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風呂が好きな話

私は風呂が好きだ。余程時間に余裕が無い時以外は、基本的に湯船にしっかりと浸かる。

温泉等の大きな浴槽はもちろんだけど、日常的に入浴剤とか使うし長風呂も余裕でする。なんなら風呂の中で寝たりする。毎回湯冷めして「もう寝ない!」と心に決めるまでがワンセット(でもする)。


風呂に長時間いる、というとミステリ好きの私としては畔柳博士(江戸川乱歩の『蜘蛛男』の作中にて探偵役の登場人物)を思い出さざるを得ないが、それはさておき。


風呂が好きというのにはもちろん単純に湯船に浸かってぼんやりする時間が好きという理由が一番だが、次に大きな理由は「一人になれるから」である。


現在実家暮らしの私は、まず食事を初めとしてほぼ家族と何かしらで顔を合わせる。そして自室には鍵がついていない。しかも扉が外開き(つまり室内にバリケードを作る作戦が通用しない)。

そう、完全ないわゆる『自分だけの空間がある』といった安心感がないのだ。

家族仲は良いので日常的に不満や不便がある訳では無いが、やはり私も人間。どうしても放っておいて欲しい日や一人になりたい日もある。というか基本的に一人が好きなのでそんな日の方が多い。


で、その願いを叶えてくれる場所が風呂なのだ。


閉じこもる場所が御手洗だと使いたい人の邪魔になるし衛生面がちょっとだけ心配だが、風呂はそうではない。

小説や漫画を持ち込んだり、映画を見たり、YouTubeを見たり、はたまた何もせずにぼんやりしたり。湯気に包まれながら風呂に入る時間が好きになった理由は、風呂が強制的に私を一人にしてくれるからなのだと、ふと思った。

あとはエコーがかかって鼻歌がちょっと上手く聞こえるから。


最近はバブのしゅわしゅわする入浴剤をよく入れているが、将来の小さな夢はLushの入浴剤を入れた風呂に浸かることだ。

他にもいろいろ冒険中なので、何かオススメの入浴剤があったら教えて欲しい。

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