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下北沢BookshopTravellerにて「おしゃれの本」特集&ラジオもあるよ

こんにちは。むかで屋Booksです。

さっきマイページを確認したら、一桁だったはずのフォロワーさんが80人になっていて、いささかビビっております。


ひとつ前の記事の影響でしょうね。

みなさんがちゃんと付いてきてくれるか心配ですが、通常営業で宣伝に励みます。

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下北沢のBookShopTravellerさんにようやく行くことが出来ました。

恐らく3,4,5月には行けなかったので、本当に久しぶり。

コロナ禍という悪条件にもかかわらず、以前の特集(紅茶と珈琲)の本も思いのほか手に取っていただけていて、嬉しい限りです。

客足が戻っているのか心配していましたが、むしろ休業前より増えている印象。お店の棚を時間をかけてじっくりと見てくださるお客様が多く、「面白そうな本が沢山あって素敵です」などと言ってくださる方もいました。

自分自身を含めて、いまは「本が沢山ある環境」に飢えていた人たちが、とにかくそこに本屋があることが嬉しくて仕方ない、ある種の「蜜月」なのだと思います。そこにこれからどんな種をまいて、お客様とお店のいい関係を築いていけるかが勝負ですね。精進せねば。

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むかで屋Books@BST、今回の特集は「おしゃれの本」です。


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毎回どう考えても一番時間がかかっている看板がこちら。

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トランスビューの「きゃわチョゴリ」は大好きな本。

「チョゴリ」が我々の社会で負わされている呪縛に真剣に向き合いつつも、

きゃわきゃわなものはきゃわきゃわなんだという気持も大切にしていきたいです。

見てかわいくて、読んで考えさせられる一冊です。

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大橋歩さんは、平凡パンチの表紙などで知られるイラストレーター&エッセイストですが、その大橋さんとオードリー・ヘップバーンの組み合わせは「最強」では?

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イラストが素敵なファッション本と言えば、こちらも外せません。金子國義さんの表紙が美麗な生田耕作『ダンディズム 栄光と悲惨』は、男性ファッションの歴史を変えた伝説のダンディー、ボー・ブランメルの伝記です。

そのブランメルの名前も登場するのが「ティム・ガンのワードローブレッスン」。

ティム・ガンはNHKでも放送されていた「ファッションチェック」で、視聴者のクロゼットをバシバシ整理していたアメリカのピーコさん的立ち位置のおじさま。こちらの本は、一見「コーディネートのコツを語る実用書」もしくは「タレント本」に見えますが、どっこい、あくまでも軽い語り口で西洋ファッション史を語り尽くす名著だったりします。

テレビでは視聴者のスウェットやヨガパンツを捨てることに執念を燃やしていたとおり、彼のファッション観のベースにあるのは、トラッドな着こなし。しかし、あまりにも高価なブランドバッグに疑問を呈したり、リアルファーとの決別を語るなど、凝り固まった伝統主義とはひと味違う柔軟な部分も魅力的です。女性のビジネスウェアが「男性服の模倣」に過ぎない問題を指摘したり、人気ブランドが現実的な消費者の体型からかけ離れたモデルを起用してしまうことを憂うなど、ジェンダー論的な観点からも評価できると思います……が、ヨガパンツの事はむちゃくちゃ罵ってる当たり、期待通りだったり。

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「おしゃれの文化史」は、この美しい表紙写真だけでも「買い」な一冊です。春山行夫さんは雑学ライターの先駆け的存在である詩人・文筆家。こちらの本もクレオパトラの時代から現在までのメイクやスキンケアを語り尽くしていてよいです。

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西村玲子さんの「娘とわたしのおしゃれごっこ」は、実家の母が持っていた本で、私も繰り返し読みました。西村さんの近刊にもこの娘さんが成長した姿で登場したりします。

故・川本恵子さんも、大好きなファッションライター。(川本三郎さんの奥様です)ハリウッド映画の衣装について論じた「魅惑という名の衣装」もマストです。

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その他多彩なおしゃれ本をご用意しています。

今回は結構テーマに沿った物をご用意できているかと。

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いつもの事ですが、こっちのスペースの方がお宝度高めです。

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アメリカにおける「ヴィクトリア朝ファッション」の写真集。とてもいい表情の写真だな……と思ってみていた物が、著者の先祖の写真だったりして面白いです。

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懐かしい雑誌も色々。

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ますく堂なまけもの叢書「インフラとしてのジャニーズ」も入荷しました。

ますく堂さんが大阪に移転されたため、東京近辺の実店舗で購入できるのは、BSTとむかで屋Booksだけです。

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不肖、私も鼎談と論考で参加してます。新加入&本屋枠(ついでに言うとほとんどの方と初対面)にも関わらず、リミットの外れた暴れん坊っぷりにご期待下さい!

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既刊もご用意してます。

「加藤シゲアキ特集」はシゲ好きさんにも、小説読みさんにも、小説ヨミノシゲ好きさんにも余さず読んでいただきたいボルテージ。

(どうも、出版元にも大阪のますく堂さんにも在庫がないらしく。BSTにある2冊で最後です……)

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更に、ブックショップトラベラー公式Youtubeチャンネル「
BOOKSHOP TRAVELLER's radio」にも登場しています。

今回は自己紹介……のはずだったんですが、私と和氣さんの組み合わせで脱線事故が起こらないとしたら、それこそ事故な訳でして。

まだ恐くて聞いてないので、「こんなんでいいんですか?」が録音されているかどうかは各自ご確認を。

これだけ紹介ツイートをしても、何の話だったのかまったく伝わらないのすごい。

ラジオで紹介した「推し本」はこちらのECサイトで購入可能です。

他の棚主さんの推し本も良著揃いですよ!

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少しずつですが、本のある場所に人足がもどって来ています。練馬区でも6月17日から図書館に入館可能(閲覧席などは利用できませんが)になったので、早速本を浴びに行ってきました。

コロナ禍を完全に乗り越えたとは言えない状況ではありますが、私たちの近くに「本がある」という当たり前の幸福をまもるために、なにが出来るか考えつつ歩んでいこうかと思っています。





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