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小4女子に性教育をするまでの記録

チョメチョメってなあに?

わたし、無類の宮藤官九郎ファンです。もちろん、現在放映中のドラマ『不適切にもほどがある』も毎週欠かさず観ています。小学4年生の娘と。
さて、このドラマ非常に面白いのですが、第一話から「チョメチョメ」が重要キーワードとして登場してきます。娘はそのたびに「『チョメチョメ』ってなあに?」と聞いてきます。また違うシーンでは「『一線を越える』ってなあに?」「『俺の愚か者がギンギラギンにならない』ってなあに?」と質問を重ねます。わたしの愛読する宮藤官九郎の週刊コラムを掲載する文春編集部に娘から「チョメチョメってなんですか?」という質問を送らせようとしましたが、それは嫌がられました。

そして、かねてより、そろそろ性教育が必要なんじゃないかと考えていた母親のわたしは、これは性教育のちょうど良いタイミングのキューなのではないかと性教育の準備をはじめました。

小学生のわたしはショックだった

とういうのもわたし自身がセックスについて知ったのは、小学高学年になってから1歳半年下の妹から教えてもらったのですが、それがとてもショックだったんです。情報が分断的でとてもイヤラシイものに感じてしまい、しかも両親を含むすべての大人がそういうことをしていると思うと、本当に世の中の色が違って見えるくらいの衝撃を受けました。娘にはそんな想いをさせぬよう、友達などから聞いて知る前にと意を決して自分史上はじめての性教育へのやる気を奮い立たせました。

ほかの家庭ではどうしているのか?

まずは周りへのヒアリングからはじめました。周りにいる大人にどうやって知ったのか聞き込みをはじめます。わたしほどいやな衝撃を受けることなく、すんなりと友達やら家族やらから教えてもらったというエピソードが多かったです。また、親としての性教育をしているか否かも調査したところ、している方が少なかったものの、絵本を読んで教えたり、お話で教えたという話も聞けました。

参考にした本と絵本

まずは本探し。そういえば数年前に息子向けに買った絵本があるはずと探しましたが見当たらず(本を読むのが比較的好きだった息子には、目につくところに絵本を置いておくという方法を取りました)。

図書館の性教育コーナーを探すとちょうどいいのがありました。

この絵本を借りてきて、さあ読んであげようと思ってもなかなかそのタイミングがやってきません。勇気が出ないわけです。まだ早いのではないかとか、ショックを受けてしまったらどうしようとか。そこでまた今度は自分への本を三省堂本店で探して買って来ました。

この本には、積極的にこどもと同性の親が性教育を行うべし、その場合はシンプルに絵本などを用いてするべし。とかく日本は性産業が世界でも突出するレベルで栄えているのに反比例して性教育は遅れている、とありました。こうなったら、もうやるっきゃない!と思いつつ、それでもまだずるずると時間を費やしました。貸出期間が終わってしまってもう一度借り直して、二回目の貸出期限が近づいてしまった昨日の夜、またその時期がきたら借りてくればいいと返却本をまとめていたそのとき、ふいにそのチャンスが訪れました。

いよいよそのときが

娘と二人っきりでリビングで食後の風呂までのひととき。これは絶好のタイミングかもしれない。娘に返却本たちを確認していき、セックスのえほんの確認順がやってきて、意を決して読み聞かせしました。表紙を開くと娘は「せっくす?」と聞き返してきて、まだ聞いたことのない様子でした。そこでまた腰が引けましたが、いやだからこそナイスタイミングであるとページをめくりはじめました。時間にすると5分くらいかな。あっという間に読み終えました。途中で「えっ?そうなの?」と聞いてきたので、ところどころ説明を入れました。大人向けの性教育本も読んでいたので少し落ち着いて読めました。
生き物の生命をつなぐサイドストーリーとして、娘が小さいときから読み聞かせしてきた鮭の産卵の絵本も役に立ちました。

やってよかった。わたしでもできた

少し間をおいて「ショックだった?」と聞くとそうでもなかったようで、割とニュートラルに事実として受け入れてもらえたと思います。内面はわからないし、数日後にショックがやってくるかもしれませんが、いまはいい絵本が選べてよかった、いい本を読んでおいてよかったと思っています。わたしは謎の達成感で久しぶりにnoteまで書いてしまっています。これから性教育するお母さん、お父さん、がんばってください。この本たちもオススメです。

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