poem 口唇
無抵抗な君は
ボクに躰を預けている
食べてしまうかも
しれないのに…
無邪気な君は
ボクに躰を預けている
その意味が
分からないのか…
抗ってくれよ
そうじゃないと…
ボクがボクで
なくなっていく
抗えないのは
ボクの方だ…
分かった…
あげるよ
もう耐えられない
さあ
一思いに
食べてくれ…
ことばはこころ。枝先の葉や花は移り変わってゆくけれど、その幹は空へ向かい、その根は大地に深く伸びてゆく。水が巡り風が吹く。陰と光の中で様々ないのちが共に生き始める。移ろいと安らぎのことばの世界。その記録。