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われ思う。さりとて何を?

いつも時間がない、時間があればと言っているが。時間があったらあったで、途方に暮れたりする。アメリカ政治の本を読んだり、百年の孤独を読んだりしても、ソワソワして落ち着かない。時間があるなら、カンケーない本なんか読んどらんと。もっと腰を据えて、ちゃんと考えんかい。とプレッシャーをかけてくる。自分が。自分に。だってさァ、時間あって少しゆっくりして。本読んで。温泉入って。エネルギー充電して。元気でたーって言って。そのエネルギーでお前は何するんだ?仕事か?仕事したいのか?仕事のためにエネルギー充電してんの?大してやりたくないことのために?エネルギー充電して?また仕事いくのか?そして疲れるのか?尊いなァ。お疲れ様でーす。でもさァ。もうちょっと方向性というか、ちゃんと考えたほうが良いんじゃないですかね。せっかく充電するなら、そのエネルギーをもっと自分の人生のために、使ったほうがいいのではないかね。ジョギングしたりして、発散するのは良いけど。発散って。只、空気中にエネルギーを逃がして。もったいないでしょうが。ランニングマシーンみたいな。消費するだけで、何も生み出してないでしょうが。なんか発電したりとか、生産したりとか、ないんですかね。なんか、考えんと。エネルギーを何に使うのか。ホレ、考えんと。などなどなど。僕は1人になるの好きだけど、なったらなったで、頭がグルグルグルグル喋り出して五月蝿い。よっしゃ考えよう。と内省に向かっても、われ思う、さりとて何を?そんな、スタバで目を瞑ったところで、人生の啓示は降りてこないのだった。時間ばかり経過して、なんの成果も発見もなく、トボトボ仕事&家庭に戻る。いっそ仕事や家庭に忙殺されて、毎日ヘトヘトになってたほうが、良いのかもしれない。余計なコト考えないでいいから。隙間時間で急いで本読んだほうが集中できたりする。でもそれはそれで、1年2年と、あっという間に時間が流れてって。良いのか?とまた焦る。自分の頭から飛び出す矢印は、枝分かれして絡まり合って、いろんな人の頭から飛び出す矢印ともぐちゃぐちゃに絡まって、訳がわからんくなっている。ひとりで頭の中を歩いても、暗い迷路やら夜の砂漠やらを歩いてる気持ちになって、新しい世界的なアレに繋がる、真っ白な光輝くドアは見つからない。別にィ。今の諸々に不満があるわけじゃないけど。仕事もそれなりにやってるし、妻も子も可愛いし、良いんだけど。まだ真理に触れてないっていうか。まだなんか、あるだろ。的な。勝手に人生のハードルを上げている。僕は1人が好きなんだけど、あんまり1人になるのも毒だなぁとも思う。どんどん頭の迷宮にハマって、化け物として熟成されていく気がする。ウルセェいいから身体を動かせ!って、僕の後頭部をスリッパで殴ってくれるくれる会社や、家族がいてバランスが取れるのだった。んでも、やっぱり。いつか光のドア的なものが見つからない限り、僕は定期的に、ひとりで頭の中に潜り込んで、歩き疲れるまで暗い迷路だか、夜の砂漠だかを歩くのだ。あーあ。1263文字

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