職人さんの『人生』に関わるうえで
自分は施工管理ということをメインにやっているの「安全管理」というのは切っても切れない関係です。職人さんが安全に働けるように準備はもちろん、時には職人さんに指導する立場となります。
去年は全国の協力会社であるパートナーさんに集まってもらい安全大会というものをやらせていただきました。その際にも色々なお言葉をいただいた思ったところ、考えたところを書いていきます。
自分なんて施工管理にはしくれでしかないのでその道のプロから見ると、的外れな事言っているかもしれませんがご了承を…笑
安全確保には「コスト」がかかる
施工管理としては職人さんのためを思って準備や指導するのに、職人さんからすると余計な事、面倒な事となり衝突もしくは理解しあえないなんてことはよくある気がしています。
もしくは施工管理が作業的に無茶なことを言ってきて、職人からするとあれだけ安全安全言って矛盾を感じて不信感をもつなんて話も聞きます。
どちらもいい仕事をしたいだけなのに、悲しいことだなと思います。どうしても元請けと下請けの関係もあるので施工管理側が優位になって、職人が渋々聞くという着地が多いのではと思います。
もちろん全員がそういうことでなく、ちゃんと職人さんやその職長・社長さんが進んで守ってくれることはもちろんあります。ありがたいことですが、そこにはもちろん時間やお金といったコストをもちろんかけていただいていることは忘れてはいけないなと思っています。
このコストというところを見てみないふりするしてしまったり、うまく伝えたり数字(金額等)として表現できない時、ギクシャクしてしまうのではないかと考えています。
安全基準を作らざるを得ない
安全にかかるコストの算出の部分はしっかり現状把握し、測定しようと思えば手間がかかるものかもしれないですができるものだと考えています。作業一つ一つ分解し作業系価格の中で見ていけばできるはずです。
算出はできると書きましたが、現場で上げられるリスクをすべてあげそれに対する対策をすべて出すと、本当キリが際限がなくなりどこまでがコストかければよいのかということになります。
例えば車の運転は危ないので車で現場で来るのはダメという基準を作るとなると、工具や必要物資の運送手配費や交通機関に利用費、普段車に積み込んでいるものを下ろしたりする時間など様々なコストがかかります。
これを発注者・元請け・下請け合意で決めて金額決めましょうというのは現実的ではありません。あまりにも膨大でお金の利害関係で3社納得は膨大な時間がかかることでしょう。
それではどうするか。元請けとなる管理がルールを決め、発注者に説明し、下請けとなる職人さんへはこのルールで見積もりしてねという基準を作ることになります。
そして企業努力を強いられるのは職人さん側となるのです。相見積もりや入札となるとなるべく費用は抑えて出したい受注したいという気持ちにもなります。
結果として自分らで考え納得したものでなく、やらせている感もでますし、結果安全に関する部分を職人さん側負担となっているみたいな事象が起きている気がします。
職人さんの人生は「命」だけでなく「仕事」も
とは言っても命あっての人生なんだから、職人さんは基準に従ってもらわないとというのが本音です。0.001%の事故率をどれだけ0%に近寄せられるかが管理としては大切なのです。
職人さんもそれはわかっていると思うし、ありがたいと思っているからこそ、そこまで強くいってくる人は自分の周りにはいないです。
ただ職人さんの本音はそんなことしてたら仕事にならないよ、それに見合ったお金をこちらはもらえていないんだから、という感じは伝わってきています。
この話を書いていて既視感があったのですが、今回の自粛も登場人物は違いますが似たようなことが起きているなと思いました。
感染から身を守るためなのはわかるが経済をないがしろにされると、生きていけない。そんな話をここ最近はいっぱい目に・耳にしていました。
その人の人生はもちろん「命」ありきですが、自分はその人の彩っているもの含めた人生を守りたいですし応援したいと思います。
中々正解のないといですが、それに悩み続けてアイディアだして実行してみるのが成長と思っているので、これからも頑張っていきます!
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