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母乳という奇跡

こんにちはこむぎです。
絶賛育休中。父親目線での育児記です。

今回は母乳育児に関する気づきを書きたいと思います。

母乳育児


もちろん聞いたことはあるけど、子どもが生まれるまでは意識したことがありませんでした。というより、母親になれば誰でも出るもんだと思ってたし、望めばだれでもできるもんだと思ってました。
でもそれが当たり前ではないことに、子どもが生まれてすぐ気づきました。

すぐ出るもんじゃない、すぐ吸えるもんじゃない

息子が生まれてから4日間は母子ともに入院しており、僕は1日1時間の面会でしか妻・息子と会うことができませんでした。
そして産後5日目、やっと病院の外で会うことができました。そこから妻の実家に帰宅し、ようやく家族での生活。このときは幸せいっぱいで、妻の苦しさなど全く知る由もなかったのです。
僕は出産したら母乳なんて簡単に出ると思っていたんですが、そんな簡単なもんじゃないんですね。
妻のおっぱいから母乳は出るのですが、まず量が十分ではありません。
加えて、新生児期は吸う力も弱く、吸うのも上手じゃないので何度もトライし続けます。
赤ちゃんはお腹がすいて泣くし、それをみて妻も「上手に吸わせてあげられなくてごめんね」と悲しい顔をする。そして何度も吸わせるので乳首が切れて痛んでくる。
でもここで痛いからと言って母乳から完全ミルクに切り替えると、もう母乳が出なくなってしまうようです。私たちはできる限り母乳で、と考えていたので、妻が粘り強く息子におっぱいをあげようと努力してくれました。

出産前は僕が全く知らなかった母親の苦しみがありました。そして同時に僕が代わってあげられたら…と何回思ったことか…
でもこれは母乳をあげようとする母親なら誰もが通る道だそうで、こんなことも知らなかった自分、何もできない自分が情けなくなりました。母乳にトライする妻の応援と、他の育児業務(おむつ替えやミルク、沐浴など)を担当することでできる限り妻の負荷を下げることしかできませんでした。

当たり前のように見えて、こんな初期から大変な苦労があるんだ、と身をもって感じました(身をもって感じたのは正確には妻ですが)。

根気強くやればお互いにうまくなる

初期はなかなか苦戦した母乳の分泌ですが、だんだん妻の分泌量が増えてきます。でも息子がおっぱいを吸うスキルはまだ上達していなかったので、分泌したものが妻の乳腺に溜まり続ける。そうすると妻の胸は張りはじめ、痛み始めました。放っておくと、ひどい場合は乳腺炎になり高熱が出たりするそうで(妻の場合、1回40度近くまで体温が上がりました)、これも父親になって初めて知りました。
そんなときに乳腺炎対策として購入した搾乳機。これを使って息子が吸えない分の母乳を出していきます。
吸わせる→吸えない→ミルク飲ませる傍ら搾乳→吸わせる→吸えない→ミルク飲ませる傍ら搾乳…この繰り返しです。
そうやって粘り強く向き合っていると、2~3週間ほどで次第に息子もおっぱいを吸うスキルが向上していきます。
もちろん妻がおっぱいを吸わせるスキルも上がっていきます。
僕はそばで見ること・応援することしかできませんが、お互い成長していく姿やおっぱいを通して繋がっている姿には本当に感動しました。
根気強くやればなんでもうまくなる・上達するんだ、という人生の教訓がこんな生後数日から学べることに感動したとともに、母乳で育てている母親のすごさや大変さを肌で感じて尊敬の念を感じました(ちなみに完全ミルクが悪いとは全く思っていません)。
お腹の中で10か月育ててきただけでなく、生後すぐに母乳を通じて体内の栄養分を供給する。しかもそれは全部簡単なことじゃなく、出産という交通事故級のダメージと乳首が切れるほどの痛みetcを乗り越える。母と子の結びつきが強くなることは当然だと思うし、それでも笑顔で子どもと接している妻を見ていると僕(父親)ができることは何だろう、なんでもしないとだめだよなと思わされる。
仕事だけじゃなく、育児に向き合って育児をシェアすることは父親として当然のことだと本気で思うことができました。
リスペクト母。ありがとう妻。

気づき

母乳がでるのは当たり前ではない。母子ともに努力して、努力し続けて初めて母乳育児が成立する。
何事も根気強くやることが大切。

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