マーケティングからファミリーマネジメントを考えると?

パートナーや子どもと生活を共にしている方はファミリーマネジメントをどうするか、仕事との両立の話題になると気になる人が多い印象を受けます。とりわけ、今通っている経営大学院の学生からは結構な回数ファミリーマネジメントのキーワードを聞きます。(さらにいえば、男性が発言している気がするのは私の気のせいでしょうか?女性はあまり言っていない気が)

最近、マーケティングの潮流を聞いて、そして、私の家族の様子に鑑みて感じたことがあります。
みなさんは家族とどのように向き合っていますか?家族に良かれと思ったことがうまくいかなかったことありませんか?それは、提供者主体、つまり自分自身に目が向いて、家族目線に立てていましたでしょうか?

以前から言われていることになりますが、マーケティングは ”商品主体” から ”顧客主体” となっています。顧客のjobを解決するために、顧客のニーズに沿った商品価値を生み出すことが重要と考えられています。(昨今ではさらに体験価値やロイヤリティ―なども言われているところですが、いったん顧客主体までに留めます)
つまり、顧客のニーズに沿わないと、商品は売れないということになり、商品ありきのサービスは顧客に受け入れられないことになります。


この文脈でファミリーマネジメントを考えさせられる体験が、実父と義父の行動でした。
私は学生時代から実父のある行動を受け入れられずにいました。


それは、勝手に勧めてきたことを半ば強制的に受け入れさせられることです。

どういうことかと言うと、実父が私または家族の誰かに、良かれと思って何かを買ってきたり、勧めてきたりして、それをこちら側が受け入れないと機嫌を悪くします。
良かれと思ってやっていることなのでありがたい話でもありますが、何が嫌かというと、(機嫌を悪くするのももちろん嫌ですが、本題ではないので端折ります) ”こちらの意向が考慮されていない” ことです。
つまり、相手はこちらの意向を聞かず、おそらくこれがいいだろうと予測して動いているのです。相手の行動はこちらのニーズに合致するとは限らないのです。


これはうちの実父の特徴なのかと思いずっと過ごしておりましたが、最近義父も同様のことをしていることに気づきました。義父も義母や妻、妻の兄弟などに対して、良かれと思って何かを購入したり、行動したりしているのですが、誰もそんなことは求めていなくて、みな辟易としていました。この様子を見て、私はもしかしたら世代としてそういうものなのかなと思い直しているのですが、ふと、マーケティングの潮流を思い起こしました。

それが、”商品主体” から ”顧客主体” への変化 です。

マーケティングの考えは、もしかしたらファミリーマネジメントにも当てはまるように思います。家族であったとしても、相手のニーズに沿って行動することにより、相手が抱える問題解決につながると思います。

では、どうやって家族のニーズに応えられるのでしょうか。


個社戦略では消費者調査などを講じることがあるかと思いますが、そこは家族、聞いてしまいましょう。そうです、コミュニケーションを大事にしましょう。

何か困っていることはないか?最近何かあったか?
聞いてしまうことで、問題解決に有効な対策を立てることが容易となります。だってほぼほぼ解決策を言ってくれるようなものですから。
「聞く」 という簡単な行動でありますが、意外とできていないことないでしょうか?こんなことを考えつつ、私自身、コミュニケーションをしっかりとっていこうと改めて感じていました。


マーケティングにならうと、今後はファミリーマネジメントにおいても体験価値を求められてくるのでしょうか?どのようなことをするのかまったくイメージが湧きませんが、日々、考えをブラッシュアップして、家族であったとしても、一個人として尊重し、相手に向きあって行動したいものです。



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