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【神になるための入門講座02】神には2つの種類がある


 まいどおなじみ「神になるための入門講座」のお時間でございます。

 これからみなさんには「神になる」という最終目標に向けてお話を続けてゆくわけですが、まあ簡単なところから

「どんな神になりたいのか?」

ということを考えてほしいなあ、と思います。


 もちろん、最終的にはなんだかよくわからないけれどズギュンズギュンで、ドッカーンな、デラックスでエクストラバガンザなマングローブになるのが目標なのですが、(あら?そっちは神ではなく、女装家だったわ)せっかく神になるのですから、どんな神になるのかは重要なことだと思うのです。


 さて、すごく平たく言うと、神には2種類あります。一つはこの世界とか宇宙とかその「外側」で活躍している神。そして、もう一つは、この世界とか宇宙とかの「内側」で活躍している神です。


 なので、みなさんにも「外側」で活躍する神か、「内側」で活躍する神かを選んでもらうことになりますから、よーく考えてチョイスしてください。


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 宇宙の外側で活躍しているのは、代表的なのは聖書に出てくる創造神です。この宇宙とかこの世界をそもそも作り出してしまった神です。この神は全知全能とされており、なんでもできます。

 前回の第一回では、「神仏なのに物作りができないヤツ」が登場しましたが、あれとは違い、本当に世界を作ってしまうことができます。

 この神になりたい!という人はいますか?

 この神になりたい場合は、好きな女の子を振り向かせるとか、そういう次元の希望願望妄想は実現できませんが、それでもいいでしょうか?

 なんといっても宇宙を作るのですから、かわいいあの子と子作りすることよりも、元素を生み出したり、素粒子を作り出したり、そっちのほうがメインの仕事になります。

 絶頂を迎えると、ニュートリノが飛び出してきちゃったりするほうの神です。産まれるー!と言いながらビッグバンしちゃったりもします。

 もちろん、全知全能ですから、人類を含めた生命を作り出すこともできますが、宇宙の外側にいますから、どんなにかわいい美少女を生み出しても、ほぼ絡むことはできないでしょう。


 ただ、聖書によるとたった一回だけですが、人妻を孕ませてしまったことがあるようです。そのためイエスキリストは処女から産まれてしまったのだとか。

 よく考えると神なのですから、そこらへんで女性を造り出して、好きなようにまぐわえばいいのですが、わざわざ人妻をチョイスするところがエロいですよね。

 夫がいるのに、でもなおかつ処女じゃないとダメというかなりの変態ぶりが発揮されているようですが、なんといっても神なのですから変態とは呼べません。

 そういうプレイは「神々しいまでに善である」ということになってしまいますが、なにか?


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 それに対して、世界の内側で活躍する神がいます。どちらかというと、こちらのタイプのほうが人間味があるので、みなさんが「神になりたい」と思うのであればこちらが近いかな、と感じます。

 たとえばギリシャ神話の神々、日本神話の神々ですね。ギリシャ神話の神々は喜びや悲しみもあります。嫉妬や憎悪も感じます。

 というより、ギリシャ神話の話の中身はほぼほぼ「愛憎劇」ばかりなので、別に神にならなくてもそこらへんで不倫でもしてればいいのではないか?とも思いますがいかがでしょう。

 ゼウスなんて近親相姦もあれば、不倫もあるし、獣姦もあります。変態なのに最高神なところは、聖書と通じるものがあるかもしれません。

 ちなみにゼウスは巨人など、周囲との戦いに明け暮れて、最終的に宇宙を平定したので、今は表に出てこず、世界は治まったことになっています。

 もしあなたがこれからギリシャ神話の神となりたいのであれば、ゼウスと戦って勝たなければ好き放題はできません。

  それでも神になったり、巨人になったりしたいのであれば、それもいいでしょう。ぜひゼウスに勝ってください。

 でも、もし巨人になってしまったら、かわいいあの子とエッチはできませんよ?

「夫のちんぽが入らない」(扶桑社)という名著がありますが、「神のちんぽは入らない」からです。

 しかし、聖書には神的存在である天使が、地上の女性とエッチをしてしまうという話が載っています。

 やった!エッチができる!と喜ぶのは早いです。そのこどもたちはみな巨人になってしまうとのことですから、可哀想です。あなたのこどもたち、エッチができない体にさせられるわけですから。

 この段階で「ギリシャ神話の神」がいいか「聖書の神」がいいかをチョイスする必要がありますね。


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 さて、お次は日本の神です。日本神話の神はなんと言っても「死に」ます。神なのに死ぬのです。

 イザナギ・イザナミという男女神がいたことは日本人なら知っていると思いますが、おくさんのほうのイザナミは「火の神様」を産んだ時に、あそこが燃えてしまって、そのことが元で死んでしまい黄泉の国へ行きます。

 夫であるイザナギは、なんとか連れ帰ろうとするのですが、すでにイザナミは地底で異形のものとなっており、残念ですがイザナギは黄泉の国との通路をフタしてしまって行き来ができないようにしたのでした。

 日本神話の神は「死にます」ので、あまり人と変わりありません。それでも日本神話の神になりたい!ということであれば、これもいずれどこかで成り方をお教えしようと思っています。

 余談ですが、さっきから神話とエッチの話しかしていませんが、日本神話の場合もほぼエッチです。

 イザナギは「天沼矛(あめのぬぼこ)」という棒状のものを、濡れぬれの大地(の前の状態のなにか)をかき混ぜます。

 そうするとその矛の先から「滴り落ちた」ものがあって、それが固まり島になります。そうして次々に島々を作っていったという話ですから、古代人もやっぱりエロかった、というわけ。


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 せっかくですから北欧神話にもふれておきましょうか。北欧神話では、生命のはじまりは火と氷で、灼熱の国と氷の国しかありませんでした。

 その熱気が氷に触れると、巨人ユミルと氷の牛が生まれます。ユミルの足は息子を生み、脇の下から男と女が生まれます。

 脇の下!!!

 でまあ、なんだかんだあって、ユミルの子孫はみな巨人です。ユミルも自分が生んだ神に殺されます。あとは「進撃の巨人」で勉強してください(笑)


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 どうも神話を追いかけてゆくと、「エロい話」と「巨人」の話にしかなりませんね。

 そもそも今回のテーマは「宇宙の外側」の神になりたいか、それとも「宇宙の内側」の神になりたいか、ということでしたが、どちらがいいか決まりましたでしょうか?

 今選択なさったほうをイメージしながら、次回以降のお話に進んでほしいと思います。


 次もまた、みてくださいね〜うふふ。じゃんけんぽん!


(つづく)



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