「俯瞰するニッポン~天晴な富士山」
羽田から富士山の方向に向かう航空機の航路は3つあると言われています。
一つは真上、そしてその北と南を抜けるらしいです。風向きや到着空港によって、日々航路が変わります。しかし、沖縄に向かう航空機は、富士山付近では南側を飛びます。
日本航空913便は、この日、雄大な富士山の姿を見せてくれました。富士山越しに甲府盆地、南アルプスから遠く北アルプスまで、雪を被った山々がくっきりと見えています。
標高を表す「みななろう」という言葉、日本一のこの山は、信仰の対象であり、登山家の夢であり、誰もが一度は登りたい山です。それ故、ごみの不法投棄や安易な落石を起こす行為などが毎日のように起こっているとも言われています。
日本人は「旅の恥は掻き捨て」といって、少しばかりの悪い事を許してしまう傾向にあります。私たちが誇ることができる観光地を、自分だけの我儘で破壊すること、決して許されることではありません。富士山が世界自然遺産に認定されなかったことこそ、私たちは他人事にせず、肝に銘じなければなりません。
観光は平和産業です。
争いごとだけでなく、汚い場所には汚い心が宿ります。
旅する人すべてがそのことを理解し、満足できる観光地域づくりを進めていきたいと感じています。
よろしければ、サポートをお願いします。 NOTEのスタートからの記事をひとつの成果物として、自主出版する費用の一部に使わせていただきます。