poem 天空万華鏡
お空を底にクルクル回る
色とりどりの小さな欠片
月は牡牛と夜空に憩い
太陽は乙女と楽を奏でる
二万六千年の時
巡りて現世をこの場所で
生きんと決めた我を描く
賢い君は森の中
澄んだ瞳は未来を夢見
尊い言葉にその耳澄ます
山羊が岩場を登るよに
理想を掲げし峯の上
蹄磨きて駆け上がる
大海原の理想郷
コンパス片手に航海士
地図に航路を書き入れる
過去から未来へ風が吹く
縁導く点と点
辿りて眺む万華鏡
ことばはこころ。枝先の葉や花は移り変わってゆくけれど、その幹は空へ向かい、その根は大地に深く伸びてゆく。水が巡り風が吹く。陰と光の中で様々ないのちが共に生き始める。移ろいと安らぎのことばの世界。その記録。