博士の愛したアンドロイド4 ショート・ショート 638文字

「やあ、おはよう」
キラキラな光りと共に博士の声で、私は起動する。いつも片手にコーヒーカップを持っている

プラネタリウムを改良した、温室の博士の研究室。植物に囲まれたコンピュータ、側にある寝台から身体を起こす

時には、ドーナツを頬張っている博士
スッタフが来るのは、起動2時間後

博士の住まいは、この研究室
コンピュータから離れた場所のソファが、ベッド。夕飯はステーキと冷食のマッシュポテトにグリンピース。延長のスタッフがいれば、一緒にデリバリー

博士が亡くなった、今も
私は、博士の「おはよう」の声で起動し、ホログラムの博士を目にする


博士は動画をとり設定していたようで
博士死亡後の翌日は、驚いた

死んだはずの博士
「おはよう」と後の?動きもない

ナニ?と驚いた

ホログラムは実体があるように見えても、伸ばす手に博士は素通りする

私の、呼びかけに応じる事はない

博士死亡後、毎日博士の声で起きている


体内のタイマーで起動は、できる
博士の声で、起きる必要はない

でも、毎日繰り返していた
ルーティンワークのような物だ

人間から見たら
自分で起動できるのに、
幽霊を相手にしてる?と思うだろうか

博士の声で起き
実体のないホログラムにおはようと言う行為は、感傷のように映るのだろうか


今迄、ルーティンだった

ルーティンから、自分の故障を見つけられるにしても、寝台は自動点検装置の台で、故障の心配をする必要はない

私は、博士死亡後から、宇宙人からの侵略が被害のあった場所の修復をする為、研究室を出るのに、ホログラムのスイッチを切った

end

https://note.com/mugen38/n/n80f59cb5ac7c


まだまだ、
ちょこちょこ続きます

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