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poem 波の唄

寄せては返す
この波を

私はずっと
聴いている

何度も何度も
繰り返し

私に寄せて
私を包む

いつしかそれは
私を染めて

深い海へと
連れていく

小さな波が
私を撫でる

私の中の
青い世界

海を宿した
ひとかけら

ことばはこころ。枝先の葉や花は移り変わってゆくけれど、その幹は空へ向かい、その根は大地に深く伸びてゆく。水が巡り風が吹く。陰と光の中で様々ないのちが共に生き始める。移ろいと安らぎのことばの世界。その記録。