トロント逃遊雑記🇨🇦 #1

トロント留学する前。

当時調理の専門学校を卒業したばかりの新卒の私は、関西のとあるフレンチレストランに就職しました。

有名なホテルが提携しているそこそこ格式のあるレストランで、新入社員として入った私はオードブル補佐とデザート担当となりました。
教育係にはその時オードブルを担当していた先輩がそのままついたのですが、その人がまあまあ恐い人で毎日のように怒られていました。

仕事はたくさんで自分の仕込み以外にも先輩の仕込みの手伝い、掃除やゴミ捨て等の雑用、ランチ後のまかない準備、その他色々怒涛の仕事量に追われ、毎日仕事が終わらず毎日残業、時には休日出勤していました。

お店が入っているテナントビルが開いて閉まるのが朝の8時と夜中の24時で、その時間に来てその時間に帰っていました。(というか守衛さんに覚えられ、毎度急かされる感じで帰ってました)

入社時、唯一の同期(サービス)は入って一ヶ月で辞め、職場(厨房)には女性は私一人でした。
毎日怒られていた私を他の人も特にフォローもせず、なんならシェフ(料理長)も結構厳しい人でミスをすると殺すぞなんて言われていました。

泣いて怒られ泣いて、半年も経つ頃には心身共に疲れ果て、どうしたら仕事に行かずにすむか、そればかりを考えていました。

そんな時にふと目に止まったのが、ウェブ広告の海外留学の文字でした。

(続きます)