バブル時代の社内恋愛のコミュニケーション追想

しもしも、たつろうです。
このたび、転職に関する2冊の本を出版するにあたり、
バブル時代の働き方について、いろいろと思い出すことがありました。

いまは、メールやLINEなどが当たり前でしたが、
わたくしどものバブル時代にはそういうアイテムがなかったので、
連絡の取り方が非常に難しかったのです。

で、あの頃のことを回想していたところ、
上司や先輩がやっていた不倫や社内恋愛カップルのコミュニケーション、
特に、ふたりの「合図」について思い出したことがありましたので、
備忘録として記しておきます。

その1「机の上のカップの位置」

私の上司は部下の女性と交際していました。
今日はデートオッケーという日はマグカップを机の右に、
今日は直帰するからNGという日はマグカップを左に置いていました。

その2「すれ違いざまの髪かきあげ」

私の同期の女性は「今日はメイクラブ、オッケー」という日は、
付き合っている先輩と廊下ですれ違いざまに、
髪をかきあげるというポーズをお約束事にしていました。

その3「ブルーのワンピース」

部長の彼女は、部長に会いたい日には、
ブルーのワンピースを着ていたそうです。
なんかちょっと粋ですよね。

その4「鉛筆の本数」

新聞記者だった先輩は、彼女に残業時間を知らせるために、
胸ポケットに入れているペンの数で、
残業時間を示したそうです。

そのような事例は数限りなくありました。
手帳を裏返しに置くとか、髪をしばっているとか、
ゴルフのスイング練習をするとか、
スポーツ新聞をバッグに入れているとか。

あとは、駅の伝言板を利用する人もいましたね。
ちょっとあとになると、ポケベルなども登場して、
恋人たちはさまざまな工夫を凝らした連絡方法を編み出しました。

待ち合わせずうまくいかず、すれ違いになる話も、
わらい話としては、あるあるです。

でも、恋の力はクリエイティブですよね。
好きな人と会うのに、いま聞けば滑稽な数々の「合図」を生みだしたわけですが。
あの時代に戻るのもしんどいですが、
創意工夫という意味では、いまの人たちより切磋琢磨していたと思います。
いいのか悪いのかわからないけど(笑)

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