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【住宅】育休中に住まうことについて考える



産休・育休中の機会に、住まうということについて、たくさん考えてみたいなと思ってます。今の住宅について今の考え方を都度都度記載していこうかと思います。

自分にとって重要な価値観は?

産休中で自分に時間ができた今、改めて自分にとっての住まう、ということについて考えてみようと思います。

【下北沢 BONUS TRACK】
下北沢にある、職住一体となっている集落のような建物群があって、
以前遊びに行ったことがあります。
ツバメアーキテクツという設計事務所が設計した建物です。

建物と建物の間は路地空間のような共用スペースで
それぞれの建物では、コーヒーや食べ物が売られていて、共用スペースで食べれるようになっている。

そういう空間はどこにでもあると思うけど、
そこは手作り感がすごくあって、食事にしても食べ物にしても
それぞれのテナントさんのこだわりと愛がすごく詰まっている感じがして
さらに共用スペースもなんとも言えない手作り感と生きてる感じがする空間でした。

近年、建築を見に行っても、またこんな感じね。。みたいな感想で、
仕事で生業にしてるから見てるけど、本当にいいなぁって思うものが少なくて
ただ、これは久々にすごく私的にはヒットで、
こんなところに好きな人たちと一緒に暮らしたい!こんな良い雰囲気の建物を設計したい!これは人生の最終目標かも!とすら思ったくらい。

建物もあえてつぎはぎ感があって、一見バラックみたいな雰囲気を醸し出しているんですが、それが下北沢にあっているし、
いたるところで再開発が進んでキレーに整えられた、作られた建物群と共用スペースへのアンチテーゼのように見えました。
建物って、これくらいラフな方が良い。住み手がカスタマイズして自由に過ごして
活気がある。これが本当に生きている空間だって感じ。

最近、ツバメアーキテクツさんが出版した本にBONUS  TRACKのことが記載してあったので購入しました。
ツバメアーキテクツを設立された方はまだ若手で、私の一個上。

「私たちが建築に重ねるのは、不確かさの中で、それでも実感の持てる物事を手繰り寄せ、自分たちの生きる環境を自分たちで扱えるものにするために身の丈にあった道具としての姿である」

文章が難しいですが、笑
感覚にすごく共感!
わかるわかる、自分たちで扱っている感ないよね
自分で参加している感を大事にするためにあえて建物を未完の状態にしていたみたい。

BONUS TRUCKの在り方は結構理想かなと感じてます。

【自由が最優先】
わたしにとっての住処とは、心から安心できる場所、であると共に自由を確保するための拠点なのかなと思います。
わたしの価値観の中でかなり重要なキーワードは自由であることです。思考的にも、身体的にも。
今は東京で賃貸暮らしですが、とっても自由です。
住む場所を変えることもできるし、職場までの距離も近い。テレワークも職場で働くことも選べる。
東京なので、外に出れば刺激的なことがたくさんある。
自由という点では住んでいる地域もとっても重要です。住む地域について私が重要視したいのは多様性です。
子供もいればおじいちゃんおばあちゃんもいる。
古ーい昔からの商店街もあればタワマンもある、等(タワマンはなくてもいいんですけどね笑)
批判するわけではないですが、、
若者の夫婦のために作られたニュータウンとかはあまり好きじゃないです。
画一的で同じ人ばかりだと、街として健全でない気がして...
なので、わたしは古いものも新しいものも入り混じっている街が好きです。

それと、住処は交流を大事にしたいです。
自然との交流、家族の交流、友達同士の交流、
なので、住宅としては閉じないことが重要かと思ってます。
住宅のキモはやっぱりリビングで、個室は最悪いらないのでは?と思います。
でも、全部が見えてるのは疲れちゃうので
ゆるく繋がりながらプライバシーを確保できる、くらいが理想です。

まとめると、、
都心で駅近、多様性がある街の中に
趣味も盛り込んだ交流重視の家を建てたい、さらにいずれ売りたい、です笑

都心に理想の家を建てるための選択肢 賃貸併用住宅

住宅については、一人目の子供を産んだ時にいろいろ考えて、
従来型の郊外にローンを組んで一軒家を建てる、という選択肢については懐疑的でした。

私は昔から母に手に職をつけたほうが良い
と言われ続け、今は共働きです。
住宅の売り文句で、よく将来的に資産になる、
という話がありますが
人口はこれからどんどん減って2050年には9500万人程度、
今の3/4くらいになるということは、
人が住む地域も限られてくる。
資産価値は建物の費用と土地の費用で決まりますが、
土地の費用は場所によってほとんどなくなってしまう。
資産価値として住宅を購入するのは危険であると判断しました。
また、購入するなら都心部一択、になりました。

その後、自宅だけの購入で都心部だと
すごい金額になってしまうことに気づき、

不動産投資や賃貸併用住宅を含めて検証しました。

不動産投資は住宅ローンが使えないこと、また、今の自宅は会社からの補助が出ていますが、他に物件を持ってしまうと補助が出なくなることなど踏まえ
賃貸併用住宅がベストかなという結論が今です。
(あと、設計者としてやっぱり自分が考えた家に住みたい)

結果、その当時は自己資金があまりにも足りなかったため、すぐに行動にうつすことは断念しここ数年は貯蓄に専念しました。
そして二人目の出産、自己資金も溜まってきた..チャンス再来!?というのが今です。

都内の賃貸需要について

都心に住みたい若い人はかなりの数いると思ってます。
一人暮らしで少し広めの部屋に住みたい人、
若い夫婦でお互い仕事をしていて職場に近くてコンパクトかつ満たされる生活がしたい人。
都心で賃貸併用住宅を建てるときの賃貸部分には、こういう人が住んでもらうイメージかなと。
さらにいうと同じ子育てをしている世代にも住んでほしいという希望もあります。
都心で、駅近、わたしと同じような自由な生活をのぞんでいる人に向けた賃貸をつくりたいと考えてます。

コミュニティの大切さ

子供が産まれてみると、子供が気軽に遊べる場所だったり、
家族ぐるみで集まれる場所ってすごく重要だなと感じます。
地域にそういう場所があってももちろん良いのですが
とにかく子供同士を遊ばせたい(親が休みたい笑)。
ママ友をつくるのがわたしは苦手ですが笑
ママ友の重要性を今になって感じます。
子育てって一人とか、家族だけで閉じてするととっても窮屈で大変です。

わたしがいまつくろうとしている賃貸併用住宅は、いわゆる共有スペースがない、
長屋形式の住宅です。(そうじゃないと住宅ローンがおりない)

ただ、本当は将来的には共有スペースがあるような共同住宅も建ててみたい。

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