見出し画像

第7話 減塩に取り組む

つわりもひと段落し、再び料理が楽しくなってきた。つわり中に味噌やらのハッキリした味が好みになり、塩に加えて味噌や醤油をよく使うようになった。高血圧でもないので、塩分量などもさほど気にせず、以前より断然味濃いめのご飯を作っていたと思う。

ある日、トイレに行ったところおしっこが異常なまでに白濁しているのが認められた。スーパーたんぱく尿といった感じで、瞬時に 『何か怖い』 と思った。
かと言って体の異常もさほど感じられなかった。『きっと大丈夫』と騙し騙しに思うも、妊娠高血圧症とかじゃないよね…という不安は一向に拭えなかった。

そうこうしていたらグレさんが帰ってきたので、すぐに事情を報告した。「病院に行こうか?」と言ってくれたグレさんに、「でもなぁ…」と、どれくらいの事態と捉えていいのかわからず、躊躇したし悩んだ。

その数日前に大学時代の先輩とご飯をしていて、「少しでも心配なときは病院に聞いていいよ。何もなければそれで良いんだし。」と言われたばかりであった。
先輩は、2人目妊娠時に『なんかお腹がずーっと張ってるな〜… 胎動がすごいな〜…』と思って病院に連絡をし、念のためと診察をすると、早期胎盤剥離と分かって緊急帝王切開になったそうだ。1ヶ月早めの出産だったそうだ。

その先輩の声が頭に響き、とりあえず電話する決心をした。
夜間対応の電話で看護師さんに事情を説明し、「頭は痛い?」とか「目の前がチカチカする?」とか「むくみはある?」とか聞かれた。どれも症状としては無かったので一応様子見でいいだろうと言われたが、私も半泣き状態で電話をしていたので、心配だろうから翌朝に診てもらえるよう予約を入れようかと言われた。
普段はぐうたらな朝のくせに、その日に限って朝イチで用事が入っていたのだが、母子の健康には変えられんので診察のお願いをした。

翌日、尿検査や血圧から診てみても、とりあえず様子見で良さそうだという話になった。むくみもないし、何かあったらまたすぐ電話して良いからと先生に言われて診察は一瞬で終わった。
それでもやっぱり安心したし、連絡してよかったと思った。朝イチの予定にも間に合い、全てがうまく行った。

今期は発酵鍋がアツい

ホッとしたものの、やはり気になった。何かあったらどうしようと思いつつも平静を保とうとしていたんだろうが、緊張やら恐怖心やらが後になって押し寄せてきた。せっかくここまでスクスク大きくなったのに、この子がいなくなったらどうしようと怖くなって泣いた。
高齢出産となると妊娠高血圧症の事例も多くなり、産後もそのリスクが続く可能性があるそうだ。現にその頃はむくみが激しくなってきたのも気になっていた。

それで、血圧計を買おうかということになった。シンプルなものだが、無いよりマシだろうと、この歳で血圧計を家に迎えるとは思わなかったが購入した。
そして、塩との付き合い方を見直すこととした。
以降、我が家で自炊をする際には、塩や醤油を使うことがほとんどなくなった。けれども少しの塩味はご飯を作る際には欠かせないので、代用品としているのが 塩麹・玉ねぎ麹・醤油麹 と今話題の 発酵調味料 である。
仕込み始めた時は、塩分量を気にしていたわけではないんだけれど、ちょうどよく我が家に居てくれた。塩味だけでなく旨味もあり、腸内環境も整えてくれるとのことで、今では彼ら無しで生きていけないほど愛用中である。

調べれば、塩分量は、塩麹小さじ1で塩4〜5分の1(約1g)くらいだそう。従って、同じ塩味が欲しければより多くの塩麹をということになるが、そんなに使わずともちょっとで十分に味が整う。旨味もあるし、まろやかな味になって美味しい。
玉ねぎ麹に至っては、コンソメ代わりになるので市販の顆粒コンソメも使わずに済む。玉ねぎ麹とオリーブオイル、酢を混ぜれば立派なドレッシングにもなるし、漬物やキムチやオリーブの塩漬けなどを塩代わりとして材料に取り入れる時もある。

とにかく瓶から塩を手にしない料理を心がけ、減塩に取り組んでいるところである。

カブと白菜、きのこの豆乳ポタージュは、心がほぐれる一品

効果はある気がする。
まず毎日のむくみがやっぱり違うし、ご飯後の喉の渇きが少なく、減塩上手くいってるのかしら なんて思っている。
さらに嬉しいことに、麹のおかげなのかは知らないが、便秘がない。少なくとも2日に1回はスルンと出てくれるので、妊婦さんの便秘対策としても良いのかもしれない。

先日、博多ラーメンを食べた翌日に『ボクシングしたの?』ってほどに顔がパンパンになっていた(スープ飲んでないのに)。
クッ…塩効果すごすぎる。けれども、こちらとしては睨んだ通り。

元気な妊娠生活はもちろん、グレさんと私の健康のためにも、飽くなき減塩道はつづく。

▲▽▲▽以下参照まで▲▽▲▽▲

発酵食大学さんのレシピ、参考にさせてもらっております♪ 美味しいんです

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?