「勇気の出る唄」–ナイフ/BUMP OF CHICKEN(B)
主人公の「僕」(若者と推測される)と「ナイフ」双方が共に鋭く危ういという共通のイメージを持つ。そんなこの曲のタイトルである「ナイフ」の表記が片仮名の「ナイフ」とアルファベットの「KNIFE」と二種類の使い分けがされいているのがとても興味深い。
「ナイフ」と「KNIFE」の違いはなんなのか?わざわざ分けて書くからには意味があるのだと思うが……ちなみに筆者は「ナイフ」が成長したものが「KNIFE」だと思っている。
また、この曲は少しわざとらしい咳の後に曲が転調し英語の歌詞が流れるCメロ部分が特徴的だ。それはどこか遠くの国の民謡の様なメロディで、まるで昔から伝わる呪文や童謡の様だ。ひょっとしたら、旅立つ前の自分自身に歌い聞かせる「勇気の出る唄」なのかもしれない。そんな物語性を感じさせる一曲でもある。
(side B)
side Aによる「ナイフ」のレビューはこちら
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