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不登校 〜スクールカウンセラー〜


息子が小学5年生から学校へ行くのを嫌がるようになった。行ったり行かなかったりで小学校を卒業した。

息子が中学になっていけない日が続くとスクールカウンセラーのところに行くように勧められた。その時は、(また1から息子のことを話して、学校へ行けるようにするにはどうすれば良いのか話し合っていくのか・・)と思っていたので少し気が重かった。

でも初めに聞かれたことは「どうしたいですか?」「何を望んでいますか?」と言う内容だった。小学校の時に無理やり行かせたことは良くなかったのではないか、と言う思い。中学になってやり直せるかと思っていたのに、全く来れなくなってしまっている現状。そんな話から始まったと思う。

カウンセラーと話をすることで、自分と息子の関係を振り返る機会がたくさんあった。普段生活していたら、わざわざ思い出したりしないことも一生懸命思い出す。頭フル回転 って感じだった。

小さい頃の息子との関係、どんな子だったか。父親との関わり。そんなことを聞かれて、小さい頃からの話をしていく。(カウンセラーは一度も息子と会っていないので私からの情報しかなかった)そうすると、どんなことを嫌がっていたか、何に対して泣いたりしていたのか俯瞰してみることができた。カウンセラーに話すことで、自分の中でも息子が見えてきた。

本を読んで、『愛情不足』とか『承認不足』など考えるようになっていったが、カウンセラーと話をしたことで、本当の意味で必要性を感じることができたと思う。

今、悩んでいることを話すことは頭の中でグルグルしていることを言語化することになり自分で納得できたりすることも多かった。話している内に自分で答えが出てくる時もあり、自分なりに『気づき』があった。

カウンセリングには、自分のことを話すことで考えが整理されていく側面があります。相談したい出来事が起きた時にどんな気持ちだったのか、振り返ってみることで初めて自覚できることがあるはずです。
話していくうちに自分が望む状態やどうなりたいのかをより明確にしていくことができることでしょう。
実は、この「気づく」ということが、「変わる」ということなのです。


3年間、学校へ行ってないとはいえ何も変わらないわけではない。息子も色々考えている。それにより生活が良くなったり、また悪くなったり・・・その度に『どうしたら良いのだろう』と悩んでしまう自分がいて。そんな時にはカウンセラーと話す。心が落ち着き、ゆったりとした気持ちで息子と向き合うことができた。

友達に「息子が学校行ってなくて・・」と話すとだいたい「学校行ってなくても大丈夫だよ。勉強をちゃんとしておけばいろいろな道があるから!」と言ってくれた。でも私としては、学校に行かないことを悩んでいるのではなく、毎日ゲームばかりしていて勉強しない、昼夜逆転、外に出ない、そんな生活が変わらないかと悩んでいた。でも「うちも全然勉強しないよ」と明るく言われると(学校で勉強してるでしょ。テスト勉強してるでしょ)と心の中で思ってしまっていた。だから、友達にはそれ以上のことを話すこともなく「そんなもんだよね」なんて言って息子の話題はしないようにしていた。

息子のことをいろいろ話せるのはカウンセラーと中3の時に来てもらった家庭教師だけだった。


3年間お世話になったスクールカウンセラー。本当にありがたかった。辛くてどうしようもない時に話を聞いてもらえる。それだけでどんなに救われたか分からない。自分ではどうしようもなくいっぱいいっぱいになってしまうこともあったけれど、話しているうちにどんどん消化していける感じだった。

中学を卒業してしまうとカウンセラーと話すことができなくなる。これから私は大丈夫だろうか?という心配があった・・・


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