本当にヒーロー適性、主人公適性が高い人物ですね。
最後の最後はどうして自分なんか助けたんだ、芽依さんを助けてくれればよかったのにと吠える倫太郎のシーンでした。やっぱり自己肯定感が地に落ちてしまっていますね…非常によくない。君は誇りを持った剣士だ、そんな君が好きだって飛羽真が言ってたじゃないか…!
というかここで終わり!?続きが気になりすぎる!!!

で、終わりと見せかけてエンディングの映像ですよ!なんですかあれ!!触れないわけにはいかないじゃないですか!!!
あの巨大な本やカップのオブジェがある場所での映像は、本編の内容に沿って変化していますね。だいたいの場合、その時点で飛羽真と一緒にいるメンバーが出演していることが多かったように思います。では今回はどうだったかというと、
「ずっと不安そうに佇む倫太郎一人」!!!
飛羽真さえいないのかよ!!!
エンディングでくらい仲間と一緒にいさせてあげてよ!!!(涙)

29章のエンディングでは飛羽真も芽依もいたのに。この状況でその映像にするの、公式は人の心がないのか??(褒めてる)と思いました。やっとみんなのところに帰ってきたのに、彼はまだ孤独なままなのです。でもこれ、「みんなが倫太郎のことをどう思っているか」ではなく「倫太郎本人の気持ち」だと考えるとすごく納得いくんですよね。
みんながいくら許してくれようと、倫太郎自身が一番倫太郎のことを許せていないので、本当の意味でみんなの仲間に戻れていない、心の中では未だ独りだということを表現しているのだろうなぁ、上手いなぁと勝手に解釈しています。

次回予告も不穏な感じで嫌ですね。セイバーとブレイズの同時キックがありそうなので期待大です。なんとかそれで芽依を分離してくれ、頼む……!!

うわ、書きたいことを全部、しかも2話分書いたらすごく長くなってしまいました。
ここまでお付き合いくださった方、本当にありがとうございます。貴重なお時間を頂戴しました。

次回はいつになるか、あるかどうかもわかりませんが、また読んでいただけると嬉しいです。どうぞよしなに。

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