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大切な本㊶「さよなら!ハラスメント」

モノ言う女性はカッコイイ。でも…

女子アナという経歴などからは手の届かない別世界のひとに感じてしまいがちだけれど、そのご著書を読むと親しみも感じられるひと、小島慶子さん。

母との関係性に悩まれたこと、摂食障害や不安障害の経験、ADHDの診断を受けたことなど…どんなに才能に溢れる人でもすべてが順風満帆なわけではない。そんなことは当然なのだけれど、経験や実感を通して語られる文章はしっかり胸に刻まれる。

対談や共著も多く出されているのだけれど、そのお相手選びも毎回素敵。武田砂鉄さん、斉藤章佳さん、田中俊之さんなどの男性陣とも(当たり前なのだが)対等にやりあう姿勢は眩しくカッコイイ。

ただ、彼女が「できる女」「モノ言う女」だから手放しで礼賛してるのとは違う。才能あふれる女性だけが殊更にもてはやされるのにも、男よりもガムシャラに働いてやっと対等に扱われるのにも違和感を感じる。
体を酷使し家庭も犠牲にして必死にキャリアを積んできた女性が礼賛されても、誰もがそんな風には生きられない。女性間で分断を生むだけだ。
浜田敬子さんもどこかで仰っていたけれど、次世代の女性たちが無理なくキャリアやライフプランを描けるように、先を行く女性として自らのこれまでを省みつつ、前を向いて精力的に発信されている姿が素敵だと思う。

私も人生半ばの年齢にきてしまったし、老害にならないよう常にアップデートしていかなくっちゃ!


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