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寓話 「いのちの日記」

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-人は死後、火葬された際約3メートルの火柱を上げる。- 「死にたくない」「生きたい」そんな思いがエネルギーと共に伝わる。 人生と後悔について描いた短編寓話。 なぜ人は…
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#私の人生観

寓話 「いのちの日記」 第1章

寓話 「いのちの日記」 第1章

第1章 ぼくの体験記

人は生きているうちに、何度後悔を繰り返すのだろう。

「あのときこうしてれば」と、何度悔やむのだろう。

あなたはそう思った時のことを、どれだけ覚えていられますか。

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インドのバラナシという町には、死期が近づいた老人が「死にに来る」。

そこは、人の死に触れ合う町だ。生と死が混沌とする町。

数秒前まで確かに息をしていたはずの

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