:感想: 一川 誠 『ヒューマンエラーの心理学』
制作のために読むつもりだったが、読み物として楽しく読んだ。
人は間違える生き物だ、とは慣用句的にもよく言われるが、それが科学的にもその通りだということがよく分かる。
嫌なことを後回しにしたり、衝動的に動いて逆に損をしたり。それはすべて人の特性なのだ。
これはドナルド・ノーマンらも指摘しているが、世の中で怒るあらゆる不具合、ヒューマンエラーに対して安易に「人間のせいだ」「誰が注意を怠ったからだ」などと言うのは、本質的に間違っているかもしれない。
人の性質を、失敗に変えない仕組みこそが必要なのである。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?