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正しいbasicとは🌹〜美しい作法のために〜

香りの案内人の皆さま、こんばんは🌙
多忙な週末が終わろうとしておりますが、いかがお過ごしでしょうか😊

こちら(関西)は2日前の雨からすっきり晴れず曇り空が続いています☁️

雨上がりは“ぺトリコール”という香り物質が空気中を舞っているのですが、そこからインスピレーションを得た香りがありますよね😊

皆さまにとっての「雨上がり」の香りは何でしょうか?☂️

私はしとしと雨の中で漂ってくるお花の香りが好きなので、特に好きなのはUN MATIN D'ORAGE EDT(GOUTAL)です😊✨


さて✨
前回の『美しいbasic🩰✨〜ムエットを渡すタイミングとは〜』をご覧いただきありがとうございます😊🌸

“ムエットを渡すタイミング💭”についてマインドセットしていただけましたでしょうか。

私はこの瞬間とてもワクワクします💓
お客様がどんな反応を示されるのだろう、と。

今回は実践的にお渡しするタイミングについてお伝えしたいと思います😊

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まず、お客様の事を知るところから💁‍♀️💡


唐突に「これが新作で〜」「これが一番人気の〜」とムエットを一方的に出していませんか?

“挨拶がわりの香り”をプレゼンするのも一つの手法ですが💭
まずは目の前のお客様のことをもっと深く知りましょう😊

💡なぜなら・・・
香り(嗅覚)は「たくさん試して、その中から決めること」が不可能に近い感覚だからです🆖

嗅覚とは、私たち人間が成長していく程に退化するもの。

赤ちゃんは動物的で、目が見えていなくても自分のお母さんの事を“匂い”で判断しているんです。
それが大人になるにつれて視覚や聴覚など他の感覚で生きていくことができるようになるから必要ではないので退化していくんですよね💁‍♀️


突然ですが質問です🙋‍♀️
1種類の香水に何種類の香料が使われているかご存知でしょうか?

約80~100、多い時には200近い香料を用いて一つの“香水”という完成されたものを作り出しているんです。

それを踏まえると、店頭で香水を5種類も10種類も試せるものではありません🙅‍♀️
(嗅覚は鍛えられる感覚なので、普段から香り慣れていらっしゃる方は例外も有り得ます)

とりあえず片っ端からどんどん香れば良い‼️というわけではないのです🙅‍♀️💔

嗅覚は麻痺し、思考も曖昧になり「一旦考えます😵‍💫」と結局何も記憶に残らない時間になってしまいます💔


それを避ける為にも「極力早い段階で潜在的に求めていらっしゃる香りをご提案できるかどうか💡」が重要なんです💁‍♀️

あれもこれもとお客様に言われるがままにムエットをお渡しする接客になってしまう方は、一度ムエットを出すタイミング、出す枚数を見直してみましょう💁‍♀️💡


それでは
✨🌹実践編🌹✨

※文言はその通りでなくても同じニュアンスなら大丈夫です🙆‍♀️


1️⃣挨拶がわりの香り(新作や代表する香り)をお持ちする
⚠️すぐにその香りの説明に入らない🙅‍♀️
⚠️「何かお探しですか?」はNG🙅‍♀️


2️⃣ご愛用の香りはございますか?😊
→お客様が香水を纏う頻度やプライオリティ、香水の位置づけ(距離感)が分かります。


3️⃣ご愛用の香りのお名前をお伺いしてもよろしいでしょうか😊
→②に付随


4️⃣〇〇(自ブランド)の香水でご存知の香りはございますか?😊
or以前にお試しいただいた事のある香りはございますか?😊


🌟point🌟

香りのお好みを伺うのはもちろんですが、そのお客様の香水への向き合い方やこだわりを早いうちにこちらから伺いましょう💡

お客様によって香水のプライオリティ(優先順位)や日常の中の位置づけがご紹介の大切な軸となりますので、必ず伺ってくださいね💁‍♀️
 
しっかり“香りの共通認識”を確認しましょう💁‍♀️

その際、訊ねるだけでなく、必ず復唱します💁‍♀️

よく分かっていないスタッフほど「あー。はい、はい」と生ぬるい返事をします💦
(本当に香水のことを理解できているスタッフほど、「それは〇〇ということで間違いないですか?😊」と積極的に共通認識の確認をします🌸)


💔🙅‍♀️よくある間違った香水接客🙅‍♀️💔

スタッフ「どんな香りがお好きですか?」
お客様「甘い香りが好きです」
スタッフ「でしたらこんな香りはいかがですか?(お好きではないですか?)」

このようなやりとりをしているシーン、よく見かけます🙅‍♀️💔

早い💦早い💦
これではまだお客様が仰る“甘い”がどんなものを指しているのか、理解できてないですよね💦


お客様はグルマン、フローラル、フルーティ、時にはウッディやアンバリーな香りを“甘い”と表現されるので要注意です🚨⚡

甘さの種類もそうですが、強い弱い・深い軽いなど、度合いも人それぞれです。

フルーティフローラルの香りを「甘い」や「甘いけど爽やか」と表現される方もいらっしゃいます。

だからこそ“香りの共通認識”を深めておくことがとても大切なんです😃

※しかしこの共通認識があればお客様との距離も近くなり、信頼をおいていただけるようになるので、リピーターになっていただける可能性が高くなります🙆‍♀️✨


そして、ようやくここで・・・
5️⃣2つ目のご提案ムエットをお出しします😊

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このメソッドが新鮮に感じた方は元々“お客様主導の接客”かも知れません。

そして馴れるまでは「別の香りも試したいんだけど!」、「全部嗅がせてよ!」とお客様から圧がかかる事もあると思います💦


香水の接客とは、お客様主導で話が進みこちらが後から着いて行って指を指されたらムエットに出して香料を伝えるのが正解ではありません🙅‍♀️💔


“嗅覚”の特性を理解したスタッフが、うまくお客様の言葉を引き出し、寄り添い、提案をすることが香水の接客であり、アドバイザーと呼べるスタッフだと思います😊


香水接客の基礎は“正しく美しく🌹”ですが、まずは“正しさ”がなければ“美しさ”は成り立ちません😣

そして“香水の正しい知識”とは、香料や香りのストーリーをインプットするだけでなく、店頭でお客様へ伝える伝え方も知識としてとても大切です🗝✨


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✨📝過去の参考記事📝✨

『そろそろ「正しく美しいフレグランスの✨接客Basic✨」を身に付けていきませんか👗🎩✨』
🪄美しいBasicを纏いましょう💫

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