大久野島のウサギが栄養不足?

お久しぶりです。むこです。
会社の研修に追われ、全く更新していませんでした。会社は5月までリモートワークとなることが決定してしまいました。
感染対策の徹底した良い会社に入ったなとは感じつつも、新卒社会人として2か月間もリモートで大丈夫か?と思ってしまいます。

さて、今回は気になる記事をツイッターにて見かけたのでそれに関して自分の見解を述べます。

ウサギの島、観光客激減で餌不足 竹原の大久野島
https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=638891&comment_sub_id=0&category_id=112

あのウサギ島とも呼ばれている広島県の大久野島に生息しているウサギが観光客の減少によって、栄養不足の状態になっているようです。
うーん、ひどい話だとは思いつつも、私は妙に納得した次第です。

まずは、簡単に大久野島の説明を。

もともと、この島には戦争で使用される毒ガスの製造及び実験施設がありました。そこで、動物実験用に使用していたのがウサギ。おそらく、マウスやラットといった動物では小さい、イヌでは繁殖に時間がかかりすぎる等の理由があって、ウサギになったのではないかと予想しています。ただ、現在この島に生息しているウサギは当時の動物実験に使用されていたウサギではないのが専門家の意見のようです
では、現在大久野島に生息するウサギはどこから来たのか?調べてみましたが、これには諸説あるようです。観光客が持ち込んだ、島の近くに住む小学生が持ち込んだ、観光用として地元の人が放ったなどの意見があるようです。私には観光客が持ち込むなんてそんなメンドクサイことするか?生息してるの全部アナウサギだよな?と思ってしまいますが、観光客が持ち込んだことが一番の有力説のようです。引用ニュースでも観光客が持ち込んだことが述べられています。

そして、現在は皆さんも知ってのとおり、たくさんのウサギが生息する観光地として有名です。食事処や宿泊施設は少ないものの、数え切れないほどのウサギが自分に寄ってくる非日常感を楽しむのが良いのでしょう。島のウサギは人から餌をもらうことに慣れており、人に寄っていくようです

うん、かわいい。非常にかわいい。ウサギ好きにはたまらない状況です。
ただし、現在栄養不足に陥っているのもこれが大きく関係します明らかに、島に自然の摂理以上のウサギが生息してしまっているのです。本来、アナウサギは葉や根、木の皮などを食べて生活する草食動物です。そのため、本来であれば島に生えた植物に比例して頭数は増減するはずです。ただし、観光客が餌をあげることによってその法則は大きく崩れています。餌を与えられたウサギは栄養を十分に摂取しているため、繁殖に適した体となる。そして、子供を産み続ける。そのサイクルができあがってしまっていたのです。

それが、今回の新型コロナウイルスによる観光客減少によって明るみに出たということです。この島の状態は前々から問題視されており、2017年にはアメリカのカリフォルニア州に本部を置くウサギ保護団体の代表にさえ指摘されていました。

では、このニュースに対して見解を述べます。


はじめに、人間はなんて滑稽な生き物なんだと。この島では餌を与えることは本来禁止にされているが、観光客がキャベツやニンジンといった野菜を持ち込み与えているようだ。まあ、まだこれはほんの少しだけ理解できる (理解できるとは言ってない) 。たくさんのかわいいウサギが寄ってくるから、餌をあげたいのだろう。しかし、指摘したいのは大久野島への主要な玄関口である忠海港フェリーターミナルにて餌を販売していることだ。おかしくないだろうか?そのあとを見据えることができなかったのだろうか?おそらくウサギが増えれば、もっと注目され観光客の数が増えることにだけ着目していたのだろう。餌を販売している会社の代表が「もともとウサギの個体数が適正ではないとの意見もあり、正しい取り組みかどうか判断は難しい。ただ、今いるウサギが苦しむのは忍びないと考えた」と記事には書いてある。笑えてくる。ウサギをただの観光資源としてしか見ていなかった結果である。動物愛護!!と高らかに叫びながら、野良猫や鳥に餌をあげている頭がイっている人と同じだ。言い方は悪いが、このまま観光客が減り続けることに比例して、ウサギが死んでいく様子を見て、頭を悩まし続ければいい。自分のやっていたことは間違っていた、餌でさえ金儲けの一助として見てしまったと反省すればいい。環境省が保護対象にしないと言っているのだから、大久野島に生息するウサギはペットなんかではない。人間が食べるための畜産動物でもなければ、動物園にて飼養されている展示動物でもない、正真正銘の野生動物なのだ。餌をあげるべきではない存在なのだ


野生動物に餌を与える人は今回のこのニュースを受けて、自分の無責任な行動が「動物の苦しむ世界」を作りだしていることを感じてほしい。

以上です。
改善策としては徹底した餌の持ち込み禁止、観光客へ今回のニュースの周知、餌を売る商売を続ける場合は適切量を計算して販売、入場料をとる等でしょうか。もっと多くあるでしょうが、自分が考えることのできるものはこれくらいです。
このニュースを受けて、行動を悔い改める人が出てくることを願うばかりです。

むこ

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