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2011年3月31日「家族ゲーム」

シネマ三銃士
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1983年6月4日公開の日本映画。監督は森田芳光。
あらすじ
中学三年生の沼田茂之(演 - 宮川一朗太)の高校受験を控え、父の孝助(演 - 伊丹十三)、母の千賀子(演 - 由紀さおり)、兄の慎一(演 - 辻田順一)たちまで家中がピリピリ。出来のいい兄と違って、茂之は成績も悪く、何人もの家庭教師がすぐに辞めていた。そこへ、三流大学の七年生という吉本(演 - 松田優作)が家庭教師としてやってくる。

ゲストに種田先生を招いての回。「家族ゲーム」は種田先生のリクエストでした。松田優作風味全開だし、森田芳光風味全開です。何とも言えない不気味さを演じさせたら松田優作の右に出るものはいないし、何とも言えない不気味さを演出させたら森田芳光の右に出るものはいないでしょう。
この翌年、映画監督として撮る側に回る伊丹十三のお父さん役もすごくいいです。
家族の食事シーン、横並びで食べるんですけど、あれ、新しい生活様式を先取りしてましたね。建築家の種田先生がいたことで、理解がとても深まりました。彼らの住むその場所が、生きるため(それは死ぬことも含む)に設計されていないこと。最後のヘリコプターの音の意味、ああ、そういうことなのかと、わかりました。

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