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カリスマに憧れるのはやめましょう(マルチ商法のお誘いを受けがちな人生でした)※長文です

マルチ商法って何?

マルチ商法は、単に商品の購入やサービスの契約をするにとどまらず、これらの契約をして販売組織に加入した者が、今度は自分で買い手を探し、友人や知人などを組織に加入させ、新たな加入者を広げることで組織が拡大する一方、買い手が増えるごとにマージンが支払われる仕組みの取引です。

マルチ商法は、1960年代以降に日本に入ってきましたが、当時は多くの被害を出し、家計の破綻、自殺、人間関係の破壊といった深刻な社会問題となりました。こうしたマイナスイメージを払拭するために、勧誘では「ネットワークビジネス」といった言葉が用いられることもあるようです。

 なお「ネズミ講」という言葉を聞くことがあります。「ネズミ講」とは、加入者が新たな加入者を広げて組織が拡大していく、という点ではマルチ商法と似ていますが、両者は全く異なる取引という位置づけです。マルチ商法は、商品やサービスの販売組織であるのに対して、ネズミ講の場合は、単なる金銭配当組織であるという点で大きく異なっています。そして、ネズミ講は「無限連鎖講の防止に関する法律」により規制され、その取引が全面的に禁止されている犯罪行為です。

「東京くらしねっと」より抜粋


なんなんですかね。お金稼ぎたそうな顔でもしてんですかね、アタシ。
(してんでしょうね、笑)

バブルスター
アムウェイ
フォーリーフジャパン


その他諸々……。色んなお誘いを受けてきた。そこで今回は、代表エピソードをいくつか綴ろうと思う。


バブルスター

原ヘルス工業は、泡風呂が疲労回復や神経痛、リウマチ、痔に効果があると謳い、当初は代理店を介して販売していたが、原は会員制普及組織である「ヘルシィバンク協会」も設立した。

会員のネットワークによる販売に切り替えることで売り上げは急速に上昇した。
曰く、この販売手法における最高の「スーパーゴールド会員」は1台(平均16万円)売れるたびに50%以上のマージンが転がり込む仕組みであった。

善三郎の長男である浩一によれば「当時、ジャパンライフや豊田商事系のネットワークビジネスをやっていたやり手がごそっとバブルスターに移ってきた。これで、一気に売り上げが伸びた」と証言している。

テレビCMには原が自ら出演し、太宰久雄や財津一郎と共演したり、CMソングに西城秀樹の「Try Today」(シングル「33才」B面に収録)を採用したり、山城新伍と千葉真一、梅宮辰夫、松方弘樹、北大路欣也を起用するなど、1か月で2億円もの費用をかけて広告を展開した。

しかし1989年12月、ヘルシィバンク協会が訪問販売法違反容疑で捜査を受ける。さらに入浴剤の成分が未承認だったことから、1990年に薬事法(現在の医薬品医療機器等法)違反で業務停止となった。韓国に16億円の小切手を送金していたことが発覚し、風評は急速に悪化。原ヘルス工業は170億円の負債を抱え、1991年10月に不渡りを出して事業を停止した。

事業停止後、原ヘルス工業はさまざまな組織に分裂した(ダンディライオン・フロンティアMIP・サンフラワー・グリーンプラネット・イッツ・ブルーフォックス・日本ベスト等)。
警察に摘発された組織のなかには、のちに日本エコス・グリオなどさらに分裂したものもある。また、社員や会員は類似した商法をもちいるニュースキンなどに大量移籍をした。

原は1991年3月に化粧品販売会社「ザマイラ」を立ち上げたが、2008年10月に知人の結婚式に出席するために訪れていた香港で客死した。原ヘルス工業の代表商品だった「バブルスター」は、ザマイラから現在も販売されている。

Wikipediaより抜粋(確かに。今思えば、豊田商事系だったな)

あれは人生どん底だと感じていた20歳の頃。家族のために朝・昼・夜とバイトをかけもちしていた頃。病気がちな母親の代わりとなって「家族のために」働いていた頃。母が朝・昼・夜とバイトをかけもちして育ててくれたので、生きていくためには同じように働かなければいけないと思い込んでいた頃のお話。

夜のバイト先で知り合ったお姉さんに騙され誘われて向かったセミナー会場。一番前、講師(と思われるお兄さん)の真正面に座らされた。
「お嬢さん、さすが〇〇さんが見込んだだけある!この席に座るのは特別な人なんだ!」と褒められても何が何だかわからない。怖くなって、バイト先のお姉さんの姿を探すがどこにも見当たらない。
バブルスターの性能についてド派手に語られ「お母ちゃんの健康のために必要だろうが!よぅ、お嬢ちゃん!」と詰め寄られる。1台ン十万円の代物。「とりあえず2台買え!1台は母ちゃんのために!もう1台は知り合いに売るんや!2台売ったら元取れる!」「お金ありません」「そんなお嬢ちゃんに朗報や」分割で購入できると唆される。

だんだんアタシの周りに人が集まってくる。囲まれる。全員、横山やすしに見える。断りきれずにローンの申込用紙に記入してしまう。その日、どうやって帰ったのか記憶がすっぽり抜けている。怖すぎてトラウマになっているのかもしれない。夜のバイト先の店長(父親のように気にかけてくれていた)に相談して、おそらくクーリングオフできたんだと思う。(なぜならバブルスターを見た覚えがない)

バイト先のお姉さんとはその日以来顔を合わせることはなかった。


アムウェイ

日本アムウェイは1977年に設立され、1979年より営業を開始した。東京都渋谷区に本社を置く。

日本国内では、サプリメントブランド「Nutrilite」、化粧品ブランド「Artistry」を主軸に、その他日用品、浄水器、空気清浄機等の自社ブランド製品を販売している。

1990年代半ば頃、日本でブームになり、1996年には売上高が2121億9500万円となるが、1997年、国民生活センターの理事長が衆議院の委員会にて、日本アムウェイ社に関する苦情・相談件数が4年連続で1000件を超えていること、社名公表を含めて検討していることを発言。
これを機に、各メディアがアムウェイ商法の問題点を指摘するなど、社会問題化したことで売り上げを大きく落とし、会員数も減少に転じる。
2000年には、売上高1197億円とピーク時の半分程度に急落する。上場も廃止し、株式も非公開とする。

2021年にアムウェイ入会への勧誘であることを隠して誘い出した人へ会員登録勧誘した容疑で特定商取引法違反(社名や目的の事前不告知勧誘行為)における初の逮捕者を出した。
4種の違反から、消費者庁によって2022年10月14日から半年間の一部業務停止命令がされた。

Wikipediaより抜粋


【アムウェイ:其の一】

20歳といえば選挙権を得た頃。一ミリも親しくなかった中学の同級生から電話がかかってきた。「〇〇ちゃん、久しぶり!元気にしてる?バレー部のみんなも元気かな?まだつきあいある?みんなに会いたいわ〜。それはそうと選挙行くやんな〜。〇〇党の〇〇さん、頼んどくわ〜」
〇〇党といえば〇〇〇会。宗教の勧誘じゃないならいいか。投票したかどうかなんてわかるわけないし。軽く考えていた。
後日、彼女から電話が。「おかげさまで当選しました。ありがとう。ところで〇〇とお茶することになってるんやけど、時間あったらどう?久しぶりやし色々喋りたいわー」
誘われた喫茶店に着き「ホットシチューパイ」を注文。寒い日だったから。
少しばかり中学時代の思い出話や現況報告に花が咲く。
「〇〇ちゃんに紹介したい人がいるんよ。すごい人やから、話聞かせてもらって」
“すごい人”はアタシの正面に、彼女は左隣に座った。
彼はいきなり「あなた、今月給いくら?」と初対面では失礼極まりない質問を浴びせてくる。「?」ポカンとしているアタシの返答を待たずに「この娘(中学の同級生)、月収200万やで。車も現金で買ったところやし」とたたみかける。
正直、この頃のアタシは高校の恩師の計らいで、バイトかけもち生活を離れ、正社員で中途入社して半年ほど経ったところ。毎月の給料は手取り8万円台、冬のボーナスで15万円ぐらいだった。それでも「安定」を手に入れ満足していた。(なんなん?この人!)
そこで「アムウェイ」という名前を初めて聞く。白い紙にトーナメント表のようなものを書きながら「仕組み」を説く彼はチラリと同級生に視線を移した。
「チャンスやで!早いもん勝ちやで!〇〇さんは世界一周旅行何回行ったかわからんぐらい稼いでるんやで。〇〇ちゃんも世界一周したくない?ちまちま働くんアホらしない?それより何より、お母さん、楽にしてあげられるんやで!」
決め言葉みたいに言われた「お母さん」というワードでぷっつん切れたアタシは、ホットシチューパイにグサッとスプーンを突き刺し、料金をバンッとテーブルに置き、無言で彼女を押しのけ喫茶店を後にした。

その後、彼女と会うことはなかった。


【アムウェイ:其のニ】

母親からの搾取を逃れ、晴れて(1度目の)結婚。新居(といっても歴史的建造物ぐらい古い建物であったが)に現れたのは(当時の)旦那の友達。目の前に広げられたのは鍋・フライパンなどのセット。当時(1995年)いくらって言われたかな?30万とかだったかな?
彼は(覚えたての)性能を一生懸命に話してくれたが、既に調理器具は一式揃えていたので丁重にお断りした。バブルスターのように横山やすしに囲まれることはなかったし、購入についてはすぐに諦めてくれた。が、しかし、ここからが本題とでも言わんばかりにネットワークビジネスの説明が始まる。「ネズミ講じゃないんよ、ちゃんとした会社なんよ」こちらが何も言わないうちから彼はその類のセリフを連呼した。友達ということもあり、一通り話は聞いたが「性に合わないから」とお断りした。なぜかホッとした様子の彼。その後も付き合いは続いていく(性懲りも無く他のネットワークビジネス持ち掛けてきたりはしたけどね)。


【アムウェイ:其の三】

42歳(2011年)だったかな。義父を看取った後、落ち着いたのでそろそろ働き始めようかと就職活動。友達に頼まれて大手生保会社の保険外交員の仲間入りをした。研修期間に「お知り合いに挨拶ハガキを送りましょう」ってなノルマがあり、ついつい年賀状のやり取りしか付き合いのない人たちにまで送ってしまった。

嬉々として返信をくれた3人。結婚前に勤めていた会社の4年後輩たち。その中の1人は保険セールスのため話を聞いてくれるという。アポイントを取り付け、ご自宅を訪問。
「うわぁ!〇〇さん、お久しぶりです!変わらずお元気そうで」
「〇〇さんこそ〜!今日はお時間いただきありがとうございま〜す」
程なく気づくのである。玄関・リビング・キッチン・トイレ、あらゆるところにアムウェイ製品が並んでいることに。
(はぁ〜、そういうことか。ミイラ取りがミイラになるとはこのことか)

「アムウェイ製品を使って自宅でデモンストレーションする」のが当時の流行りだったようで。アトピーの子供たちのために始めたとのことでずいぶん熱く語られた。そのあと(保険営業の暇つぶしに)何度かお宅にお伺いし、歯磨き粉買ったりとかはしたけれど、ビジネスは丁重にお断り。それ以来会っていない。

そういえば、お決まりの(?)上位者紹介(世界一周旅行中でもうすぐ帰ってくる、ハイクラスのマンション最上階にお住まいのご夫婦。しかもそのお部屋に招待してくれる、的な)もされたが、モチのロンお断りした。


フォーリーフ

フォーリーフ社のオリジナル健康補助食品「ファースト・リーフ」は、マリーゴールド抽出物のルテインエステル及び牛乳からのラクトフェリンやカシスエキスのカシスポリフェノールなどに
適応するA.O.C.E(Anti Oxidant with Curing Effect:抗酸化組成物の総称)が、バランスよく配合されているのを特徴とします。
緑黄色野菜の摂取が不十分な方、外食の多い方、ファーストフードをよくお召し上がりになる方など、偏食気味な方々におすすめするサプリメントです。
「ファースト・リーフ」は、マリーゴールドエキス、カシスエキスをはじめ、アイブライトエキスや生まれたばかりの赤ちゃんの育成に必要な、初乳に多く含まれるラクトフェリンやコエンザイムQ10、カロチノイド色素であるリコピン、そしてローヤルゼリーも配合されています。
あなたの食生活の栄養バランスを保つために、フォーリーフ社でオンリーワンの健康サプリメント「ファースト・リーフ」をお役立てください。

「ファースト・リーフ」について
製品パンフレットより


2008年頃(38〜39歳)のお話。
スイミングインストラクターとして働いていた頃、勤務先の人間関係がキッカケで「スピリチュアル迷子」となっていたアタシ。Nさんとは何かのスピ系セミナーで知り合ったと記憶する。その帰りに誘われてお茶することに。

当時「(声帯ポリープの)手術すんのかせんのか問題」に悩まされていたアタシに勧められたのが「ファースト・リーフ」というサプリメント。手術することは決めていたが「術後の回復も早いはず」と言われ話を聞いてしまった。なんのことはない。蓋を開けてみればビジネスのお話だった。「権利収入について」所ジョージの話なども絡めて熱心に語られた。正直、それ系はもう……と思いつつ、帰りにサプリメントを何粒かいただいた。

(当時)崇拝していたヒプノセラピストさんの勧めで「笑いヨガ」のワークショップを定期的に行っていたのだが、ある日、Nさんからの依頼で笑いヨガのワークショップを開催するために奈良へ行くことに。集まってくれた方々は、スピ系にたけた方々ばかりで(小林正観さんやらバシャールやらOSHOやら)話していて面白かったが、やたら持ちあげられるのが気持ち悪くもあった。予感は的中。皆さん、例のサプリを飲んでいる=例のネットワークビジネスをやっている、と。
(あ、なるほどね)一瞬思ったが、スピリチュアルを学んでいるひとに悪い人はいないとブンブン首を横に振る。なんのこたーない、すっかり洗脳されていたのである(なんともお目出度い話)
(声帯ポリープ)手術日を告げると皆でお祈りしてくれると言う。アタシは半信半疑ながらも(なんだなんだ?このひとたちは。なんて心の優しいひとたちなんだ。世間一般の誹謗中傷まみれのやさぐれたアイツらとは違う人種がいるもんだ)などなど、すっかりのめりこんでいた。(当時、人間関係で苦しんでいたもので)

さて(声帯ポリープ除去手術)退院直後、まだろくに喋れない時期ではあったが例のネットワークビジネス(サプリのやつね)グループのお誘いで奈良へ再訪。
上のひと(稼ぎ頭というかグループのトップの方というか)に是非会ってほしいと言われ断り切れず出向いた。(学習しろよ!と今なら言いたい)術後間もないことをNさんが告げると「やる気がある!アナタはきっと成功する!」とお決まりの気持ち悪いテンションで褒められた。ファミリーレストランの一角に十数名の方々がおり、各人、名刺交換や情報交換などを行っている。
アタシの席にはサプリを飲んだら筋ジストロフィーが治ったという奇跡の人が居た。どうやらNさんは、この方に紹介されたらしい。奇跡の人は奇跡の軌跡を涙ながらに語ってくれた。それはそれで素晴らしいことだとは思ったが、よくよく聞くと、ひと瓶○万円するサプリを3日程で飲み干す勢いだったとか。
(え?それって一体幾らかかったん?少~し違和感)
さて、この会社。社会貢献活動がウリのようなのだが、このファミレスに集まった人たちのマナーを見ている限りそんな志の高さは伺えなかった(またまた違和感)。

違和感もったまま、福岡ドームで行われる全国大会へ。(そりゃもう、凄い人だった)津○雅彦さんをはじめ芸能人や有名人までもがこの会社を絶賛するスピーチ。プラチナ?ダイアモンド?めちゃんこ稼いだ方々の表彰が始まったあたりでなんか気持ち悪くなってきて。「やめよう」と決意した。


最後に

【アムウェイ其の三】以降も、FXインターネットビジネスに手を出した。いやはやどんだけお金を稼ぎたかったんだよ、って話。インストラクター業界もスピリチュアル業界も開運系も結局は同じこと。「カリスマとその取り巻き連中」に搾取されるだけのこと。いくら綺麗事言ったところで。

ようやく目が覚めたのは2016年(47〜48歳)。
断捨離(もはや全捨離)で手に入れたものは自分軸。自分の直感だけを信じよう。自分を大切にしよう。半世紀以上生きてきて学んだのはコレ。

「カリスマに憧れるのはやめましょう」

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