なぜ英語を勉強しているのか

 英語ができたらいいな~と思い、手始めに発音の本を買ってきたのがちょうど2年くらい前。口の動かし方を理論で学び、その後発音チェックができるスマホアプリを使い始めたのが、その半年後くらいだったかな。月額課金制のアプリなので、使わないともったいないと思い、そこからはほぼ毎日きちんと練習をしている。

 今の発音のレベルは……ネイティブと話すことがないからわからないけど……まあ、まあまあだと思う。YouTubeでネイティブが話すのを聞くと、音はそれなりに聞き取れるから。

 ただ文法や語彙を勉強していなかったので、いつまで経っても文章は読めないし、話している内容もわからない――と気づいたのが数ヶ月前。そこから読書を始めた。定番のHOLESとか。

 やればやるだけ上達はしていると思う。この分なら1、2年後には読むと聞くは大丈夫だろう、という気もする。

 ……でもさあ、2年もやっててこの程度……?

 と、感じる瞬間もしょっちゅう。

 発音はやっぱり難しくて、上達が遅い。未だに理解できない音もあるし、単語でならどうにか発音できても文章だと崩れるし。別に発音は正確じゃなくても、イントネーションが合っていれば(つまり英語っぽい話し方ができれば)聞き取ってもらえるんだろうけど、そのイントネーションがまた難しい。

 なんで上達が遅いんだろう、と思えば理由は簡単で、目標がないから。

 人間、必要なことならできる。しかるべき事情でアメリカに移住せざるを得なくなったなら、必要最低限くらいは話せるようになるだろう。ハリーポッターが大好きで「原書で読みたい!」ならそれに向かって努力すればいい。

 そういうのがまったくないんだよね。

 洋画にも洋楽にも英米文学にもドラマにも、興味がない。外国人の容姿が日本人以上に好みだ、ということもない。外国に行きたいとも思わない(関西弁にすら物怖じするくらいだもの)。

 勉強を始めたそもそものきっかけは、平昌オリンピックのときに羽生結弦さんが英語で受け答えをしているのを見て、かっこいいと思ったから。

 それだけの理由で2年も続いているのは、逆にすごいんじゃないだろうか。

 とはいえ楽しみはある。YouTubeに上がっている、日本の音楽やアニメなどに対する海外の人のリアクション動画を観ること。

 平均的に英語ネイティブのほうが感情表現が豊かなので、表情を見ているだけでもけっこう楽しい。そのせいで、耳から覚えた表現はHoly shit! とかFucking ~~! とかDamn! とか、ちょっと汚い言葉が多いけど。

 リアクション動画を観ていると、改めて日本が好きになる。そのために英語を勉強しているのかな。

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