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『Once Upon a Time in Hollywood』が初タランティーノだった話③(ネタバレ有)


私は突然タランティーノ監督の名前を思い出した。

それは、しぶき!
血を彷彿とさせるしぶき!!の多さ。
どこか暴力的なシーンを連想させるシーンがところどころにあるし、実際「暴力!」なシーンも多い。
それを見て、突然、

『生々しいシーンをみて、そうだ!この映画はタランティーノ映画だった!って思いだしたんだよね~』

という遠い昔の同級生かバイト仲間の台詞が脳を過ったのだ。ありがとう。昔の誰か。。。!
(タランティーノ監督作品だと理解するも脳内で再生されているのはマイケルムーアだということに気がつくのはもう少し先。。。)

私、アクションものやサスペンスものに動物がでてくると、その動物が死なないか凄く気になってしまうたちで、

(「もののけ姫」ではヤックルが死なないように死なないように祈って見ていた。ヤックルに矢が刺さった時は「!!!!!😭」となった)

今回も激かわなピットブルちゃんが出てきたので内心撃たれたりしないか不安だった。
とにかく可愛いピットブルちゃん。
もともとの強面がなんとも愛らしい表情の豊かさとあいまって最強!
いわゆるプードルやマルチーズなどのアイドル犬やベビーフェイス犬とは違う、強めな顔だちで可愛い雰囲気の犬大好きな私としては最高だった。

後半、この子がめちゃくちゃ活躍する。想像越え。

死んでしまわないか、痛い目にあわないかめっちゃひやひやしたが、そんな心配をよそにこの子は強かった。めちゃくちゃ強かった。強くてやっぱり可愛かった。。めろめろ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ピットブルちゃんの活躍、
ブラピのアクションのスマートさとかっこよさ、
ディカプリオのプールからあがってすぐの火炎放射、、

後半、ほんと、特濃。
濃すぎる。原液かってくらい濃い。

部屋で音楽を聴きながら踊るシャロンの美脚っぷりにため息をついたり、
ブラピの美しい上半身裸のシーンで、ちょこちょこはいったタトゥーを発見した私はエドシーランliveの時と同様にタトゥーをいれたい衝動にかられたり、
ブラピとピットブルちゃんの向かい合っての食事シーンを羨ましく思ったりしていた時が相当平和だったと気づく。

後半の特濃っぷりに何回か「え、、あれ、、」と呆気にとられるような声がでた。
火炎放射機て。。。物置から火炎放射機て。。。

2人と1匹が死なずに済んだことに少し安堵しつつ物語はラストへ。。。

こんなとんでもない事件に対して、めちゃくちゃ非日常なのに、なんだか日常のように扱う雰囲気に違和感がすごかった。
そしてそれこそハリウッドなんだというようにも感じた。

(そもそも銃社会なのも非日常と感じるTHE日本人なので、もはや銃が「ある」だけで非日常なのだけれど。。)

あくまで、息する眠る食べる、のようにそれ以上でもそれ以下でもない日常なんだと思わせるような、ある種【たんたんと】【非日常も日常なハリウッド】として進んでいく様子が、タイトルの「むかしむかし~」に繋がるのかなと推測。

むかしむかし~で始まる昔話、おとぎ話は、日常に非日常が起きて日常に帰っていく、、、そんなイメージがあるので、ラストの、「あんなことあったのに日常に戻るの早くないか、、!?」という違和感は、日本の桃太郎や猿かに合戦などにも思った。

いやいや、鬼倒したんだよね!?え。鬼だよね??そんな感じで終われるの?みたいな。笑

むかしむかしあるところにおじいさんとおばあさんが、、、のように、むかしむかしハリウッドに、、、。
読み聞かせる昔話のひとつ、おとぎ話のひとつ、、、なんだかじんわり残ってる、、気になる、、もう一回行ってみる!?!?という私には初体験な感想をもった映画でした。
ただ、その「もう一回」に踏み切れないのは、うっすらアジア人(ブルース・リー)への差別的表現を感じるところ。あそこがどーーーーしても嫌な気持ちになるんです。
私だけかなーーーー🤔🤔🤔