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sM 「リリカとリリィ 2つの赤い薔薇🌹🌹 番外編」

今回、お話は長いです

始まりは、いつものように、
私が彼のマンションに行った時だった

気弱な彼が「少しSMしてみなかな?」と言った
私はびっくりして、驚いて彼を見た
彼は、私の表情に焦ったように
「ソフトだよ、ソフト。ハードじゃない。別にやらなくてもいいよ、無理になんて思ってないから」

付き合って3年の私達
大学の4年から付き合いだして、社会人になって2年ちょっと

私はさっき驚きすぎて、思考マヒした感じになった、けど
彼の言葉にタイクツなのかなと少し弱気な彼が言い出した事に...
「ソフトって?」
「叩くの痛そうだから、手をハンカチで縛るとか」
「それ拘束!」私が少し強い口調で言う
「えっと、じゃ、言葉責めとか」
「私が、言い返さないと思ってるの」
「蝋燭?... 」上目使いで見る彼氏
「熱いでしょ!それに段々ハードになっているような気がするけど⁉︎」
「そんなに詳しくないんだ。それにちょっと思いついて言ってみただけで」
「思いつき?」
「ちょっと、なんか自分のキャラとは違う事をしてみたくなったんだ。イヤならいいんだ本当に」彼は、ちょっと俯いて言った。
知り合った頃からやさしすぎる程にやさしい彼、私が無理を言って彼を振り回す事はあっても、私に無理を言った事もない聞き分けのいい彼、そう言った事に困ったようにしている彼の肩越しに夜景が見える。
眺めのいい都内都心新宿の超高層階のリビングの窓からのパノラマの夜景は楽しくなるぐらいに本当に眺めがいい
...この部屋が一番いいのよね。彼の3つある部屋で、一番眺めがいい
夜の海にネオンの明かり
彼の家は地主で貸しビル業で、駐車場もいくつも持っている
とてもそんな風に見えない彼
みんなからは少し野暮ったい服装に、地味な顔に少し猫背、そう少し猫背なだけ、暗くはない、キモくも無いんだけど、自己主張が弱くて、みんなちょっと遠巻きにしていた、彼のことを
他の2つの部屋も眺めはいい、場所は此処より良かったりするけど、この部屋が一番眺めがいい。広い3面リビング、インテリアもここが1番私の好み、シルバーフレームの四角い大きな鏡も気に言ってる
夜景の見えるバスルームも、この部屋だけ
まあこの部屋だったら... と思った
普段から私にやさしい彼、私は本当にすこし興味があってしてみたいだけなんだろうなと思った
何か調べてから話をふってみたと言う訳でもないようだし、私は再度窓からの、夜景の眺めのいいこのリビングの部屋を見回し、冬に持ち帰るのをずっと忘れていた黒い革手袋が本棚の棚に置いてあるのに気づいた
「じゃあ、今度来る時、鞭用意しといて」
「えっ、いいの∑(゚Д゚)痛いよ」
「それは、そうでしょ。痛くないように叩くのよ、マネしたいだけでしょ。
叩くのは背中や体はダメ!アトをつけるなんてダメ!手よ、あの手袋するから」
と本棚の黒い革手袋を指指して言った。
「直接じゃないから、そんなに痛くないわよ。きっと」
「叩くから痛いと思うけど」
「痛くないように叩くの!なんか考えなさいよ!兎に角買ってらっしゃい、鞭!あっ、それとも、もう持ってるの?」
「イヤ、持ってない。買ってないよ。じゃあ初心者が痛くないようなのを選ぶよ」
「そういうのって、初心者用ってあるの?」
「さあ、どうだろう?」
 ここまで話ていて、なんか間延びした会話だなぁと思った、私

その一週間後、彼は鞭を用意した。
とても、細い鞭だった。
私はそれをみてサーカスで使うような長い鞭を想定していて(それはそうよね)と思った。

で、してみた
SMってヤツを!鞭ってヤツを、私がMって奴を

私は白いレースの下着姿に、リビングのソファーに深く座り脚を組んで、黒い革手袋をつけてた。彼はジーンズにシャツ姿
髪は家から巻いてきて緩いウエーブ、下着は「ちょっと待ってて」と言って、寝室で着替えてきた
レースの白の上下に白のガーターストッキング
3面窓からのパノラマの夜景は、ファンタスティック、気分はキメって感じ
リビングの鏡に映る自分見ても、少しドーリィな姿に黒の革手袋はスキンレザーの長め丈で、スパイシィーで気分がいい♪
彼は、革手袋の上から縄で、両手を縛る

私は彼の前で膝まずき、奴隷らしいポーズを決めて、彼に差し出す黒い革手袋
最初、彼は叩くたびに気にしていた
あまりにゆるい叩きに、私が一喝するたびに強さは増していったけど、本当にゆるいSMをしたかったのだと思う
手もゆるく縛るくらいの彼

けど、
「自分からSしたいって言っていたのに、何、それ!逆にする!」
「わかった、ちゃんとやる!ちゃんとやる...」
それからは、少しマシになったけど.... 。
手袋の上からといっても痛くない訳じゃないけど、まあ私的にはまだゆるせるというか、私がストップと言えば止まるし

そして彼が休憩しようかと言って、ひと息つく事に
「痛いでしょ、手袋の上からだと言っても」
「痛くない訳ないじゃない。でしょ、ナニ?
 ・・・楽しくなかった?」
「いや、ちょっと軽くSMしてみたかったから、嬉しいけど、痛そうでね」
「痛いと言えば痛いけど、気にする程ではないし、別にいいわ。手袋がワンクッションしてるし(この手袋衝撃吸収の布地が裏に貼ってある手袋で、そこに惹かれて買った手袋で、見た目はお洒落タイプの細身、なんでそんな布地がと思っていたんだけど、なんか流石に衝撃吸収の布と思った)どんなSMしたかったの?」
「・・・ んー」と、答えない彼、まあいいかと思った私(なんかSMぽい事をしたかったのよ)

「今度する時、雰囲気出してみようと思わない?」私が鞭で体叩かせるなんてするとは思わないだろうしと思った時、私はもしかして手錠だった?もしかして目隠しして氷?間違った?私SMって言うと鞭と思って、やっぱSMって鞭じゃない、下着姿キメたかったし、イヤ目隠しでもできるわね.... 間違った方向に行った?と思った
心配ばかりする彼、SMの雰囲気は正直ない
まあ、でも初心者だし
私はしかり飛ばしているし
なんとなく〜な感じのSM
彼は、私の手袋をはずした手を優しく取り撫でてくれた

「やっぱり、痛そうなんだよね」
まあ、それはそうよ。。でも、気にしすぎよ

それから私と彼は、月に何回かプレイをするようになった。
何回もするうちに、雰囲気を出すには言葉責めは必要かなと思った。無言で叩くのも、叩かれているのも変だった。
雰囲気がでない事は、よくわかった
でも、彼がいっても弱弱シクて、迫力ナイ!

だけど、彼も努力しているらしく
しだいに、ちゃんと叩いているように
大きな音が出せるようになっていき
私もそれに合わせて、痛そうな顔や声をそれらしく声を出していった

そして、ある日彼は四つん這いになった、私の顎に鞭を当て、持ち上げる様に私の顔を上にあげ、私を奴隷ぽく扱った
私はその時見上げてみる彼に、へぇとできるじゃないと関心をし、次第に彼は私を鞭で顔や髪体をなぞることもするようになっていき、四つん這いになった私に膝をつけたまま両手を持ち上げさせ(その時私は猫耳や尻尾つけてたら似合いそうと、鏡に映る自分を見て思ったり)私の手に鞭を振るう彼の様は、少しづつSMぽくなっていった

私も、レイプをされる心配も、酷い事をする心配のない彼に?パノラマの夜景を目にしては安心していた


私も回数が進む事に、グローブももっと薄手でピッタリする物がいいように思い、薄手でピッタリとしたフェイク・レザーで新調した時、彼はかなり心配した

私が「この方が雰囲気あるし、セクシー」と言うと彼はンーと言う顔をした(この生地には衝撃吸収機では無いけど、少しは慣れたから大丈夫と思った)
彼がンーと言うのもわかる。確かにそうかも知れないけど、こコレ素敵だし、革の手袋飽きちゃったし、鞭で叩いているから、やっぱ生地はボロくなっていた
今日は美容院で巻いて貰ったウェーブ、綺麗にキマッいて気分がいい
なんだかんだ言う彼を説き伏せ、始めた

薄手の新しいグローブは、痛みが強かった
想像以上に
顔を何回も、しかめた
この頃には、少し叩かれても痛みには慣れていたものの、私は結構痛い顔をした
その逆に彼は、なんていうか、悦にいった満足そう表情が見て取れた
彼は、この時をさかいに自信がついたと言うのか、痛さに反して、鞭の音が大きな音が出せるようになりだし、私を見下す表情と共に、どんどん上達していき、それに応じて私も顔や声が作れるようになっていった

普段の彼は、前と比べてなんら変わる事はなかった、やさしい事はやさしかった
ただプレイ中の表情に愉悦に満ちた笑い、嘲るような笑いを見せる口元、嘲笑と嫌悪の混じった目、また、プレイ中の言葉や態度は、以前の私ならカチッとするものが抑えられるようになっていた


プレイ中は、Sにふさわしい感じになっていった、彼
私はSMぽい雰囲気のある事だからと、まあプレイだしとカチッとするものがだいぶ無くなっていったようだった
セクシーなグローブや、下着がそれを許していたように思う
鏡に映る夜景にゆるいウェーブに
今度、ウィッグもいいかなと考え出していた

プレイを始めて3ヶ月過ぎた頃
ある夜彼はシャワーを浴びてバスローブを羽織って出てきた時私に、「プレゼント」と言って、私に大きな紙袋を2つ渡した🛍
何を買ったのだろうと思って、紙袋を開くと大きな箱と小さい箱が2つ、
「3つも」
「そう、まあ見て」
小さい箱を一つ開けると、フェイクレザーの白いロンググローブ、それは薄手のピッタリとした美しいロング手袋と、ピンクのレースのロンググローブに、はじめから両手首の所がくっついた黒の長革手袋、もうひとつの箱には、白いレースのブラとサテンの白いブラ2つに、白いガーターストッキング(ゴムバンドタイプ)、大きな箱これが不思議だった、なんだろうと思って開くと膝上迄ある編み上げの白いハイブーツ、え〜って思った

思わず口に手を当てていた
「こう言うの似合うんじゃないかなと思って、着てみて」
「髪巻いてない!」
「着てからでもいいじゃない、僕が巻いてあげるよ」

「最初は、ブーツから」と言う、彼
私はベッドの端に座って、彼は右足からブーツを履かせ、ジッパーを上げ、編み上げの紐をゆっくりとキツく締め上げていき、ヒップが隠れるぐらいのタオルを巻いただけの私に、ブーツを履かせてくれるのは恥ずかしく、左脚のブーツも同じように履かせてくれて、最後はリボンを終えると、今度は
「グローブ、どれ」と聞いてくる彼に
「レース」と答える

レースの手袋は肘下迄あって、嵌めてから袖の部分をリボンで組み上げ、締めるタイプで彼がゆっくりとして、最後リボンで結ぶ
両方終えると、胸の左上でタオルを掴んでいた手を取り、私を立たせる

彼はサテンとレースをブラを指して、どっちがいいと聞く
私は掴んでいたバスタオルを離し、下に落とす
彼がレースのブラを着けてくれる
三角の薄い布に胸を包むように納めるのに、ソッと下から胸を持ち上げるように触れ、トップを軽く摘んだり軽く触って、頭が破裂しそうに、気持ちがドキドキする
ブラなんて、今迄つけられた事がない
(いくらHてる仲でも)
レースのブラを優しくつけてくれた彼は、手を引っ張る、一、二歩前に足がでると壁についてるシルバーフレームの鏡に映っている私に向かって、「どう」と言った

そこには、とてもよく似合っている私がいた
センスいいなぁと、彼のことを思う
白いレースのグローブに、白いレースのブラ、ニーハイの白い編み上げブーツの下は白いガーターストッキングの姿は、自分で言うのもなんだけど、本当にとても似合っていた

ショーツは履いてないくて、黒いヘアのままだけど、とても驚きながら感動していた。^_^この格好はとても似合っていて、気分はhappy💕
「とても似合うよ」
「私も、本当にそう思うわ」
本当にそう、髪を巻いてないのも気にならない
顔は青白いから血色よく見えるように、ファンデーションとチークは欠かせなかった。肌は綺麗な方だけど、青白くてイヤだったけど、ストレートの髪にこの格好は、人形ぽくみえて、なんかちょっと、とても嬉しい。
病みドールぽくって、イイ💞
「今日は下つけないで、このままで、どう?」と彼

その日、私は可愛いいMの気分になれた💞
彼の言葉責めも許せた
彼の強い態度も許せた
彼の表情も許せた
今迄の私は、いつでも私がたづるを取ってやると思っていた

でも、今日はそんな気分がかすれた
衣装のせいと思う
今迄、グローブに合う下着やカラーで合わせていたけど、グローブにブーツ、ブラで恥ずかしい格好ではあるけど、気分がのった

レースの手袋は、泣きそうになる程痛かった
当然。でもレースの手袋は素敵だった

彼が話してくれたけど手袋は、特注で、手袋の素材や裏地は衝撃を吸収する素材が使われているとの事。レースの手袋もそうだけど、やっぱりあまり効果はないねと彼は私の手を取った
手の甲は赤くいくつも後がついている

その日から、回数を重ねるごとにSMらしくなっていった。特殊な素材の手袋のおかげか、彼は叩くことに安心感があるせいか、また手袋のおかげもあって、あまり痛くなく大きな音が鳴るように叩けるようになり(レースの手袋では、いくらなんでも痛くないようには無理だけど)、私はMらしく、気分が乗るようになっていった

彼もプレイ中Sらしくなり、プレイ中でない普段の時、やさしいだけの雰囲気に自信が見え隠れする様になっていった


私達は少しづつ、SMぽく出来るようになっていき(正確には彼がなんだろうけれど...)


END

この話「リリカとリリィ 2つの赤い薔薇6」続きです。本当は「2つの赤い薔薇6🌹🌹」をUPすべきなんですけど、note開かない時があって、amebaで書いて保存していたら、amebaにログインできず💦書いたのが、noteにコピーできず。なのでここで一回番外編「sM」を出します。いきなり飛ぶと思われた方、ごめんなさい💦

いつ復活するかわからずで、amebaに質問していますけど返信がないので、1週間経ったんですけど。思い出して書くにはちょっと時間かかる状態です

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