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気まぐれひとりごと(“フェム女子が苦手なフェム女子の不思議な心境とジレンマ”)

セクマイ女子界で絶大な人気を誇る存在。
それは“フェム系女子”です。

フェム=フェミニン
つまり
『誰がどう見ても女性らしい女性』
のことですね。

フェム系女子もフェムが好き。
ボーイッシュ系女子もフェムが好き。

全員が全員フェム好きとは限らないけれど
セクマイ女子は
フェムさん大好き!
な人がめちゃくちゃ多いです。

まぁレズビアンだからね。
そんなのは当たり前でしょって話なんですけども。

かくいうわたしもフェムさんが好きです。
自分もフェム系でありたいし
そうなれるよう日々努めています。

そんな中嘆いているのはボーイッシュ女子でして
はっきり申し上げてボーイッシュ女子って
セクマイ女子界ではあんまりモテません。

あ。
ここでまず認識の差を少し矯正させていただきたいのですけども

これを読んでくださっている男性諸君の皆さま。
『ボーイッシュ系女子』と聞いて
どんな女性を想像しますか?

服装はスポーティ。
すっきりとしたショートカットで
薄付きメイクに元気いっぱい雰囲気。

少女漫画でよくある
「俺…お前のことは男友達みたいなもんに思ってたよ。なんていうか気の置けない存在っていうか、さ。だから、気持ちは嬉しいけど…(._.`)💦」
「そっか…🥹」
みたいなシチュもあるかもしれない(?)
そんな溌剌とした“女子”を想像しますよね?

セクマイ界女子のボーイッシュは
そういう男性向け()の可愛らしいのとは全然違います。

すごく極端に言うと
髪型は角刈り(極端過ぎ)!
服装は絶対メンズもので体型に合ってないだらしねぇスタイル!
当然胸はナベシャツ(ggr)で潰している!
でも腹は出ている!
もちろん素っぴん!
ガニ股!
スキンケアガン無視肌汚ぇ(偏見)!
言葉遣いに品性無し(偏見)!
ボーイッシュとガサツさを勘違いしている!
粘着質!女々しい!
デブorチビ!どブス!

大体こういうのが
セクマイ女子界のボーイッシュ系女子です。
※かなり偏見が入りましたが実際にこういうボーイッシュが存在します。
現実に会ったこともあります。
なんでそうなるんって恐ろしいでしょ?

もっと分かりやすく言うと
そこら辺で見かける
おっさんなのかおばさんなのかよく分からない人っているじゃないですか。
セクマイ女子のボーイッシュって
ああいう感じに近いです。

ね?
こんなんモテるわけがないでしょうよ。
なんであれで自分イケると思ってるのか
同じセクマイでもほんとに不思議。
あれで“ボーイッシュ”とか…
かえって男性の皆さまに申し訳ないくらい。

男性の皆さまとしても
「俺たちも結構、身綺麗にすることを心掛けているんだけどな…」
と考えちゃいますよね。
よく理解しているのでその辺は心配なさらなくて大丈夫ですよヽ(•ω•`*)ヨシヨシ。

ごめんなさいけど
わたしにも彼女らの頭の中はまるで分かりません。ほんと世界がどんなふうに見えているんだろう。
客観視できてないにも程があるだろ。

勿論
目を瞠るくらい素敵なボーイッシュ系女子もいらっしゃいます。
それこそ宝塚スターのような方だって。

でも現実のセクマイボーイッシュ女子ってのは
そのほとんどが性別不詳チビデブブスなので
本人たちも嘆いているとおりほんっっっ…とに需要がないんですよね〜。
あれじゃノンケ界でもつとまらないでしょうけどね。

せめて性格がまともなら
多少モテないこともないんでしょうけど
ブスなボーイッシュ女子は大抵性格も腐っているので
救いようがないです。

そんなボーイッシュ系女子は
自分たちに需要がないのは
「ボーイッシュ女子が好きなフェム女子が少ない」
からだと思い込んでいます。
かなり認知のズレがあるのですが
頭が悪いのも多いので
この勘違いはある意味仕方がないんですね。

まぁそう勘違いしてくれていたほうが無駄に傷付かなくて済むのですが
こういうボーイッシュ女子って「数打ちゃ当たれ」精神で
フェムと見れば誰にでも発情してくるのですよ。
マジでうざってぇほんと迷惑。

しかもしつこいときた。
一度や二度袖にされたくらいでは諦めない。

更に
「フェムとは言えないかもですがボーイッシュまでともいかないかもです」などと
曖昧過ぎる嘘までつき出す始末。
いや〜ここまで見境が無いと逆に感心しますね。

どうせならそのままどんどんドツボにはまりまくって欲しい。
そして永遠に抜け出せなくなってしまえ。

さてさて。
前置きが長くなり過ぎてしまって申し訳ない。
どうもボーイッシュ女子に関してはこれまでの積年の恨みがあるので
罵倒が止まらなくなっちゃって…(;´∀`)

今回の本題はボーイッシュ女子に向けての悪口ではなく
「フェムが嫌いなフェム」
のお話ですもんね!
恨みのことは一旦忘れて
気を取り直しましょう。

時を遡ること10数年前。
地元のビアンオフ会に積極的に参加していた当時のわたしは
幹事をしていたビアンカップルと親しくなりました。
どちらもわたしのことをいたく気に入ってくれ
しょっちゅう食事などに誘ってくれます。

そのカップルは中性女子×フェム女子だったのですが
中性女子っていうのはなんていうか、えー…

「女の子女の子はしていないけど、ボーイッシュとも言えない」

ノンケの皆さんにも分かりやすく例えると
『サバっとしたキャリアウーマン』
タイプというか…
ビジュ系バンドにどっぷり浸かってる
バンギャタイプというか…(は?)

とにかく
パッと見て「あー女子だな」っていうのが一目瞭然の
そこまで女子女子してないタイプのことを“中性”と指します。
男性が想像する“ボーイッシュ女子”に
イメージが近いかな( ・ัω・ั )ムズカシイ

当時仲良くしていたこのカップルは
正にいかにもな
バンギャ女子(C)×ふんわりフェム女子(D)
のふたりでした。
なのですが…

このカップルのうち
特にわたしと仲良くしてくれていたのが
フェム女子Dだったのですけども。

Dは福祉系の仕事をしていた少し歳上のお姉さんで
雰囲気としてはきゃりーぱみゅぱみゅみたいな
ちょっと姫系のフェムでした。

このDが
とにかくわたしと会いたがる会いたがる。

下手すると週イチペースでお誘いがあったため
ちょっと申し訳ないな…と思い
何かの折にCに謝罪の連絡を入れたことがありました。

「今週末もDちゃんとご飯行くんだけど…なんかごめんね、しょっちゅうだもんね。Cちゃんは来ないの?」

CとDはシフト制の仕事をしていましたが
同棲中カップルだったので
なんなら三人でご飯しないか?と暗に提案。
週末休みのわたしに
毎度合わせてもらっていたのも申し訳なかったし。

Cちゃんは
「あー、全然大丈夫だよ!気にしないで行ってきて。Dは麦ちゃんが大好きみたいだし」

お、ラブラブカップルの余裕いただきました!
とふたりの固い絆に感動し
そう?そっかぁ、と安心するわたし。

「なんかさー、まるで麦ちゃんに恋してるみたいなんだよね。うちでも毎日“麦ちゃん麦ちゃん”言ってるもん」

……それは…いいのか?
それでいいのかC…

まぁそれ以上にラブラブなのかもしれないし
Cがわたしなど敵と認識しないほど
それ以上にDはCに好き好き言っているのだろう。

確かにちょっと前にも
Dから「うちらカップルは麦ちゃん推し〜」
と散々言われたけれども。
恋愛的な空気はまったく感じなかったしね。
あれはなんか、動物園のパンダを愛でる感じに近いと。
なんていうかそんな感じだ( ,,-`_´-)

「えー、そうなんだ。なんか照れるな〜」
「そう。だからDとこれからも仲良くしてあげて?麦ちゃんだったらわたしも大歓迎だから〜」

その年の誕生日
Dからプレゼントをいただきました。

すごく嬉しくて早速開けてみたら
フリフリのレースがあしらわれた(ていうかほぼレース)下着が入っていました。
淡いクリーム色に真っ赤なリボンが映えてて
とっても可愛かったです。………いや待って?

なんとか「ありがとう…」とは言えましたが
これは何かのジョークなのだろうか…。
まぁウケ狙いで
友達に際どい下着を贈りつけることもあるか。
ある、よな…?

「うふふ、気に入った?ぜひ使ってね。色々悩んだけどそれが一番麦ちゃんに似合うと思って選んだの」
「そうなんだぁ〜、ありがとう。でもえーと、普段使いにするにはちょっと…これはもったいないかも〜(精一杯の賛辞。明らか布面積足りねぇ)」
「普段使いは無理かもね〜。麦ちゃんに彼女ができたらになるかなぁ」
「(あっ、ホラね!やっぱりネタだったね!)あはは、いつお披露目できることやら〜」
「…嫌だなぁ、麦ちゃんに彼女なんてできてほしくないな」

急に温度が下がるきゃりーぱみゅぱみゅ。
突然真顔になるなアンティーク人形みたいだよ怖いよ。
ゴシックホラーですやん。

「彼女できたらその人の前でそれ履くの?贈ったのわたしなのに…なんかいきなりムカついてきた」
「(全部アンタの自爆ですやん‼)」
「なんでわたしが見れないの?それ着た麦ちゃん見てみたいな…フリフリレースのお尻に触りたいな〜」
「えっとそしたらCちゃんに着てもらえばいいんじゃないかなぁ?Cちゃんスラッとしてるし、実は巨乳だし絶対似合うよね〜」
「は?Cが着たところで何も感じるわけないじゃん。全然女の子らしくないし可愛くないし。Cでムラついたことなんて1回もないし。わたしは麦ちゃんに着て見せて欲しいの。だからムカついてるの。分かるでしょ?」

分かるかい。

こんなにも訳の分からないことを宣っていたDですが
出張明けで数日ぶりに帰ってくるCのために
ダッシュで帰宅することもあったのです。

「帰ってきたらお家が暗くて、ご飯もないなんてCが可哀想じゃん」と。
「Cがいない夜は寂しい。ひとりで寝るのはつらい」
とも言っていました。

とても仲良しなカップルだと思っていたのに
誰もつけ入る隙なんてないと思っていたのに
Dのわたしに向けるこの奇妙な態度は
いったいなんなのでしょう…
謎だ。いまだに分からん。

これは後から
C×Dカップルの共通の知り合いに聞いたのですが
どうもDは本来
フェム女子が好きなフェムだったとのこと。

なのでCのことはまったくタイプではなく
しかしフェム女子にはとあることから苦手意識が芽生えてしまったため
仕方がなく中性女子や
ボーイッシュ女子とお付き合いしているとのこと。

「なんかね、前に付き合ってたフェムが実は既婚者だったんだって。独身って近付かれて騙されて、家にまで泊まらせられたって。え?違うよ旦那もいるその女の家だよ。“同居してる兄”って紹介されたんだって。旦那は承知の上だったかどうか分かんないけど、一歩間違えたら大事になってたよね。それからDはフェム女子が駄目になっちゃったんだってさ。今もフェム好きは好きだけど、その件がトラウマで無理なんだって。Cのことは好きにはなれないって言ってる。ひとりでいるよりはマシだから付き合ってるけどって。でも麦ちゃんなら信用できるかもって、麦ちゃんに告られたら付き合えるかもって言ってたよ」

告るかい。そんなん知らんがな。

その後はなんとなく気が引けてしまい
Dからのお誘いを断ることが増え
段々と疎遠になりました。

Cとも
Dと会わなくなるにつれて
次第に関わらなくなりました。

Dの過去の経験は本当に不幸だったけれども
別にそこまで無理して誰かと付き合わなくてもよくないか?
ひとりでいることってそんなにつらいか?と

なんていうか
いかんともしがたい人間の業というか
ジレンマみたいなものを感じましたね。

ちなみにその数年後
すっかり忘れた頃にCから
「電話番号変わった」
とメールが届きました。

「麦ちゃん元気?近々ふたりでご飯行かない?麦ちゃん今彼女いる?」

そういえば
C×Dカップルの知り合いから
こんなことも聞いてたのでした。

「この間あのふたりと飲んだとき、Dがトイレ行った時にC言ってたよ。“麦ちゃんは本当に可愛いと思う。正直めちゃくちゃ好み。あーDと付き合ってなかったらな〜”って。Dのいないところで言ってたのが…て思ったよね」

もう何も信じられない。

そうしてわたしは
Cからの連絡をCut offしたのでした。
さすがセクマイ界隈、民度が低い。
人を勝手に当て馬役にしてんじゃねぇ一生やってろ。

まぁ、中にはこんな
フェムが苦手なフェム女子もいるんですよってことで。
ボーイッシュ系女子はそういうフェム女子
狙い目かもしれません。

まぁわたしは例えどんな痛い目をみたとしたって
フェム女子に惹かれる気持ちは変えられませんけどね。
好きでもない相手と付き合うくらいなら
ひとりでいたほうが幸せだわ〜。

それでは今日もいちにち、ご無事で何より。

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