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大切な本⑱「「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。」

むち推しの女性ライター①

SNSを通じて素人でも気軽にかつ容易に、世界に向け自分のことばや表現を発信できる現在。私も毎日のようにそれらをチェックしてる。SNSの魅力の一つにスピード感があるけれど、書籍化の段階で情報の信憑性も担保されるし、推敲されたり情報が追加されたりと、更にブラッシュアップされた文章をじっくり味わえるのは読書の醍醐味のひとつでもある。
 最近は「作家」より「ライター」という肩書をより目にするようになった気がする。なんだかことばの印象は軽くて名乗ったもの勝ちみたいなところもある(かもしれない)けれど、自分の中でこのライターさんの書いたものは信じられる・押さえたいと思う方は何人かいる。
 性暴力に関するテーマの記事を精力的に書かれている小川たまかさんもその一人。決して明るく楽しい内容でないことが多いけれど、性暴力事件(裁判の進捗など含め)や刑法改正の経緯を丁寧に追っていて、自分のあやふやな知識や情報を整理してくれる。事実を分かりやすくまとめているだけでなく、界隈で尽力する当事者や関係者のアクションや彼女自身の思い(批判、賛同、疑問、逡巡…)も率直に書かれているので、私自身も更に深く考えさせられることしばしば。
 2019年6月、名古屋で初めて開催されたフラワーデモにも足を運ばれていて、北原みのりさん・津田大介さん(愛知トリエンナーレの時期だったなあ…)とお三方が顔を並べられていたあの噴水前…めちゃくちゃ贅沢な空間に自分も居合わせられたこと、幸せだなあと今更ながら思う。
 エトセトラブックスの責任編集、早く読みたくて今から待ち遠しい。
→2024/8,めちゃくちゃ面白く読んだ。執筆者のみなさんが豪華すぎました。

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