#今週の一曲一枚 長谷川白紙 - 魔法学校 (2024)
私は長谷川白紙の音楽を、間違いなくポップ音楽だと思っている。だが、長谷川白紙の音楽はきっとポップ音楽以外にもいろんな音楽などから影響を受けている。でもアカデミックすぎる感じはしなくて、やはりポップなのだ。
先行でリリースされていたが、“口の花火”は本当にカッコいい。「ドンドンタタタ」という冒頭のリズムが面白い。リズム自体は単純だけど、色々な音がして楽しい。
長谷川白紙と言えば元気一杯な曲が多いイメージを勝手に持っていたが、しっとりとした曲も最高だ。“禁物”や“外”はとても美しい音楽だ。
“禁物”ではイントロのピアノのフレーズが繰り返される。2回目のサビが始まるところで、スネアとピアノでのベース音が入ってくる。さらにクリック音も入ってくる。クリック音は他とは異質で、機械音ぽいけど、木を叩いている音を想起させる。個人的にはこのクリック音がほっこりさせる、と思う。
“外”は歌詞が好きだ。歌詞を読まなくても、けっこう聴こえる。「外がだいすきだ」という歌詞は、まあまあ衝撃的だ。この言葉を歌詞にするというのが、私には想像もつかない感覚だった。ヴォーカルが最初はくぐもった処理で、途中からはっきり聴こえるのも、内→外の演出なのだろうか。この曲でアルバムが終わるというのが、印象的だ。私も外が好き。この曲と、アルバムと一緒にもっと外に出よう。
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