KAMEMUSHI

どうも、私です。

今日は、「カメカメパニックの話」をします。

お付き合い下さい。

ここ最近の我が家を苦しめるもの。


それは、カメムシ。


昨年からその姿を見ることが多くなり、ついには『次郎』という名前が与えられた。
以前話した、『太郎』システムだ。
(↓『太郎』については、こちら)

そんな、ある日の夜だった。
我が家では、夕食後にルーティーンがある。


姉→皿洗い
(私は、乾燥機に入れられないコップや大皿を拭く係担当。目を離した隙に母が皿洗いしている姿を発見すると、発狂する)

私→洗い終わった洗濯物を、母が干す順番を考えて洗濯籠に整理整頓し、ベランダへ運ぶ。
(腰やら足やら全部痛い母の代わりに、と姉から任命された。整理整頓は、母の中でルールがあるので慣れるまで大変)

母→私が運んできた洗濯物を干す。
(母の中でルールがあるので、干すのは母がやる。私や姉がやって、ルールをミスると発狂する)

父→お酒を飲む。
(何もしない。しばいたろか←)


いつものように、私が洗濯籠を手に、ベランダにやって来たときだった。


網戸に、カメムシがいた。


私「カメムシだッ゛!!!!!」

洗濯物でパンパンの洗濯籠を足の親指に落としてしまい、痛みとパニックとで母を見ると、母は椅子から立ち上がり、

母「何だと!」

と言って、退治の為にベランダの窓を開けた。すると、


カメムシ「あ、こんばんはー」


と、カメムシが中に入ってきた。
この瞬間、我が家を最大級のパニックが襲い掛かった。


何故なら我が家は全員、虫が嫌いだからである。


虫嫌いな姉「入ってきたぁぁぁぁぁ!!!!!」

皿洗い中に我が家に入ってきた姿を見た姉は絶叫しながら、身を屈め、

虫嫌いな父「うわぁぁぁぁぁ!!!!!」

と父はお酒が入ったグラスを置いて絶叫し、

虫嫌いな母「嫌ぁぁぁぁぁ!!!!!」

と母は壁に止まったカメムシを見て父と同様に絶叫し、

虫嫌いな私「誰かぁぁぁぁぁ!!!!!」

と私は、親指の痛みなど忘れて誰かに助けを求めていた。


見事なまでの、パニック状態だった。


パニック パニック パニック みんなが あわててるぅぅぅぅぅ!!!!!

BGM:『オラはにんきもの』(『クレヨンしんちゃん』のオープニング曲)


虫嫌いな父「お前、行けよぉぉぉぉぉ!!!!!」

虫嫌いな母「何でよぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

父の一言により、母がティッシュを片手に椅子に乗る。

虫嫌いな父「むぎ、椅子支えてやれよぉぉぉぉぉ!!!!!」

虫嫌いな私「分かったよぉぉぉぉぉ!!!!!」

母が乗った椅子を支え、見守ること数秒。
カメムシは、母に捕獲されるより先に壁から天井に移動した。

虫嫌いな姉「また飛んだぁぁぁぁぁ!!!!!」

虫嫌いな父「やめてぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

虫嫌いな母「最悪ぅぅぅぅぅ!!!!!」

虫嫌いな私「お母さぁぁぁぁぁ!!!!!」

近所迷惑よりも、カメムシが嫌すぎるので我が家はずっと絶叫。
母は椅子から下りると、今度はテーブルに乗った。

虫嫌いな父「むぎ、お母さんがテーブルから下りやすいように近くにいろぉぉぉぉぉ!!!!!」

虫嫌いな私「いるぅぅぅぅぅ!!!!!」

虫嫌いな姉「お母さん、大丈夫ぅぅぅぅぅ!!!!?」

虫嫌いな母「だいじょばないけど、やるしかないぃぃぃぃぃ!!!!!」

母は、全員の眼差しを一身に受けながら、何重にも重ねたティッシュを手にカメムシにそっと近づいた。そして。

母「いった!!!!!」

父「よし捨てろ!!!!!」

姉「お母さん、お疲れ……」

私「長かった……」

疲労感しかない中、母はテーブルから下りた。そして、何となく確認したくなったのか手を一瞬広げようとした。

虫嫌いな父「何してんだぁぁぁぁぁ!!!!!」

母「確認しようかと……」

虫嫌いな姉「ここでしないでぇぇぇぇぇ!!!!!」

虫嫌いな私「外でどうぞぉぉぉぉぉ!!!!!」

全員から、ベランダを指差され、

母「追い出すなよwwwww」

と言いつつ、母はベランダに行った。

すると、網戸の向こうから、絶叫が聞こえた。

虫嫌いな母「動いたぁぁぁぁぁ!!!!!」

虫嫌いな父、姉、私「ひぃぃぃぃぃ!!!!!」

母はそう叫んだかと思うと、持っていたティッシュを渾身の力を込めて握り、さらにそれを床に置いて、親の仇か?くらい何度も足で踏んだ後、ゴミ箱に捨てて、中に戻った。


こうして、カメムシとの長い闘いは終わった。


ちなみに、この数日後。
カメムシ予防のスプレーを掛けたこともあったが、効果は見られず、普通にやって来たので、虫コナーズの強力版とカメムシ特化型みたいなものがベランダに常備されるようになった。


もう来るなよ、次郎。



よろしければ、お願いします。 お願いします!!(圧