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あたたかな気持ち

猫にGPSを着けてみた」の著者でいらっしゃる高橋のらさん。

この地に家探しをしていた頃に高橋さんのブログTwitterに出会い、越してきてからは有難いことにご近所付き合いをさせていただいています。

今日は麦のために、お線香をあげに来てくださいました。朝から生憎の曇り空の下、庭にあるお墓に手を合わせてくださいました。

一足早い春を感じさせるような、ピンクのチチューリップの入ったやわらかな色合いのアレンジメント。
そして美味しそうな猫おやつまでいただいてしまいました。本当にありがとうございます。麦もきっと喜んでいます。

猫たちと一緒にこの地で生きてゆこうと決め、家を買って移り住み、そして麦を見送った。この数ヶ月の出来事は私にとって忘れられないものとなった。

麦が居なくなった寂しさは、ふいに胸を締め付け涙が溢れるけど。
悼んでくださる方がいらっしゃること、それがどれほど心を慰めてくれることか、身に染みて感じています。

この地でご縁をいただいた方々は、私にとってすでにとても大切な存在となっていて。
知り合った時間の長さではないんだということを初めて感じ、そしてここに越してきて本当に良かった、心からそう思っています。

高橋のらさんの御著書は夫が誕生日にプレゼントしてくれたもの。いつも枕元の手の届くところにあります。

寝る前に手に取ってぱらぱらとページをめくると、そこに広がるのは、のらさんの奥様のご実家でもある大分は国東の、高い空と遙かな景色。そして幼かった猫さん達の可愛らしくもたくましい成長の記録。

いつか見た懐かしい記憶のように胸をきゅっと掴まれる。私も奥様と同じ九州出身だからかな、あの夏の空の色がひときわ濃いように感じられるのです。

やがて皆、それぞれの命を潰える時が来る。

だからこそ出逢えたこと、共に過ごせた時間はかけがえのないもの。それを大切に胸に抱えて残された日々を生きてゆこう、あらためてそう思うのです。

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