シェア
夢亥卓也86歳-生きた、頑張った、まだ生きる
2021年10月30日 06:56
一難去ってまた一難 警察といえば「おまわりさん」。そういわれる時代は安定した時代だ。学生運動華やかなりし頃はポリ公とよばれた。なくてはならない職業なのに。でもうざい、面倒だと思う人もいる。霧社事件が起きた時代はアメリカ発世界恐慌の時代である。日本も大不況だ。東北の農家では生きてゆくために娘を売った。憤慨した青年将校によって二二六事件がおきた。台湾でも鈴木商店や台湾銀行が破綻した。金が回っ
2021年10月28日 07:45
母・トンは小島で生まれた幼名をトンという。三回再婚したからその都度姓は変わった。でも名前は変わっていない。いや、トンじゃない、本当はトシだ、と母は怒る。当時は戸籍謄本も筆記謄写だったから、役場のアホが書き間違ったのだと、母は怒った。その通り。トンは幼名である。ええ、ちょうちょうトンぐぁや? おやおやトンちゃんじゃないか?こんな具合に子供に話かける言葉だ。それがそのまま戸籍に載った。100年以
2021年10月27日 18:07
この小説は母トンの墓標です。「死ぬ準備」「芙美湖葬送」それにこの「童女トン」が加わって、同時並行的に書き進められます。昭和を生きた自伝で小さな昭和史で家庭の物語です。読んでください、ね。年明け早々87歳になります。前立腺がんをはじめ幾つかの病気を抱えているから残された時間は少ない。だから死ぬ前に「死ぬ準備」、「芙美湖葬送」、「童女トン」の三本は最低限纏めたい。どれも小説という形で書いた自伝で