ゴミ屋敷化の達人、掃除と仲良くなる

私はゴミ屋敷化の達人だ。与えられた部屋はすべてTVで取り上げられるようなゴミ屋敷にしてきたし、子供の頃から忘れ物が多く机をプリントだらけにしてきたクチだ。
お部屋住民として扱われる人たちとは一線を画した、もはや天才と呼べる領域だと思う。

しかしここにきて、掃除と仲良くなり始めた。
ゴミをまとめて捨てると、家の中からゴミが消えるという事に気がついたのだ。

何を当然の事をと思うかもしれない。そもそも、今までも必要に迫られて掃除をした時に同じような経験はしているはずなのに、ここにきて急にその「当然の事」に感動し始めたのだ。

私は何を隠そうゴミ屋敷化の達人だ。ちょっと散らかってるとかものが多いとかではない。テフロンが剥がれたフライパンや壊れた電気釜もそのまま放置してきたし、調味料の空きボトルは床に捨てていた。
そのレベルになると、足元が埋もれるので家の中を歩きにくいのだ。
それがどうだろう、片付けたら非常に歩きやすいのだ

ゴミが山盛りになっていた台所のテーブルを一区画片付けただけで、今まで調理中のボウルをどこに置くか悩んでいたのが解消される。置き場がなくて床に置いたりもしていたのに、その必要がなくなった。
非常に動きやすい。

そしてゴミに出してしまえば、問題なく回収されれば、まとめたゴミが家のスペースを圧迫するというような事もなくなるのだ。素晴らしいと思う。

なにより、人が生活するスペースという感じがする。自分を人間に戻す作業をしている気持ちになる。

これは掃除と仲良くなれるかもしれない。ジャンルとしては特殊清掃な気がしないでもないが。

数年かけて積み上げたゴミも、ひと月程度である程度まとまるのではないだろうか。俄然やる気が出てきた。

今日はもう少しだけ頑張ろうと思う。

なんだろう。昨日の反動かな?

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