馬車道

グラスの中で朧げに光る蝋に
やましさを溶かした
別れの言葉を譫言のように灯らせ
蜃気楼と歪ませる
手を触れたら最後
首筋に吸い込まれてしまう
小指でさえ交わってはいけない
外殻、内、どろり
破ってはいけない
だから私結んではいけない

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