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#6 勘違いが走り出す 2. 精神的な自立ができないワケ


前回の続

なんか続かない



私と社会のジレンマは続きます。

体調不良に加えて私の性質上

「飽きる」という感情もつきまとってくる。

バイトを含めて就いた仕事のジャンルは
様々でしたが
仕事を感覚的にこなせるようになってくると

飽きてきてしまう。

友人Yから
「逆に仕事に慣れてくると
辞めたくなくなるんだけどね」と言われ

なるほど。
ほとんどの人はそうなんだな、と
初めて知る。

飽きてしまう理由は今ならわかります。

私ではなくても
誰でもできるということに気づく。

そして実は
新しい何かを開拓したかった。

職場に慣れてくると
改革したくなってくるんですけど
バイトですし
制限があって自由に動けないし
当然そんな環境ではないから。

結局は「つまらない」ということです。

非常識だと思っていたので
誰にも言いませんでしたが。

でも社内の人間関係はいつも良好でしたから
楽しく続けられていたのですが

なぜか、どの職場も2、3年を境に
みんな続々と辞めていくんです。

一度だけ
当時の総支配人と仲良くなったので
バイトの分際で
企画考えて通してもらったことがあり

全く違う部署の仕事も手伝ったり
そこそこ楽しかったのですが

やはり
続々と辞めていってしまうのです。
支配人も変わってしまうし。

そうなると私も
居る意味がなく退職。

定職につかずに
フリーター生活を続ける日々でした。



社会不適合者なりの決意


こんな感じで二十代を過ぎさる頃には

社会不適合なんだろうな、と
感じて始めていましたから

自分で仕事をつくっていかなければと
漠然と考えるようになります。

決断力がない私でしたが
前述のように「いやなことはやらない」と
これだけは決めていたらしく

このまま我慢して仕事をしていると
結局、体調に支障が出てしまい
ただ生きているだけの人生になってしまう。

何やってだろーと
毎日毎日思うのです。

夢中になってやれること
私にしかできないワクワクな何かを

とにかく知りたくて探し続ける日々。

少しでも興味があれば
バイトしてみたり

プライベートでも、人から薦められれば
ジャンベやウクレレなんかの楽器も
挑戦してみました。

お陰で楽器は向いていないと知れたので
それも良し。

世の中で活躍している
ミュージシャン、役者、画家、弁護士、
薬剤師、美容師、など

肩書きがある人たちに対して
いつもうらやましいと思うのですが

でも

やる気がないし
なる気にもなれない。

とにかく
何にも夢中になれないので

芸能界やスポーツ選手など
”推し”という存在もよくわからない。

でも、推しかどうかはわかりませんが
周囲にはいます。

変人すぎるキャラが濃い面々。

一見、普通の主婦だったり
中小企業の社長だったり
ですが

本人も周りも
その輝かしい個性に気がついていない。

一緒にいるだけで笑みが。
このツボが同じなのは
変人仲間のウーラだけでした。

私はすぐ顔に出てしまうのに
ウーラは天才なので、どんなに面白くても
相手とおしゃべりしながら
真顔でREC機能を起動させることができる。

本能です。頭の中で即座に記録して
ふとした所で再生してくれるんですけど

これがまた似てる。
いつも爆爆爆ww

友近さんがよくやる一般人モノマネに
近いかと思いますが

顔も声も似てないのに雰囲気や特徴を
よく掴んでいるのです。

知人友人が多いので
その本人を知らないと何もおもしろくなく
完全に内輪ウケで非公開になってしまう。
そこが残念。

結局、そういうマネされる方々って
チャーミングなんですよね。
本人は気がついていませんけど。

その異色な
かわいらしさというか。

本質が見え隠れしている様子というか
変人と常人のハザマの絶妙な空気感。

やはり、、推しではなかったかな。
変人探しの観察業務。

変人の趣味ということでした。

勘違いの暴走はじまる


そして、その後も

料理人の父から半ば強制的に資格を取れと
調理師免許を受けましたが

落ち。

2回目のチャレンジも

落ち。

そもそも、やる気がないので
お勉強しても頭脳がわかりやすく拒しますから。

料理に関しては
小学生の頃から普通に
包丁使って作っていたので

ときどき料理を食卓に出したりも
していましたから

多少、腕を見込んでくれていたようで

あのがっかりした
父の「お前はもういい」は
まだ映像として浮き出てくるというか。

当時、父とは冷戦時代ですし 

私も強がって
「しょうがないじゃんやる気ないんだから」と
言い訳ばかりでしたが

今思い返すと、半端なヤツで
本当にごめんなさいです。

私に向いていることは何なのかと
追い立てられていたのか
焦っていたのか、何かが爆走しはじめます。

この頃の自己分析として
客観的で自分がよく見える(と思っていた)私は

誰かをバックアップするような
裏方仕事が向いているかも(と勘違い)。

サポーター気質(だと思っていた)私に必要なのは

役者さんや社長のような表舞台に出てくれる
リーダー的パートナーが必要なのだと

と(とんでもない勘違いで)頭を巡らせていました。
(考えることができないのに)考えることが趣味でしたから。

この頃、あるオーガニック店のオーナーと知り合い
新規事業をやってみないか、とのお誘いが。

答えは即YES。

ルーティンワークが嫌々なのですから
新しく創り出すって面白そう。

好奇心はありますから
やらないわけがありません。

でもサポーターには主が必要。
一人ではできない。

そこで、共通の知人だった
ウーラをすぐに誘いました。

決断力、行動力、推進力、直感力
私にはないものを持っている。

後日談ですが

実はこの時、ウーラ自身
本当にやりたくなかったようです。

でもこの頃は口下手というか

私もオーナーも
どんどん進めてしまっていたので

そういう理由をうまく
伝えられないタイプでしたから
とても悩んだようでした。

何をどう始めて良いのか
自分に何ができるのかが
全く見えなかったと言っていました。

この直感は大当たり。
ここからがウーラの暗黒時代の始まりでした。


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