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  • #今週の一曲一枚

    2019年6月から、InstagramとTwitterで始めた週一回の感想文。 シングルリリースの「一曲」やアルバム「一枚」、はたまたミュージックビデオまで。形式にこだわらず好きなものについて書いていきます。

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考えるということ

考える時間が増えた。 というか、考えなければならないことが増えた。 ここ数ヶ月、たくさんの人が外に出られない代わりにSNSで発言するようになった。 世界中で巻き起こる、今までに見たことのないムーブメントの数々。良いことも、悲しいことも、怒りも、今までより何割も増して強く、大きな声となって拡散される。 良いことばかりなら楽だけれど、殺伐とした空気に辛くなった人も大勢いるのではないかと思う。 私は幸い傷付いたり、SNSを辞めたいと思うようなことは今のところない。でも、ふ

    • #今週の一曲一枚 角野隼人 - Human Universe (2024)

      ついに、世界デビューのアルバム。古典から映画音楽、本人による作曲まで幅広く収録された。 角野による作曲やアレンジの曲には、往年の名曲の引用とも感じられる部分もあり聞き応えがある。(私は曲名を全然思い出せず、メロディー入力で探してみたりしたものの見つけられなかったため細かい言及はやめておく)。 アルバムの軸として、3曲のノクターンが収録されている。ノクターン(夜想曲)は、1800年くらいに作られた1ジャンル。こういったタイトルを付けるのも、新しい音楽も演奏するけれど、やはり

      • #今週の一曲一枚 巨勢 典子 - この道の向こうに (2000)

        先日の、「星野源のおんがくこうろん」で、Nujabes特集が放送された。その中で、“reflection eternal”という大変な名曲の「元ネタ」がこのアルバムに収録されている “I Miss You”だということに言及していた。恥ずかしながら、そうとは全く知らずに聴いていたものだから、このアルバムを聴いてみた。 本当に全部素敵な曲だなと思ったが、特に「丘と少年」と最後の3曲はとんでもなく好み。 私は、(なんと無く傾向として)単純で繰り返されるメロディーと、そのメロデ

        • #今週の一曲一枚 Forrest. ・ Forrest Frank - slow down (2022)

          なにか特別と言うわけではない感じがするのだが、そういった音楽に心惹かれる瞬間は、結構ある。 遠くから聞こえるようなイントロで、まず心を掴まれる。ヴォーカルは、一気に近づいてその世界に引き込まれる。最初のサビから始まる、ベースの太い音。あまり減衰せず、同じ太さの音が同じリズムでずっと置いていかれているように感じる。ずっと続くリズムが、安心感をもたらしてくれる。 アウトロは、他の部分とはけっこう雰囲気が違うと思う。一曲、同じ曲を聴いていると感じてはいるものの、やっぱり出口は違

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          #今週の一曲一枚 Jalen Ngonda - Come Around and Love Me (2023)

          2曲目の”If You Don’t Want My Love”が、たまたまInstagramで流れてきた広告で使われていて、「何だこれ?良い曲だな〜」と思ったもののクレジットが載っておらず、調べてびっくり。去年の曲ではないか!70年代くらいの曲かと思った、、。とは言え、世界全体で見てもレトロ(?)のリバイバルはあるし、やっぱり良いものは良い。 アルバム全体が素敵だが、やっぱり”If You Don’t Want My Love”はダントツで好きだ。イントロのラテンな太鼓と、

          #今週の一曲一枚 Jalen Ngonda - Come Around and Love Me (2023)

          #今週の一曲一枚 Stromae - Multitude (2022)

          このアルバムを人に薦めて、「あれ、そう言えばこのアルバムについて書いたことがあったろうかと思い調べた。そうしたら、やっぱり無かったので(なぜ書かなかったのだろう?)今回書いてみる。 まず1曲目の“Invaincu”、聞いたことのあるような音の組み合わせだけれど、このコーラス(ちょっと民謡風味)に、ドラムに、バグパイプみたいな音に、、それぞれ合わせていくのが面白い。結果的に新鮮な音という感じがする。 “L’enfer”も、コーラスに民謡風味な感じがある。そのコーラスに今っぽ

          #今週の一曲一枚 Stromae - Multitude (2022)

          #今週の一曲一枚 Khaki - お祝い/萌芽 (2023)

          最近、爽やかな曲ばかり聴いてしまう。で、Khakiの曲を「爽やか」と表現するかは人によって違うと思いますが、自分は爽やかさを感じる。ギターの音色、歌い方、和音、その他色々が爽やかなのだ。 そんな爽やかな音色の中で、気になるのはやっぱりピアノだ。最近これまたピアノが素敵に聞こえる。この2曲で、ピアノの出番は全然多くないけど、要所で効いてくる。他にももっと出ていたのでは?と思ってもう一度聴く。そんな感じで繰り返している。特に「お祝い」の冒頭は素晴らしい。テンポが切り替わる感じと

          #今週の一曲一枚 Khaki - お祝い/萌芽 (2023)

          #今週の一曲一枚 Ginger Root - SHINBANGUMI (2024)

          いや〜、2024で一番好きかもしれないのが来てしまった。 全部の曲が好きだし、アルバムとして好きだけど、細かい要素を見ても好きポイントがある。 例えば “There Was A Time” 、かわいい跳ねるような音に、ぶちぶちいってるシンセサイザー(?)を合わせる感じ。この曲は2:20あたりの一瞬止まる感じとかも面白い。 “CM”→“Only You”の流れはすごい。タイミングも、この曲順なのも良い。ここから上下に広がる感じでアルバムができたのだろうか? “Show

          #今週の一曲一枚 Ginger Root - SHINBANGUMI (2024)

          #今週の一曲一枚 Lake Street Dive - Good Together (2024)

          最近、大好きなバンドLawrenceとコラボしていて彼らを知った。このアルバムは、全体的に音が生々しくて好き。少し割れてるとことかもあって、古い録音聞いてるみたいで、懐かしい気持ちになる。年齢的に懐かしい訳ないけど。 表題曲の Good Together は、表紙の変化が楽しい。こんなに頻繁に変わるポップソングは珍しい気がする。でもそれが前衛的な感じを出すんじゃなくて、曲の自然な流れに聞こえる。「面白い!」って言うよりはムードを楽しめる曲だと思う。 Far Gone は明

          #今週の一曲一枚 Lake Street Dive - Good Together (2024)

          #今週の一曲一枚 The Brand New Heavies - TBNH (2019)

          全部の曲が好き! これが好きっていうのもあるけれど、全体のムードが好きなアルバム。 その中でも具体的に書くとしたら、まず“Beautiful Ft. Beverley Knight”。めちゃくちゃタイトなドラムのイントロが印象的。ドラム以外もソリッドな音が多い印象。その中で伸びやかなヴォーカルやコーラスが良く映える。ホーン隊の合いの手がかっこいい。 それから“These Walls Ft. N’Dea Davenport”。これはMark RonsonやThunderca

          #今週の一曲一枚 The Brand New Heavies - TBNH (2019)

          #今週の一曲一枚 スカート - 地下鉄の揺れるリズムで feat. 村上基(在日ファンク) (2024)

          スカートといえば、どちらかと言うとシンプルなギターメインのバンド編成のイメージがあった。 そこへ、村上基さん(トランペット)が、プロデューサー、アレンジャーとして入ることで華やかなホーン隊に彩られた音楽になっている。 澤部さんの声自体も華やかで、柔らかいけど輝く感じ、まさに金管楽器の音色みたいだな〜と思っていたけれど、調和が本当にすごい。 この曲ではもちろん金管セクション(トランペットとトロンボーン)による合いの手が、爽やかで元気いっぱいな感じを出している。でも、印象が

          #今週の一曲一枚 スカート - 地下鉄の揺れるリズムで feat. 村上基(在日ファンク) (2024)

          #今週の一曲一枚 Robert Glasper - Let Go (2024)

          全部の曲が好きだけれど、特にまずInner Voice。他にもそういった曲が多いが、フレーズをループさせてゆったりと穏やかな雰囲気。人の声が印象的。コーラスと、話し声のようなヴォーカル。声も、音色のひとつとして聞こえてくる。 Going Homeは本当にメロディーが好き。ピアノのリフが、繰り返すようで少しずつ変化する。でもやっぱり繰り返している。繰り返しの中で、ソロが出てくるとドキッとする。 Luna’s Lullaby (feat. Burniss Travis) は、

          #今週の一曲一枚 Robert Glasper - Let Go (2024)

          #今週の一曲一枚 Carlie Hanson / too late to cry - Single(2024)

          短いし歌詞が少ないから最初はシンプルに聴こえるけど、さまざまな要素があって面白い。 特にテンポが揺れるのが楽しい。テンポが大きく変わる瞬間は分かりやすいけれど、それ以外でもテンポが多分一定ではなくてすごくノリにくい。 そうすると、自分は「自分がリズムに乗る」ことではなく音楽に集中しやすいというか、全体が聴こえてくる感じがする。 ヴォーカルのキラキラ、コロコロするような処理と、掠れさせチョップさせた音が楽しい。人の声の原型を留めていないようで、ブレスがよく聴こえる。チョップ

          #今週の一曲一枚 Carlie Hanson / too late to cry - Single(2024)

          #今週の一曲一枚 Samm Henshaw - For Someone Somewhere Who Isn't Us - EP (2024)

          全部の曲が好き、なんでこんなにいつも好きな曲ばかりなんだ。 それぞれの曲も好きだし、すでに1曲ずつ出ていた曲も含めて、6曲のEPとしての世界観も良い。 “Under God”はコーラスが楽器ぽくて面白い。加工はしてるのだろうか?女声の高い声が弦楽器みたく聞こえる。うす〜く鳴るホーンズが絶妙。 “Water”ではピアノが登場する。Samm Henshawと言えばオルガン、っていう感じがするけどピアノもかっこいい。イントロも印象的だし、バックにもいる。ピアノは線が細くて高い

          #今週の一曲一枚 Samm Henshaw - For Someone Somewhere Who Isn't Us - EP (2024)

          #今週の一曲一枚 LAUSBUB - ROMP (2024)

          ついに初めてのフルアルバムのリリース! タイトルがすべてアルファベット、数字と記号で構成されているのが印象的。私はスマホの設定が英語だから、印刷物ではなくデジタルで確認するときは必ずホームページなどで調べる。そうすると、日本語ないしタイトルは日本語で書いてあることがよくあるが、ROMPでは大文字小文字の表記も含めほぼ全部合っていた。今はもうデジタル上でコピー&ペーストしたり、画像認識で文字情報を読み取ったり、いくらでも外国の言葉を読む方法はある。でも、やっぱりアルファベット

          #今週の一曲一枚 LAUSBUB - ROMP (2024)

          #今週の一曲一枚 長谷川白紙 - 魔法学校 (2024)

          私は長谷川白紙の音楽を、間違いなくポップ音楽だと思っている。だが、長谷川白紙の音楽はきっとポップ音楽以外にもいろんな音楽などから影響を受けている。でもアカデミックすぎる感じはしなくて、やはりポップなのだ。 先行でリリースされていたが、“口の花火”は本当にカッコいい。「ドンドンタタタ」という冒頭のリズムが面白い。リズム自体は単純だけど、色々な音がして楽しい。 長谷川白紙と言えば元気一杯な曲が多いイメージを勝手に持っていたが、しっとりとした曲も最高だ。“禁物”や“外”はとても

          #今週の一曲一枚 長谷川白紙 - 魔法学校 (2024)