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巨神と誓女の最後について

6月30日にサービス終了となる巨神と誓女。今現在新しい誓女がもりもり配られており、本当は一周年以上は続けるつもりだったんだと寂しく思う。今回は最後の巨神である新曲の巨神とその後について独自の妄想と願望が入り混じった物を書こうと思う。

まず巨神と誓女とは?

巨神と誓女とはDMMゲームの一種であり去年の七月後半あたりにサービスが開始された。モノクロの世界を歩く少女たち。その足元には花が咲き散ってゆく……。そしてモノクロの世界のフレストニアの事や時代背景がバラバラでアンバランスな少女達、巨神と戦う理由などそのすべてが謎につつまれたままこのゲームは始まる。このゲームはシナリオ考察ゲーというソシャゲの中では特異的な存在であり、わかる悦び、考える喜びに満ちたゲームである。もし、このゲームをやったことない方がこの記事をみているのであれば、是非、チュートリアルを映画感覚で見てほしい。刺さる人には刺さる世界観があなたを待っている。

本題「新曲の巨神」について

神曲と新曲の巨神を読んだ方はここからしばらく読み飛ばして大丈夫です。


新曲の巨神とは巨神と誓女のラストを飾る巨神である。戦ってみるとわかるのだが、色々と危ないネタ(竹らしきものをくわえた少女がでてきたり)が攻撃としてある。なんだ寒いパロネタかと思うだろうがこの攻撃にも意味があるのだ。

まず、新曲の話をする前に実質前日譚であるサービス開始当初から存在する神曲の巨神の物語を軽く説明したい。神曲の巨神とは二人の女子高生、ユミとアイノの物語である。アイノの学校に転校してきたユミ、彼女が演劇部に入ってアイノや他の演劇部員たちと共に部活動をする話である。ユミを中心に演劇部全体が変わっていく……そして大きく変わっていったのがアイノである。アイノは脚本としてユミとともに新しい劇である「wander」を完成させていく。その後紆余曲折がありながらも戯曲「wander」はユミを主役として大喝采で終わる。……しかしその後ユミは倒れてしまう。重い病気を隠しながらこれまでアイノと過ごしていたのである。酸素マスクをしたユミはアイノに対して転校してきた理由を話す。実はユミは昔アイノの学校の劇をみており、当初はその劇をしたいという最期の願いとして転校してきたのである。その劇こそがダンテの「神曲」をベースとした「神曲」、アイノが進学高校をきめた理由でもある。

アイノは言う、本当は神曲がやりたかったのではないかと

ユミは言う、アイノに出会ってアイノの世界を見たかった。そして「wander」という神曲よりも面白い世界を一緒に作れてよかったと。

その後卒業していくアイノが一歩踏み出していくところで物語は終わる。このようにユミとアイノの出会いと別れが書かれたものである。

では、本題の新曲の巨神の物語はどんなのだろうか?

舞台は東京。社会人となったアイノが電車にゆられるシーンから始まる。一歩踏み出す勇気を持ったはいいものの就きたかった職業にはつけず、「無」となって毎日を送る日々。そこでふと小説創作サイトにてユミ名義の「wander」が投稿されていたのである。アイノは更新されるwanderを読む。wanderは徐々に人気となってゆく。そしてある日wanderに関するお知らせが掲載される。

wanderは亡くなった娘ととある友人が書いた物語であり、私は今その友人を探していると

アイノは崩れ落ちる本当はユミが亡くなっていることは知っている。それでもユミが生きていると思い込みながら(たまにサイトの感想に対してユミに対する激重感情のマウントを心の中でとりながらも)読んでいたのだ。空っぽの私を助けてくれた、勇気をくれたユミがいないことと現在の空っぽの自分に打ちひしがれる。その後アイノは小説創作サイトを消し滅多にスマホをさわらなくなってしまった。しばらくしてからユミの母親から電話がかかる。母親の話によるとアイノがSNSから距離を置いた期間中に書籍化もそして映画化もされたことを聞く。そして映画を観にゆくと

そこにあったのは改悪され踏みつぶされてしまったwanderの映画だった

その後wanderの映画は炎上し、wander自身も世間からの話題から消えてしまう。アイノはユミとの思い出が消えてしまうことを危惧しながらもどうすることも出来ないと感じていた。その後に「神曲」を書いたモモからwanderを書いた方が良いといわれる。アイノは思う

wanderは私とユミの物語。wanderを終わらせるには私が新しいwanderを書いていくしかないと

そして恐らくだが新しいwanderの冒頭らしきもので新曲の物語は終わる


スクリーンショット (81)

さてここから私なりの考察となる。

まず、巨神と誓女とは何かである。私は巨神と誓女はユミのwanderを元にした世界であると考えている。メタ的な視点でいえばソシャゲといういつサービス終了するかわからない、言い換えればいつ死ぬかわからない業界である。それはいつストーリーが止まるのかわからないということ。どんなに作品が面白くても作者がいなくなってしまったら続きは来ないのである。それこそこのゲーム中にある物語が一部分しかない巨神が存在することにも理由がつく。(本当は巨神自体は作ったがサ終が決まって慌ててだしたのだろうが)

そして、恐らく最終ストーリーである時の胎動について

このストーリーは時が始まることにより時が止まった世界は終焉するというものである。これはアイノがwanderを終わらせるためにwanderの時間を始めたことによるものであると考えている。時が始まることによりユミのwanderは再構築され、再びアイノとユミのwanderとして進みだすのだ。このゲームは終わってしまうがどこかでwanderが始まっていくという希望をのこして。

ここから自分語りとなるが巨神と誓女のヒストリーブックやオフライン版が欲しいと思っている。DMMに復帰したきっかけであるゲームであるしどこかに残してほしいと思う。初めて運営に要望やお問い合わせを送った。このゲームが公式から形にのこるものとして出てくることを切に願う。そして、いつかアイノとユミのwanderが出てくることも楽しみにしている。

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