セラピスト界隈のあれこれは約分、通分しないと議論は無理って思ったら、もっと手前の話だったでごわす

セラピスト界隈では小さいことを大きくしたり、主語を極大化する現象が散見されたり、世間的にはどうでもいいレベルのあれこれを、万が一ジョークでないのであれば炎上()したりしていますが、生産的なやり取りやまっとうな議論になることはほぼ内容に思います。
※参加者のうち数人が分かりあったみたいなのはあるかもしれません
ではなぜかといいますと、

・定義が固まらないまま自分の主張をぶつけ合っている
・いくつかのテーマが混ざり合ってるので議論として成立していない

という2があります。
今回はその後者についてまとめてみました。
約分と通分は義務教育でやっているのでわからない人はいないですよね。

日本語の文字コミュニケーションは定義命

前にどこかで書いたかもしれませんが、日本語は文字コミュニケーションに向いていない言語だと思っています。
文字に込められる情報量が多い上に表現が抽象的で、受取り手の感覚や教養、気分や所属コミュニティや思想、シチュエーションで解釈が変わるからです。

単なる仲のいい人たちのやり取りならばともかく、自分と意見が異なる人間と議論をするならば、何についてどういうテーマで話をするかが一致していないならば確実に話は合いません。
なんかこうネットニュースのコメント欄眺めてみれば、一致しないテーマで話をすることがどれだけ不毛化が分かるのではないでしょうか?
わからない人は純粋に文章理解力が足りていません、
その定義をするためには、てーあをちゃんと約分することが大事になってきます。
もちろんやったうえでまとめて話すのは全然ありです。

約分の例

セラピスト界隈の例文を最初に出すとバイアスかかりそうなので別の例文を出してみようと思います。

兄弟が遊んでいて、兄がおもちゃを出しっぱなしにして他のことを始めました。
それを弟が拾って振り回してガラスを割りました。
親がそれを見つけて兄を叱りました。
何が悪いでしょうか?

っていうのを見た場合、


・兄がおもちゃを置いておかなければガラスを割ることはなかったからお兄が悪い
・兄がおもちゃを置いてたからと言っておもちゃでガラスを割るのは弟の問題
・この話自体をダシにして自分の話をする

おおよそこの三つに該当するのではないでしょうか?

でも実際はどちらも片手落ちですよね?
おそらくベストと思われる回答は、

兄には出しっぱなしをしないように注意する
弟には落ちてるものを振り回してガラスを割らないように注意する

ではないでしょうか?
兄だけを叱れば、弟はほかの人が落としたもので何かしても怒られないという経験をしてしまいます。
弟を叱れば兄がおもちゃ出しっぱなしなことは宙に浮いてしまいます。

通分だとどうでしょうか?

通分の例

野球でホームラン現役平均30本打ったA選手がいたとします。
過去の名選手で現役平均25本打ったB選手よりホームランバッターとして上だ、とい論を誰かがしたと思います。
では数字がすべてだからAの勝ち、というと短絡的な結論になると思います。

・昔のほうが試合数が少なかった→一本当たりの価値が昔のほうが高い
・今のほうが平均本塁打数が向上している→A選手に比べて突出度が低い

みたいな状況があったとしたら、それもすべて合わせて総合判断する必要がありますよね。


こんな感じです。

ではセラピスト界隈の例題を出してみましょう。

セラピスト界隈の例題

例題1
最近のセラピストは金儲けばかりだ!

例題より詰まっている情報量が多いので大変ですが、なるべく分解してみようと思います。

まず最近がいつなのか、という定義をしないといけないのですが、これは例題が悪かったので放置します。

発言者にとっての最近はいつからいつなのか
またそうでなかった時期はいつなのか

が分からないので。

では金儲けばかりだ!の部分はどうでしょうか?

比較対象はいつなのか
その時期には金儲けを考えている人がいないという証明
金儲けというのはなにをさしているのか

を定義しないと無理ですね。

つまり無理でした。

例題2

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