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夢はいきなり始まる (狂夢)

夢はいきなり始まる


いつものように居酒屋で、
アパートの隣の部屋の大学生とのんでいた
八つ違うのに、こいつとは気が合うらしく、
週2、3居酒屋に飲みにいくようになっていた
(晩飯兼ねて)
時間は8時だったり、9時、10時だったり(笑)

そんな毎日の中、
居酒屋に流れてきた集団がいた

10人くらいで、二次会だなと大学生と呟く

その集団の1人が、
ここの料理は美味しいからと
その流れで来たようだ

集団は、どんどん声が大きくなり、
店内が狭く感じられる程だった

店は、大きな15人が座れるテーブルが一つに
壁に4人掛けのテーブルが並んだ店

俺と大学生は
一つの大きなテーブルで
そいつらも当然大きなテーブルに座っていた
女が4人、男が6人会社ではなく
何かの集まりらしく
でき上がっているから
話している内容が時々入ってくる

急に「ねぇ、○○君じゃない」と言われ、
えっと思って振り向く
「○○と言う名前だけど」
と声のした方に振り向くと
「あぁやっぱり○○君、ほら中2の時同じクラスだった、○○」
と黒髪に緩いウェーブのある
とても色の白い女が言い

「えっ、えっ、えー○○!
全然わからなかった。よくわかったな。
久しぶりだな」
とそんな簡単な会話をして連絡先交換
○○はみんなとの飲みに戻っていき、
次はカラオケだ♪の声がし店を出て行った。
いたのは小1時間で、
俺と大学生もそれから
少ししてアパートに帰った。


夕食を兼ねて週2、3で通っている居酒屋に、
1か月過ぎた頃○○店に現れた。
聞けば、あれから2回は来ているとの事。
ここは会社からまあまあ近くて、
美味しいから
遅くなった帰り来るようになったと言う。
その日、俺と大学生と○○は一緒に飲み、
それからたまに3人で
一緒に食べるようになった。

何回目かのある日彼女は、
俺と大学生のアパートに行くと言い出し、
明日会社でもここから会社近いからといい、
俺と彼女はその後から付き合い出した。
食事は3人でし一緒に帰り、
大学生は自分の部屋に、
彼女は俺の部屋に泊まる事が多々あった。

そんな日々、
居酒屋で彼女が飲み過ぎ、
グダをまくので、
彼女を自分の部屋に入れるのを
大学生に手伝って貰い、
彼女はハイで急に
俺に抱きついてきてキスをする
俺は急に視界がグニャリとし、
気づくと彼女は布団の上で四つん這いで
俺は彼女の腰を抱えていて、
大学生は側で見ていたようだった。
酔った頭で途中、途中を思い出す。
見てていいから、
構わないからと振り向いていい
彼女が俺にキスしながら服を脱いでいき、
この状態になる迄5分もかかってないと思う。

再度、
大学生を見ると
裸になっていて両膝を付いていた。
自分はマジかと思い
(俺何か言ったのか
焦りながらも腰の動きは止まらなくて)
大学生は
彼女の口に自分のを入れたようで.... 、
(いいのかと焦ったモノのの)
(動きを止めようとしない自分自身に)
彼女の白い背中に
肩甲骨の中程迄ある黒髪は
彼女の豊かな緩いウェーブの黒髪が
なにか大きな黒い蜘蛛感じられ
大学生の下半身に
絡み付いているように見えていて...  。

翌日、彼女は何事もなく帰っていった。

そして、それからも3人で食事をする度に
俺の家で3人でプレイが普通になっていた

そんなある日、
俺は見知らぬ部屋で目を覚ました。
見覚えのない天井に、
夢? 寝ぼけてる?
昨日そんなに飲んだか?
食事をして3人でいつものようにと
思って起き上がろうとしたら起き上がれない。
???で横を向くと、
大学生がベッドで寝ている。
ベッドで。
(ベッド?ここは⁉︎ )
病院のようなベッドに、
(何があった⁉︎)と
起き上がれない体に?????
寝ている大学生に
違和感がある肩と上腕に包帯が巻かれていて、
その先がない。
足も太腿が包帯が巻かれてて、
その先がない。

自分の体に目を向けると...
その時シャッとカーテンが開いたな。
「目が覚めたようね」
髪を結んでない○○が、楽しそうに言う。
「今日は月曜日、3人でプレイしてから2日たってるわ。今は昼の2時」
「なんで⁉︎」
「あなた達は、選ばれたの」
○○は、
今迄自分達に見せていた雰囲気と違っていた。
大人しい感じから、
デキル秘書をいけ高々な感じに。

「選ばれた...」
その言葉に大学生も手足の無い姿に、
自分は仕方ないが(仕方なくはないけど)
手足の無い恐怖に(思考が停滞しているようで)
大学生の未来が、
まだ若いのに申し訳ないと思った。
自分がこの女とつぃあわなければと。
「あなた達一年前病院で輸血したでしょ。
その血液の検査の結果で、手足を取られたの。
訳がわからないって顔ね。当然よね」
と○○はタバコを取り出し火をつけ、
伸びをした。
タバコを吸ってる所は見た事なかった、一度も。

「ある金持ちの息子が事故で手足がなくなった。適合する手足があれば接合可能、
日常生活もOK。
その金持ちは病院経営してて、
適合者を探したの系列も含めて。
そしたら理想だったの遺伝子も血液も、
その息子に。
あなたの手足は、その息子に。
その大学生も同じ、事故で金持ちの息子と
同じ状態になったのが他にもいて、
それと適合し、依頼があったの私に」
俺は呻いた。
彼女と付き合ったからと言う問題ではなく。
大学生は、目を覚さないでいるようで、
どう復讐を考えていいか呆然とし、
彼女の言葉がうまく入ってこなかった。
「なんかバイオの世界になるらしいけれど、
凄いわね。適合すれば他人の手足でも可能って。多額のお金が無いとできないそうだけど。」
○○は愉快げだった。
「こんなに長くかける必要は無かったと思うが」
「院長の計らいよ。
即では可哀想と、オーダーを貰ったの」
楽しくて楽しくて仕方ない感じの○○、
饒舌で灰が床に落ちるのも気にしなく、

「言っておきますが、
私は、中2の時の同級生ではありません。
他人の空似。それを利用サセテ貰ったの。
チョロかったわ。
こんな事いくらお金積まれても、
承諾する人間なんていない、だからオーダー。
親切心なんておこすものではないわね。
たまたま検査で病院に来て、
事故で入ってきた人の輸血をかって出て。
2人揃ってなんて笑っちゃう。
今後のあなた達のコトは、
病院で面倒みるそうです。
身動きできないものね、それでは。
あなた達は、それでは稼げない。
あなた達の維持にはお金やケアがかかる。
上の口も下の口も使って稼がせてあげる。
あなた達に人権はないの。
人権が欲しかったら、ここから逃げなさい。
可能ならね」と、
カーテンを開いて、じゃあと言う感じで、
部屋を出て言った。


end


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