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ゲームクリエイターへの8歩目

オリジナリティとクオリティ

 世の中には星の数ほどのゲームがありますが、その中でヒット作と呼ばれるものはほんの一握りしかありません。

 ヒットするには様々な要素が絡む(特に近年はSNSの影響が大きい)ので一言では言えませんが、少なくともオリジナリティかクオリティのどちらかが高いものしか、爆発的に売れることはないと思っています。
 
 特に私のような弱小製作者がヒットを狙う場合、クオリテイでは大手ゲーム会社には到底敵わないので、アイデアを練って練ってオリジナリティを出そうとしますが、これが本当に難しいです。

 例えばゲームを作ったとして、知り合いに「へぇーどんなゲームを作ったの?」と聞かれることがありますが、その時に「〇〇みたいなゲームだよ」と説明できてしまうものは、味付けや世界観が違うだけの模倣ゲームです。(もちろん趣味として個人開発を楽しむだけなら、模倣でも全く問題はないです)

 もしも法律で、完全オリジナルのゲームしか流通させたらダメ、となったら世に出回っているゲームの数は1万分の1くらいになってしまうと思います。
 それは、あるジャンルに1万タイトルのゲームがあったとして、その中でオリジナルと呼べるものはおそらく1本くらいで、あとの9999本は模倣品、そんな構成になっているからです。
 でもオリジナルを真似たゲームがたくさん存在することで、そのゲームジャンルは盛り上がり、オリジナルのゲームも負けじとクオリティが上がって、もっと売れるようになる。そんな好循環が生まれているのも事実です。だから模倣することもされることも、全然悪いことではないと思います。これはゲームに関わらず、出版業界や飲食業でも同じような図式が成り立っているような気がします。(もちろん丸パクリはNGですが)

結局何が言いたいかというと、オリジナリティのあるゲームを作ることってすごく難しいということです。

突然アイデアが降ってきた!

 さて、アストロボーズという箸にも棒にもかからないミニゲームの製作を通じて、Y氏に製作協力をお願いできることになり、私の製作意欲はますます高まってきたのですが、いざ作るとなるといろんな問題にぶち当たりました。

 それはY氏とのSkypeでの打ち合わせのこと。これまでに貯めてきたアイデアを披露していったのですが、改めて企画を読み返して見ると、すでに存在する何らかのゲームに似たものばかり。当然、Y氏の反応も良くありません。
 十年くらい前にノートに書いていた渾身のゲームアイデア(プレイヤー同士が町や城を築き、互いの城を攻め合うというもの)も
 「それって、そのまんまクラッシュオブクランですよね」と一蹴されてしまう始末。

 そうです。私のような凡人が思いつくアイデアなんて、とっくの昔に誰かが作っているのです。

 資金力があれば何かに似ているアイデアでも金に物言わせて、高クオリティで製品化すればそこそこ売れるのでしょうが、ご存知の通り私はただの個人製作者。
 繰り返しますが、私のような弱小ミジンコ開発者がヒットを目指すなら何よりもオリジナリティが不可欠なのです。

 それに、Y氏に開発協力をお願いすると言っても、こちらが全く開発費を支払わなくていいという訳ではありません。開発費費用を抑えてもらう代わりに、売れた場合にはそのいくらかを成功報酬(レベニューシェア)として支払うという約束だったのです。ですから、あまりにボリュームが大きいゲームだと、私が開発費用を支払えないという可能性もあります。

 これは、ゼロから企画を練るしかないですねー、などと言っていた矢先、突然一つのアイデアが浮かんできました。

 それはスマホの1画面の中にモンスターがぎゅうぎゅうに詰まっていて、そこを勇者が1体ずつ倒していくというシンプルなもの。ただし自分より弱いモンスターには勝てるけど、強いモンスターからは大ダメージを受けてしまう。そのためにはモンスターを倒す順番やルートを考えなければいけないという、RPGというよりもパズルに近いルールのゲームでした。

 そのイメージを言葉にしてY氏に伝えるのは難しかったのですが、それは「〇〇みたいなゲーム」という例え方ができなかったからです。つまり裏を返せば、オリジナリティのあるゲームだということの証です。

 ゲームのルールを理解してくれた時の、Y氏の反応がすごく良かったのは今でも覚えています。
「そのアイデアきっといけますよ!シンプルなのに頭を使う。そういうゲームの方がきっと面白いと思います!」みたいなことを言われたと思います。

 そこから話はトントン拍子に進み、では次回の打ち合わせはY氏のチームに在籍しているプログラマーさんも加えて3人で仕様を詰めていきましょう、ということになったのでした。

 ちなみに、あのときアイデアを急に思いついたのは、数日前に子供がお子様セットのおまけでもらったスライドパズルを、暇つぶしに遊んでいたことがきっかけだったような気がします。(1から15までの数字のパネルを指先でスライドさせて順番に並べていくやつですね)
 何がヒントになるかわからないので、普段からアナログからデジタルまで、いろんな遊びをしていた方がいいですね。

スライドパズルのコピー


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40歳を目前にしたある日、突然ゲームクリエイターを目指したくなり、ゲームを作り始めました。五年経った今、主にゲーム製作で食べております。
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