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インドカレー1人で食ったあと仲いい先輩に送り付けたLINE

今日は多くの人が通勤する時間帯に私も家を出ました。
向かったのは駅の大衆向け喫茶店スタバァ。家だと相変わらずサボタージュしてしまうため、意を決して外で作業することにしました。
いや、実を言うと昨日も午前中から大衆向け喫茶店スタバァには行っていたのです。
しかし思うように仕事が進められず、何なら貴殿に連絡を取るなどして自分を甘やかし、結果的に「何の成果も得られませんでした(進撃の巨人)」。

同じ轍は二度踏むまいと、本日は携帯電話をなるべく遠ざけ、帳簿型端末機器いわゆるMacBookのみに集中し、作業を進めておりました。

するとどうでしょう。
貴殿から突然の電子的伝言装置Slack。
唸る通知音。
貴殿も仕事中であろうに、ふと浮かんだ雑念(いけす、を漢字で書くと怖い説)を小生にぶつけてきたではありませんか。
なんと光栄なことか。
仕事以外の内容をスラァックで頂戴することのなんと光栄なことか!

小生の胸は高鳴り、
「如何しましたか」と秒で返答してしまいました。
その後はたわいの無いやり取りが三往復ほど続きました。

恐らく貴殿は非常に多忙の身。
その合間に小生とこうして問答を交わしてくださったこと、筆舌に尽くし難い。

この喜ばしい一瞬の出来事に力を得た小生は、予定していた作業を迅速に終わらせることができたのです。

作業を終わらせ一件落着かとお思いでしょうが、小生の悩みは尽きませぬ。
ただしここで暗澹たる自身の気持ちを書き連ねたとてそれは無意味なこと。
ここは気持ちを切り替えて、単身インドカレー屋へ足を運んだのです。

インドカレー屋に入ると、小生以外の客は男性二人組のみ。

空いていることもあり、注文した料理はすぐ配膳されました。

相変わらず美味いな。
ナンも相変わらずでかいな。

などと考えていたところ、さらに1人、サラリィーマンの男性が来店。
彼は小生の席から1個空けて隣に着席しました。
店に入るなり、店内大型ディスプレイのインド映画に見入る彼。
あれはオブジェなのにな。
数分経ってようやく彼はメニューと向き合い始めました。

「ふむ…AランチとBランチがある…日替わりというのもあるのか」

なんということ。
孤独のグルメの主人公の脳内ばりに独り言を発し始めました。
いえ、決して彼の独り言を責めるつもりは御座いません。
小生としては近くの席でありながら、特になにか迷惑を被っているようにも感じません。

ただ、その後もずっと続く怒涛の独り言に耳を傾けずにはいられず。

「やっぱりチーズナンにしときゃよかったかな(メニューを見ながら)」

「おっ、これは美味そうだぞ(運ばれてきた料理を見て)」

「うん。美味い。(一口食べて)」

ここまで徹底されると、もはや小生はエキストラとしてこの場に参加させられているかのような錯覚に陥りました。
昼休みにネパール料理を一人で食べに来たフリーター役でしょうか。

小生がナンをバターチキンにたっぷり浸して口に運ぶ動き、それも込みで彼主演のグルメドラマの背景の一部なのでしょうか。
小生がそこに存在していることで彼自身に人生の主役であることを知らしめているかのような不思議な体験を致しました。

追伸
シソンヌのインドカレーのコントが面白いです。

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