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生理がヘン!!!vol.2

そろそろ50の声を聞くことになる。巷でいうところのアラフィフ。閉経が近いのかもしれない。更年期の症状のひとつかもしれない。もしかしたら何かの病気かもしれない。受付を済ませて2時間半。そろそろ順番が回ってくるはずだ。

高鳴る鼓動が診察室に響いているのではないか。アタシは淡々と症状を女医に告げる。女医は半身をアタシの方へ向ける。
「内診しますが大丈夫ですか」
「あ、あの、結構血が出てるんですが……」
「こちらは大丈夫ですよ。今まで受けたことないということなので、子宮頚がん検診もやっておきましょうか」

看護師さんから内診の部屋へ誘われる。淡いピンク色の内診台。血が出ている状態で内診なんて。力を入れようにも脚が開いた状態ではどうにもならない。
「何かするときは、その都度声をかけますので、それまでは力を抜いてリラックスしてくださいね」
カーテンの向こうから女医の声がする。
「あ〜、結構出血してますね」
「これは生理の出血ですね」
「小さい子宮筋腫がポツポツと。あと、左の卵巣が少し腫れていますね」

出血している状態では子宮の中を確認しづらい。2週間ホルモン剤を飲むことで一旦生理を止め、そのあとくる生理がキレイに終わっているであろう2月6日に再度内診する。そのときに子宮頚がん検診の結果を知らせる。1週間ほど経てば電話で結果を聞くことも可能。中用量ピルは副作用が強く出る方もいるので注意すること。女医は手短かに必要事項を告げる。

ついでに行った子宮頚がん検診の結果など、気にも留めていなかった。出血さえ止まれば、それでいい。それしか頭になかった。

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